心のハンドル操作方法 幸せに生きるための教習所

旧精神科医療は思想警察なのか?

『精神科医は逮捕権を持っている、ハードな介入強制入院と逮捕の種類』

2015年11月30日 | 精神科看護

 

警察や家族に夜間連れてこられた人、昼間の診察に家族に騙されて連れてこられた人、いろんな人をみてきました。

大体、警察は地域か生安が連れてきます。ときどき刑事さんも連れてきますね。

プシコは得体の知れない存在なので、まったく会話ができていない。というのが現実。尿検査しても出ないしね。とまぁ、警察官も何もわかっていませんし、勉強もしません。そういう機会がないのが一番の原因。

 精神科病院に連れてこられると、医師が診察します。診察といっても主観的に話をするだけ。100人診察したら100通りの診断名がつきますよ(笑

 そして、入院の同意を求めます。

 同意がとれれば「任意入院」ここで反対し入院拒否すれば、帰ってもらうしかありません。家族は困りますよね?なので本人の同意なく入院させられる法律「精神保健福祉法」を駆使し、「医療保護入院」というものを使います。

 医療保護入院とは二つあり、

①     家族、親族の同意があれば良い

②     市長、首長の同意があれば良い

というものです。

 普通は①なんですが、身元がわからないパターンはとりあえず、72時間?くらい強制できる「応急入院」という形で強制的に入院させ、その間に「家族を探す」「市役所の保健所に相談する」形をとり強制入院を引き伸ばしにかかります。

 警察でいう逮捕拘留の身柄を持っていられる時間が「48時間」ヨンパチみたいなものです。警察の場合、身柄をとってから、48時間以内に、取調べして検察庁に送致するか釈放しなくてはいけません。ほとんど、強制捜査を継続するために拘留必要性を付け加えて検察庁に送致します。そうすると検察庁が地裁に勾留請求して、晴れて勾留延長されます。まずは10日間の通称ワン勾留が開始。このとき、警察は検事の指揮下に入ります。

 という話は置いておいて、医療保護入院と応急入院のセットは覚えておいてください。

 そして、警察から運ばれてくるのが(留置場から)「措置入院」です。

 緊急措置入院というのもありますが、これは病院や官公庁が休みのときに運ばれてきてしまい、措置鑑定と呼ばれる、診察が出来ていないときに緊急という形で措置入院させる制度だと思ってください。

 措置入院とは、これこそが国家権力の発動、入院費を全額国が持つという入院制度です。

 実際は国からの機関委任事務にあたるため県が代行しますが、早い話「重大な犯罪おかしたけど、司法でモノにならない、つまり責任能力が問えないから公判が続けられない。

医療刑務所は有罪になってからしか送致できない。公判ができないなら、釈放するしかない、しかしこれを野放しにして、また悪さしたりしたら(実際はストーカーが多いです。)まずい、どうしよう?そうだ!措置入院できる精神科病院で廃人になってもらおう!!!!と尻拭きのために警察から搬送されてくる強制入院スタイルです。

 これ看護師の国家試験でも出ますので、強制入院できる時間と診察する医師の種類はネットで調べて置いてくださいね。特定医師と指定医の違いとか制限できる範囲も違います。精神保健福祉法ってのはとんでもない法律ですよw

 とまぁ、こういった「任意入院」「医療保護入院」「応急入院」「措置入院」の4つは覚えておいたほうがいいと思います。これは刑事訴訟法における「通常逮捕」「現行犯逮捕」「緊急逮捕」みたいなもんだと思ってももらっても指しつかえなし。

 よーく考えると、強制入院のほとんどが家族が精神病院につれてくるケースが多い。

 結局家族が問題だということなんですよ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そんな権限 (匿名)
2017-09-06 02:00:05
どうも今晩は

そんな権限もあったとは

知りませんでした

勉強になりました
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Re:そんな権限 (ikemenmassan)
2017-09-06 08:36:53
匿名さん
そうですよね。
普通に生活していたら知りません。
警察官を経て精神科勤務したため、国家権力のあり方に気づきました。
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