三重県松阪市庄町地内、櫛田川左岸に現れた川湊の船着き場石列
消滅した湊跡
ある年、台風で飯高方面に大雨が降ったことがある。櫛田川の庄町付近でも川の水が危険水位を超え避難する騒ぎとなった。しかし、被害も出ず1週間ほど経って櫛田川へ様子を見に出かけた。土手の砂が流れ川底が現れ大きくえぐられている。ふと足元をみると大川石の形が整ったものが10個弱目に入った。一瞬、人の手で並べたものだと想像できた。それがこの台風の大水で川底からこの世に再び現れたのだと分かった。昔は川に船を浮かべて荷物の運搬に使っていたという話は聞いていたので直ぐその関係だと連想した。これはスクープだ。それを証明する貴重な写真が撮れる。大水が引いてもっと、むき出しになったら写真を撮ろうと思った。次の会社の休みの日に来ようとその日は家に帰った。さらに1週間経てば大水は引くものだ。カメラを持って川へ行く。なんと、川に重機が入っている。まさか。なんと。重機が例の石列を壊してしまった。あの石はどこへいった?見当たらない。石もなければ、石列の痕跡もない。辺り一面重機で砂を採取している。なんとなんと川湊の石列スクープがこの世から消えてしまった。ガッカリ!!そこで記憶を頼りに絵を描くことにした。カシと言ったのだろうか。
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