「長崎奉行の歴史 苦悩する官僚エリート」を読み終えました

　この正月に読んだ本の中に「長崎奉行の歴史 苦悩する官僚エリート　木村直樹著　角川選書」があります。
　私の本籍は長崎県下にあることから、長崎にかかわる本には興味があり、この本もそのところから買いました。
　長崎奉行は、高校の歴史で徳川幕府の遠国奉行の一つとして習った記憶があります。また時代劇では「抜け荷」と絡めて描かれることの多い役職でもあります。
　本書を読み、長崎奉行は、ばじゅふ直轄領長崎の行政官、長崎の地での貿易の管理者だけでなく、外交の責任者、宗教政策の責任者、国防の責任者、九州当地の責任者としての役割を持った幕府官僚の一人であるとの認識を持ちました。
　そして、これらの様々な役割のバランスをいかにとるｋで、出世もすれば更迭もされるという厳しい環境に置かれていることを知りました。
　なかなか読み応えのある一冊でした。