生き生き箕面通信

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2453 ・すべては「9.11」から始まった

2015-09-11 09:17:57 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2453(150911)をお届けします。

・すべては「9.11」から始まった

 シリアからの難民がヨーロッパのいろいろな国にあふれて大問題になっています。しかもその難民の数はいつ果てるともなく増え続けています。この原因はなんだったのかを振り返ってみると、14年前の「9.11 同時多発テロ」に行きつきます。ニューヨークの世界貿易センタービル(WTCビル)2棟に航空機が衝突したとされる前代未聞の事件です。本日9月11日は、あの「9.11」からちょうど14年目の日です。

 アメリカの大統領は、この事件がアル・カイダの仕業だと宣言し、アル・カイダをかくまっていると理由でアフガンを攻撃し、「テロとの闘い」という名の終わりのない戦闘に突っ込んで行きました。現在はテロ集団と位置付けるIS(イスラム国)掃討作戦と称して、シリアやイラクで戦争をしています。

 WTCビルの崩壊自体、アメリカの大統領とその周辺が関わる仕組んだ「陰謀事件」という見方はいまだに消えていません。なにより、WTCビル2棟の近くに立つ47階建ての第7ビル(通称ソロモン・ブラザーズビル)が同じように垂直倒壊した理由は、いまだに明らかにされず、謎のままになっています。

 東西冷戦が終わりを告げたあと、アメリカの産軍複合体は「飯のタネ」としての「闘いのタネ」を作り出す必要がありました。これは、アメリカの当時の副大統領で策謀家のチェイニーが書かせたシンクタンクのリポートでも具体的にシナリオが描かれています。ジョージ・ブッシュ大統領の下で、そのシナリオ通りにことが運び、今もそのシナリオの中にあるといえます。

 オバマ大統領は最初の就任直後、「核廃絶」を世界に誓う大演説でノーベル平和賞を受賞しましたが、アメリカの産軍複合体はこれに強く抵抗し、オバマ氏の世界に対する公約はほとんど果たされず、棚に上げられたままホコリをかぶっています。

 核廃絶であれ、闘いのない世界実現であれ、産軍複合体の邪魔になるものはつぶされるのが歴史の示す「ファクト(事実)」です。

 難民はぎゅうぎゅう詰めのオンボロ船で海を渡ろうとし、あえなく沈没して生命を落とす。先日は、子供に死骸が砂浜に打ち上げられました。

 今日も、国境のフェンスをかいくぐり、あるいは線路の上をとぼとぼと疲れ切った足を引きずり、幼子(おさなご)を腕に抱えて、食べるものも飲み物もなく、途中で息を引き取る者も少なくなく、寒さに震え、不安の中、家も家財もすべて捨て、放浪する人が何十万人といます。

 東西冷戦がソ連の敗北で終結した後、誰がこんな悲惨な世界を想像したでしょう。ソ連が崩壊した後、多くの人が、「これで“平和の果実”を享受できる」と信じたはずです。それまで軍備費に巨額を支出していた分が、人々の生活向上に回されると喜んだはずです。

 ところが、おっとどっこい。アメリカの産軍複合体は、甘くありませんでした。間髪を入れず、「9.11」を演出し、「テロとの闘い」という新たなる闘いを作り出しました。すべての闘いは、「9.11」が根源の出発点です。アメリカの産軍複合体の仕業だとみられています。そして、何十万人という難民が死の恐怖におびえながら、難民生活を強いられています。


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