生き生き箕面通信

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2088 ・原発停止1年の記念日直前に、再稼働へ猛進する安倍政権

2014-09-11 07:55:06 | 政治

お早うございます。
生き生き箕面通信2088(140911)をお届けします。

・原発停止1年の記念日直前に、再稼働へ猛進する安倍政権

 原子力規制委員会が昨日9月10日、「基準審査合格」という形で「原発再稼働へゴ―」のサインを出しました。過酷事故が起きた場合の住民避難計画が依然として不十分であり、地元同意の範囲すらあいまいであるにもかかわらず、です。

 日本の原発がすべて止まったのは、昨年9月15日でした。「原発がなくても、いけるじゃないか」という世論が高まるのは、なんとしても阻止したい。それで、直前の10日に、そそくさと「安全宣言」したようです。

 田中俊一・規制委委員長は、ただ「原発は動かしてもいいですよ」という無責任さです。何が「動かしてもいいですよ」ですか。問題だらけではないですか。単に、安倍政権にごますりの結論を出しただけの無責任委員会。

 無責任と言えば、鹿児島県の伊藤祐一郎知事も、「規制により安全性が確保されることが確認された、と考えている」と、まるで他人事。県民の安全をよそに、九州電力の川内原発は動かしてほしいという態度です。

 審査書に対し、1万7千件の意見が市民から原子力規制委員会に寄せられました。「再稼働反対」などの意見が多かったはずですが、規制委はすべて無視。わずかに字句の修正などをしただけでした。

 鹿児島県北部には姶良(あいら)カルデラが残されています。かつて巨大噴火があった証拠です。再び同じような噴火が起きれば、その火砕流は川内原発を襲うことが想定されます。

 それに対しては、「巨大噴火が起きる可能性は低い」という文言であっさり片付けました。つまり、「起きないでほしい。いや、きっと起きないに違いない。うん、そうだ、起きないよね」と、いつもの主観的希望だけで、「安全だ」と断定する無責任さ。

 安倍政権も、「安全性が確認されたわけだから、地元説明を始め、”粛々と”稼働させる」と菅官房長官。今後は、小渕優子・経産相を”粛々と”鹿児島県に派遣し、”粛々と”地元説得に当たらせる。

 それが成功すれば、息もつがせず関西電力の高浜3,4号基という第2グループの再稼働に”粛々と”取りかかる。国民をコケにした話です。

 安倍という男は、何かというと「オレが国民の生命と安全を守る」と見えを切ります。その実態は、こんなものです。国民に耳触りのいいことを無責任にはき散らす。実際にやることが、どんなに食い違っていてもまったく頓着なし。いつもの安倍流「言行不一致」スタイルです。

 帝王たる者、「綸言(りんげん)、汗のごとし」といわれるように、「王者がひとたび発言した内容は訂正がきかない」はずです。ところが、安倍という男の発言は羽毛のように軽く、ふわふわと飛んでいってしまいます。

 先日公表された「昭和天皇実録」は、当時の政治の中枢で権力を握っていた者たちが、総理大臣も、軍部の最高首脳たちも、自分の責任をスルーして戦争に突っ込んでいったことを明らかにしました。

 日本の権力者の無責任体質というDNAは、脈々と遺伝しているようです。

**** お知らせ **** 

 生活の党の小沢一郎氏を大阪に招き、「小沢一郎が語る世界の中の日本と政権交代への道のり」をテーマに開く講演会は、明後日に迫りました。ぜひご参加のお申し込みをお願いします。要領は次の通りです。

 ・開催日時 : 913日(土)午後6時半から

 ・開催場所 : 北区区民センター(関西テレビ北隣り)

 ・アクセス : JR「天満駅」、地下鉄堺筋線「扇町駅」すぐ

  ・資料代 : 500

 ・申し込み先 : (メール) info@mei-getsu.com
                     Fax ) 06-6720-8051
        (Tel)     090-8467-8877(山岸)
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         (代表世話人・前衆院議員 渡辺義彦)

 


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