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旧精神科医療は思想警察なのか?

暴力防止プログラムは使えない?欠点だらけ、CVPPPに隠された罠

2017年03月14日 | 精神科訪問看護
精神科看護において、暴力を受ける機会は滅多にありません。
私の経験から行くと暴力を受けるタイミングは
多くは『一対一の状況』でした。
ですから、対応は必ず一対一の状況は避けるようにすることが、CVPPPの肝だと思います。
精神病院は、相部屋、タコ部屋が基本ですので、やはり入院患者は日々ストレスフルです。
運動もせず、ただ、食っちゃ寝しているだけですから、季節感もなく、日々ダラダラと時間が過ぎて行くのを待つだけです。
そんな時、看護実習生が来るととても変化があるため、喜びます。
本当に彼らは無期懲役の服役しているような生活をしている。特に親族が疎遠な患者はこの限りではない。
スマホ、携帯電話は禁止、パソコンもだめ、男女混合病棟でも、女性棟の方にいけば、ペナルティー、手でも出そうものなら、隔離室行きは当たり前です。
ですから、彼らはその殆どの生活が世の中のルールよりも厳しい団体生活を強いられているのは事実です。
唯一彼らに許されているのは、労働しなくて良いということでしょうか?
彼らに与えられている仕事は、病棟でトラブルを起こさないこと、そしてクスリを、毎日かかさず内服することだけなのです。

このように精神病院で入院している人たちは、心に強いストレスを抱えているため、看護人の失礼な態度に対して急に癇癪を起こし、暴言暴力を発することがあります。
あともう1つ。
それは隔離室でしか生活できないくらい重症な人たちです。
社会性ゼロなため、独房と同じ扱いです。
治療計画で隔離室からスタートすることはありますが、普通は1週間、長くても二週間で一般室に移ります。
それができない人は重症ですから、何らかの社会性、対人関係スキルなどに問題を抱えています。
そういう人に対し、一対一の状況を安易に作ると、暴力を受けることになるのです。

つまり、そういう状況を知っていて、そういう状況を作らないことこそが、包括的暴力防止プログラムの肝になります。

ですから、隔離室の担当は一対一にならない原則を守る、刺激になるようなことを言う場合など、二人で対応することこそが、精神科看護における、包括的暴力防止となるのです。
これは、先輩が真剣に教えるべきでしょうね。
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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-03-18 21:19:48
シェアしました。
https://www.facebook.com/usny.stk/posts/802709739876910
Re:Unknown (ikemenmassan)
2017-09-06 08:42:23
暴力を合法化するスキルですね。
確かサカキバラ病院が発祥だった気がしますが、トレーナー制度を作ったり、単なる金儲けライセンスビジネスですよね。刃物持って錯乱している人には使えませんし。
Unknown (いくぞう)
2018-12-21 19:44:49
看護師です。個人的な意見で失礼いたします。緊急の場合については、一言で言うと使えません。院内の伝達講習は受けてますが、実際の現場では男性看護師のマンパワーが必要です。閉鎖病棟で幾度と対応してきました。不穏で暴れる男性患者を合気道まがいの方法で制することは少し無理があるのではないかと思われます。
いくぞうさん (ikemenmassan)
2018-12-22 03:13:03
女性では無理ですよね。
『手首関節をロックする』手技なんかもありますが、下手したら患者さん手首骨折します。
『足背を踏みつけて脱出する』手技なんかも強く踏み付けたら足背骨折します。
また、合気道はやってみるとわかるのですが、「受け」と「取り」が存在します。
http://www.kihon0313.com/006/post_18.html
この順番が大切です。
まずは「受け」つまり「患者側」が「取り」が行う攻撃手技を綺麗に受け身できなければ、合気道は完成しません。『受け』つまり『受け身の練習』が重要になってきます。
受け身を練習するとわかりますが、とても体が痛いです。実は「取り」よりも「受け」のほうが大変です。
つまり、合気道が美しく見えるのは、プロレスのように、やられる側、技を受ける側が逃げることなく手技を受けきる動作が上手いからなのです。
本来、暴れる人の制圧には体幹を抑えるしかないのですが、暴力的に見えるのか、CVPPPでは禁止されます。ですからマニュアル通りやって、イレギュラーな患者さんからの攻撃に負傷した女性看護師は多くいました。
精神科看護師はもっと言語的介入のトレーニングを受けなければなりません。
正直、コミュニケーション能力が低すぎます。
いずれにせよ、小手先の技術では本気で暴れる人を抑えることはできません。

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