『つまり、「"仕事"とは、"しなくてはいけないからすることで、"遊び"とは、しなくてもいいのにすることである」。』
『つまり、報酬は行動に対して奇妙な作用を及ぼすのだ。興味深い仕事を、決まりきった退屈な仕事に変えてしまう。遊びを仕事に変えてしまう場合もある。よって、報酬により内発的動機付けが下がると、成果や創造性や、高潔なふるまいでさえも、まるでドミノ倒しのようになるおそれがある。これを<ソーヤー効果>と呼ぶことにしよう。』
今流行りの本である。
もはや「仕事」として仕事を実行しては、「仕事」が成立しなくなっているパラドックス。
本書の最後にも書かれている通り、これはビジネスの話だけにとどまらず、
「人間性の肯定」にも関わる内容である。
これまでサイエンスとビジネスの溝がどこにあるかがいまひとつ明確でなかったが、
サイエンスの世界では3.0はある意味昔からデフォルトであり、
まさに、ビジネスに注ぐべきサイエンスの領域の一つはここにあったのだと今更ながら納得がいった。
(もちろんサイエンスにも外発的動機は存在するが、内発的動機の重要性は早くから認知されている。)
もし本書に書かれている3.0が正しく有効に機能するのであれば、世界が不景気だろうが成熟社会を迎えようが恐れるに足りないのではないかと直観する。
著者の言うように『そのギャップはきわめて大きく、憂慮すべき事態』であり、『これを埋めることを考えると、気が遠くなるような思い』であることも確かであるが、
「人間性」をも問い直す新たな転換点が来る日もそう遠くはないのではないだろうか。
引用本
『つまり、報酬は行動に対して奇妙な作用を及ぼすのだ。興味深い仕事を、決まりきった退屈な仕事に変えてしまう。遊びを仕事に変えてしまう場合もある。よって、報酬により内発的動機付けが下がると、成果や創造性や、高潔なふるまいでさえも、まるでドミノ倒しのようになるおそれがある。これを<ソーヤー効果>と呼ぶことにしよう。』
今流行りの本である。
もはや「仕事」として仕事を実行しては、「仕事」が成立しなくなっているパラドックス。
本書の最後にも書かれている通り、これはビジネスの話だけにとどまらず、
「人間性の肯定」にも関わる内容である。
これまでサイエンスとビジネスの溝がどこにあるかがいまひとつ明確でなかったが、
サイエンスの世界では3.0はある意味昔からデフォルトであり、
まさに、ビジネスに注ぐべきサイエンスの領域の一つはここにあったのだと今更ながら納得がいった。
(もちろんサイエンスにも外発的動機は存在するが、内発的動機の重要性は早くから認知されている。)
もし本書に書かれている3.0が正しく有効に機能するのであれば、世界が不景気だろうが成熟社会を迎えようが恐れるに足りないのではないかと直観する。
著者の言うように『そのギャップはきわめて大きく、憂慮すべき事態』であり、『これを埋めることを考えると、気が遠くなるような思い』であることも確かであるが、
「人間性」をも問い直す新たな転換点が来る日もそう遠くはないのではないだろうか。
引用本
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すかダニエル・ピンク講談社このアイテムの詳細を見る |