過払金判定

サラキンにお金を借りて困っている方は、ご覧ください。あるいは、返済が終っていても返しすぎているかも分かりません。そんな場合は、過払金を請求できます。以下、その見分け方です。

大手や中堅のサラキン(消費者金融)では保証人まで取らぬが、零細のマチキン(町の金融)でお金を借りる場合は保証人をとられる。
iinaがかかわったのは、借りた本人が亡くなったため、保証人に肩代わりを求められたケースで、保証人になった者から相談を受け、マチキンと攻防の末、借金取立てから開放されたので、その経緯をつづるので参考になれば幸いです。
まず借りた本人の返済履歴が必要だ。振込の綴りあるいは自動振込なら通帳に記載された内容を拾える。しかし、それらがない場合はマチキンに支払履歴を提示して貰わねばならない。

①まず保証人から直接電話等で支払履歴を要請する。(iinaが直接折衝したが第３者が間に入ってもマチキンは無視する。この支払履歴を公開することをマチキンは警戒するので、当人が言い回しに注意しながら強く要請(頼む)する)
②支払履歴要請書（個人情報保護法に基づく開示請求書）が郵送されたら、著名捺印のうえ返送する。
③支払履歴を(郵送或いは直接)入手できさえすれば、計算の俎上に上げれる。
違法な金利29.2%で計算したものを、利息制限法の18％で計算すると、明らかに支払いは完了していた。
実際の返済には振込みの遅れがあり、遅延金(遅延損害金)も請求されていた。この遅延金算出の計算式の解析に難儀したが、遅延金を無視しても誤差が少なかったので、その表を提示した。
完済以降については、５％でマチキンに請求できるので左のように計算した。


ＥＸＣＥＬの算式およぴ関数は次の通り。
■Ｃ3＝B3-D3
■Ｄ3＝ROUNDDOWN(E2*(A3-A2)*$F$6/365,0)
■Ｅ3＝E2-C3
１行の３箇所のみ算式を入力して、以下ドラッグすればよく、いちいち算式を入力する必要はない。
支払履歴を支払日ごとに支払金を入力すると自動計算する。利率を■Ｆ６に指定する。(金利29.2%)
ここで送られてきた支払履歴の残高と比較し、概ね近似していれば可とみなす。(異なるようなら算定基礎となる残高のとらえかたが１ヶ月前後している可能性があるので、算式を調整する。)

此処で表全体をコピーする。タイトル図では金利の位置が■Ｍ６を確認して、18.0%に変えて結果を見る。
残高が―(マイナス)に転じた日時が返済が完了した地点となる。この場合は平成21年の2009/11/10。

実際には、弁護士を通してなく、方便として弁護士を利用した。
要領を得ぬという方は、市町村の消費生活センターに相談ください。第１回目は無料で応じてくれる弁護士あるいは司法書士を紹介してもらえる。

平成２３年７月３１日 株式会社●●　御中 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　契約者　　　甲 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　契約者住所 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　保証人　　　乙 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　保証人住所 前略 貴社からの○月○日付約定返済請求書につきまして○○消費生活センターに相談したところ過払いの可能性ありと指導されました。つづいて、弁護士先生に相談したところ添付書類の通り過払いになっていました。 つきましては、今後の請求には一切応じないことを、まず第一弾としてご通知いたします。 また、下記の過払金についてご請求申し上げます。 蛇足ながら、○○消費生活センターに逐一報告する予定ですので、その旨お知らせします。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　草々 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記 添付書類 1. 支払履歴に基づく過払判定・・・Ｎｏ．1 　貴社の計算方式に準じ支払履歴を再現。(ほぼ一致するため、損害金算出を省略。) 貴社は、貸金業の登録業者であり利息制限法を超える金利で貸付をしていることを知りながら、甲より返済を受けていた。利息引き直し計算には、利息制限法に基づく上限利率を使ったところ、平成21年11月10日に完済となった。 2. 過払金　　　　　　　　　・・・Ｎｏ．2 　平成17年1月10日から平成21年11月10日までの間に金銭消費貸借取引を行い、借入金の総額は金500,000円であり、この借入金に対する損害金、利息及び元金として合計金1,004,000円を弁済した。 平成23年7月31日の時点で、計算書の通り(仮額249,728円)の過払金が発生しており、平成21年11月10日から支払い済みに至るまで、年5％の利息を付利して支払うよう請求する。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

攻防の結果、マチキンは貸金の免許を取り上げられ、いまは返済業務のみのため、過払金を返すことができないと回答あった。得心できぬ場合は、正規に弁護士あるいは司法書士から請求せよと開き直られた。
実際、WEB上にも他の裁判では負けても払ってないと告発されていたので、過払金をあきらめたが、請求は止まったので良しとした。(7/31現在 過払金は260,932円)
（注：契約上で利息制限法の18％を超えていればサラキン側に違法）

サラキンにお金を借りるなとは、分かっていても、借りなければ資金繰りに窮するからと手を出す。しかし、問題を先送りにしているに過ぎずサラリー・ローンなんかを借りては、遅かれ早かれ身の破綻を招くだけ。
自分には無関係と思っていても、落とし穴がある。親族に泣きつかれて保証人になったために、借りた当人が返済できなければ保証人に払う責任が廻ってくるので注意が肝要だ。
例えば2005/1/10に５０万円を借りた借金(金利29.2%)を完済するのは、この例では2014/5/10と９年かかるが、利息制限法の18％で計算すると2009/11/10完済なので５年弱となる。
借りて５年以上返済続けている者なら、返し終えていても１０年経っていなければ過払金の請求ができる可能性は高い。サラキンで泣いている方がいたら過払金の判定方法をEXCELを使って判断できるので、ご覧ください。

繰り返すと、高利貸しなので返済しても残高が減らない。銀行の利息が１％未満なのに、サラキンでは１０％どころか２８％や１８％なのだから絶対に借りるべきではない。

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