三度のメシより…イタグレびっちゃん☆

イタリアングレーハウンド(イタグレ)わさび(♀)の大百科

わさびで微生物学♪④

2008年08月28日 | 骨折&皮膚トラブル
 なぜかスモーキーですが…



ずる剥けの皮膚から出てくるジュクジュクの滲出液。
いわゆる『化膿』している状態。
抗生物質を飲んで、悪化を食い止めています。


微生物を扱う仕事柄、このジュクジュク滲出液の『正体』(顔)がみたい、と常々思っていました。
『顔』とはジュクジュク滲出液の原因菌の色・艶・形のこと。


先日、廃棄寸前の培地(微生物を培養するもの)がいただけそうだったので、それを使って、再びわさびで微生物学実習です


一般的に化膿菌とは
Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)
Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)

などの、病原性のある菌のことをさします。

さすがに今回も、使える器具・試薬等に制限がありますので(お遊びで会社の資材は使えませんから…)、ラフに傾向をみることしかできませんが、私にとって興味深い結果となりました。

さて、わさびのジュクジュク原因菌のお顔は?



ジュクジュクパッドを交換する際に目立った『茶色いジュクジュク』と『黄色いジュクジュク』、そしてパットに浸み込んだジュクジュクのすべて『ミクスチャー ジュクジュク』について実験してみました。


『茶色いジュクジュク』においては、活きがよかったのか、ものすごい勢いで増殖しました。

培養開始から3時間  培養開始から24時間
元々膿んでる状態なので、かなりの菌量のはずです。(おそらく100,000,000コ以上?)
このことも増殖の速さに拍車をかけていると思われます。


『黄色いジュクジュク』も、パッと見、3種類の菌(黄・白・透明極小)が見えます。

   培養開始から24時間


見たところ、病原性のある菌ではなさそうです。
抗生物質のおかげでしょうか?

Staphylococcus epidermidis(表皮ブドウ球菌)とMicrococcus luteus/lylaeCorynebacterium といった皮膚の常在菌が異常に増殖した状態なのかもしれません。



ニオイはフツーの菌のにおい。
あの化膿臭ではありません。
では、あの化膿臭は一体何なのか???
謎は残ります


『ミクスチャー ジュクジュク』
…については、ちょっと薄めてみたものを再培養しています。
果たして『顔』が見えるかどうか…。
個人的にはヒジョーに楽しみです

こちらは現在培養中なので、結果はまた後日のブログレポートにて…


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これらはあくまで、経験に基づく見た目のみで判断した結果および考察です。
違う菌名である可能性も大いにあります。
その点は、あしからずご了承くださいませ。
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2 コメント

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Unknown (イリフィオママ)
2008-08-28 20:57:22
わさびちゃんは自分のジュクジュクでこんな実験をされているとは知る由もなく・・^^

とても面白い実験ですね~^^
わさびちゃん違う目線で見られるなんてなかなかそんなワンコいませんよー^^v
ひめさんはわさびちゃんを隅々まで分かってらっしゃるって事で^^*

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イリフィオママさま☆ (ひめ)
2008-08-29 07:59:55
実験…っていうと印象が悪いかもしれませんが、実際、臨床の現場(人間の)では、そういう検査をして、その人に合う抗生物質を選ぶ、ということをするそうです。
その話を聞いて、よりわさびのジュクジュクを調べてみたい、と思うようになりました
決してわさびの体に負担のかかるようなことはしていませんので、ご安心くださいね
実は、さらにもうひとつ実験してますので、そちらも後日…。
それはみなさんにも少し身近な微生物の話題かもです
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