先月、友人が40代半ばで他界しました。
事件性がない、事故死であったため、遺族は悔やまれるかもしれません。
単独で登山途中に崖から滑落したことが原因で死亡したのです。
平均寿命あたりで死ぬならば、多くの人は「大往生した」と言い、悲嘆に暮れることはありません。
しかし、無神論の国日本では、平均寿命以下の年齢で死亡すると「死は不幸な出来事」として、悲しい出来事になってしまいます。
皆さん . . . 本文を読む
「死、つまり魂の旅立ち」
そういわれると、とても前向きな気持ちになるのは私だけでしょうか?
日本人は無宗教であるため、人生を「心穏やかに過ごしたい、できれば無理したくない、皆と同じでいい」
などと考えています。
「普通でいい」と多くの人が考えています。
そして「痛い思いしたくない」「無理してまで辛い思いをしたくない」
つまりは「他人に迷惑をかけずに生きれれば幸せだ」「現状維持できればい . . . 本文を読む
今回はターミナル期における、トータルペインについて実習において理解できない理由について説明していきたいと思います。
トータルペインとは全人的苦痛や全人的痛みなど言いますが、看護の目的が生活する上で障害となってくる、苦痛の緩和が、病気、疾患を抱える人の生活の援助の中で重要な部分になってきます。
結論を初めから言いますと、死ぬ間際、医療行為をこれ以上行えない、または効果が認められないと認定された患 . . . 本文を読む
人間は生まれたら必ず死にます。
死ぬということは、終わりではなく、始まりであるという考え方は、一般的ではありません。
特に、日本で生活している皆さんには、「死」とは耐えがたい孤独、死とは耐えがたい苦痛、すべてのものを置いていかねばならないもの、努力して手に入れた事が水の泡になってしまう状態だという認識が強いのではないでしょうか?
医療とは本当に、残酷であり、素晴らしい部分があります。
. . . 本文を読む
私は大学で看護師免許を取得したため、「終末期看護=ターミナル期」の看護実習を経験したことがありません。
しかし、現在はターミナル実習のある学校で勤務していますので、話を聞きながら、いつも「??」と違和感を感じています。
私は終末期、ターミナルは「医療の敗北」だと考えています。
「死」と戦うのが「医療の責務」だとすれば、終末期は医療が手も足も出せない領域になります。
いわゆる「お手上げ状態」 . . . 本文を読む
今回のカテゴリーは「死生観」なのですが、「死ぬ前に最後、何を食べたいか?」など冗談ぽく質問してくる人がいます。
人間には原始的欲求や基本的欲求、生理的欲求などという言葉を用いて、ここの食欲を3大欲求で表現したりします。
①食欲②排泄欲(性欲)③睡眠欲
と呼ばれるものです。
欲とは何か?と問われると、
「欲を解消する行動によって、脳内に快楽物質が放出されて、一時的に気持ちよくなる=幸せにな . . . 本文を読む
私たちはこの世に産まれたら、必ず死に向かって歩き始めます。
「死が本当に怖いものなら」私たちはその場から一歩も動くことができませんし、努力することや苦しむことに対しても「何も価値が見いだせない、どうせ死ぬんだから」という思考に陥ってしまうのではないでしょうか?
では、そのような「何もする気も起きない」という虚無感を払拭するなり、一時的にでも忘れさせる原動力とは一体何なのでしょうか?
残念 . . . 本文を読む
『病気で苦しむ人を看護して回復させ退院、社会復帰させるのが看護の使命・喜びだ』
と考えるのならば、あなたは救急外来以外の看護師には向いていません。
『専門職・技術職について、一生くいっぱぐれなく安定した人生を送りたい』
と考える人や
『とにかく必要とされたい、偉くなりたい』
『存在意義を示したい』
『感謝されたい』
という考え、安定志向を持つひとは看護師向きだと思います。
&nbs . . . 本文を読む
今回は「医療・福祉・看護」それぞれの線引きについて、考え方についてまとめた内容を書いていきたいと思います。
臨床勤務していると、「看護って何だろうね?(笑)」という話をしているスタッフがいます。
彼女達にとって看護という仕事が慣れてくると、「単なるルーチンワークじゃん?」と思えてきてしまうからでしょう。
病棟の勉強会も結局は看護でなく、医療や検査、疾患の内容になってしまうため、看護につい . . . 本文を読む
(以下転載フリーですが、引用されるときはコメント欄に一言いただけると幸いです)
死生観とは一体何を指すのであろうか?
言葉の定義は大辞林によれば
「死あるいは生死に対する考え方。また、それに基づいた人生観」
である。
しかしこれでは現実社会と関係性を持たない抽象的な概念である。
本稿では、さらに現実社会にまで落とし込んで話を進めていきたいと思う。
『死生観を持つ』とは
①肉体が . . . 本文を読む
死生観のレポートについて少し書いていきます。
話は飛びますが、
なんで、リハビリなんてしなくちゃいけないのでしょうか?
医療従事者なら、以下のやり取りどこかで、したことがあると思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(看護学生とリハビリでのやりとり)
リハビリしている高齢者患者さんに「もうええわ。疲れたし、年やし。あと何年生きれるかどう . . . 本文を読む