ぽん・ぽん・ポンちゃん

慢性腎不全でもがんばる猫ポンちゃんと、飼い主の親子のいろいろなお話

小さいポンちゃん、見ぃ~つけた!

2008-04-27 00:22:30 | Weblog
26日はポンちゃんの四十九日だった。
本当は実家のポンちゃんのお墓まで行って、
墓石にペイントをしてくる予定でいた。

でも今月、急な用事が出来て、
少し前に土曜の夜からの短い一泊二日で
帰省したばかりだったのでペイントは次回に延期。
先日帰省した時にも、もしかしたら時間があるかと思い、
一応、絵の具一式は持参したのだけど、
朝寝坊したのと、お昼前から雨が降ってきたのとで
外で三人で絵を描くことは出来なかった。
早めに起きたばあやが、庭に咲いていたラッパ水仙を
お墓にお供えしようと切っていたら、
引っぱりすぎて根本から抜けてしまったので
ポンちゃんのお墓の前に植え替えてしまったのだそう。
ちゃんと根付いたかな。

午後は自宅へ戻る途中で、りんご、ばあやが前から
行きたいと言っていたいちご狩りに従兄弟と一緒にGO。
すごく大粒のいちごだったのに50粒も食べたりんごさん、
あなたのお腹はどうなっているの?

帰りの高速道路は、中を走っているのは一時間程度なので
いつもサービスエリアに寄ることはないのだけど、
この日はたくさん食べたいちごのせいか、
ばあやがトイレに行くというので珍しく休憩所に入った。

何気なくおみやげ売場の陳列棚を見ていると、
ばあや、りんごが「あああっ、ポンちゃんがいるっ!」と。
わあ、本当だ。
ヒマラヤンの子猫らしきかわいいぬいぐるみが並んでいた。
もちろん、即買い。
それも並んでいた10匹くらいの顔を良~く見比べて、
「これが似ている、いや、こっちの方がもっと似ている…」
と厳しくチェックした上で(笑)。
白猫、黒猫、とら猫のぬいぐるみは良く見かけるけれど、
ヒマラヤンていうのは珍しい。それもこんな小さいのは。
あはは。
ポンちゃん、子猫になってこんな所で待っていてくれたんだ。

今は、ポンちゃんのゴハンやお水をお供えしている横に
ちょこんと置いているんだけど、そっと顔を覗き込むと
なんだか見つめ返されているようで、ドキッとする。

青い目。
茶色のしっぽや手足。
ええな、ええなぁ~(なぜか関西弁)。
と、やっぱり猫中毒(ヒマラヤン中毒?)の
禁断症状が毎日出てしまういちごおばさんなのだ。

ハッピィ バースディ ポンちゃん!

2008-04-14 23:53:23 | Weblog
ポンちゃん、お誕生日おめでとう。
4月14日はポンちゃんの誕生日。
本当は今日、16歳になる予定だった。

ポンちゃんがまだ6歳くらいだった時に、
尿道が詰まって入院した病院で
綺麗なヒマラヤンさんに出会った。
腎不全で、週1回の静脈点滴に通っているらしい
その猫さんは、聞いてみると
若く見えたのに、なんと17歳だった。
当時、いったい猫が何歳くらいまで生きるのかも
良く知らなかった私には、驚くような年齢だった。
「ポンちゃんもこれくらい長生きしようね。
 17歳にはなろうね」

それからは良くそう言っていたので、
私の中では、ポンちゃんは必ず17歳までは生きる、
という確信のようなものが出来ていた。
でもなぜか、その日はやって来なかった。

昨年の11月だったか、12月にハル様が、
アッシュさんで猫ベッドを買ってもらった記事を見て、
あまりに素敵だったので、私も真似して買ってみた。
セール期間中だったので、もうほとんどが売り切れていて
ハル様と同じ様な底がボアになっているタイプが無くて、
底が普通のタイプのLサイズを購入した。
でも小花柄だったので、春先にちょうど良いし、
「じゃ、ポンちゃんの誕生日プレゼントにしよう」
という事でしまっておいた。

今は主のいない猫ベッド。
いつかポンちゃん2号がやって来たら寝てもらおう…と
密かに計画をたてて、まだ保管中。
でも、このサイズ、この柄のベッドの似合うのは
やっぱり大柄で青い目の猫さんだよね。

今夜はお誕生日だったので、
いつもとは違うアニモンダの高級缶詰をパッカン!
ポンちゃんが、嬉しくてゴロゴロ喉を鳴らしながら
自力としては最後に食べてくれた缶詰。
数値が上がってからは、処方食に固執してしまって
おいしい物をあまりあげられなかったのが心残り。
あの頃は、それでまた数値が下がってくると思えたから。
でも今では、そんなおばさんの気持ちも含めて
ポンちゃんは全てわかっていてくれたと思える。

今夜はベッドを出しっぱなしにしておくので、
透明なポンちゃん、ここで寝てくれるといいな。

切り株のテーブル

2008-04-09 01:20:35 | Weblog
おばさんが、良くいろいろと
想像していたので
一緒になって想像するのが
楽しかったと
アニマルコミュニケーションで
言っていたポンちゃん。
おばさんの想像している事の内容を、もしかしたら
ポンちゃんは分かっているんじゃないだろうか…
という感じは生前からあった。

若い頃は私の寝ている布団の上から、
私のすねを枕にして眠る事も多かったポンちゃん。
でも、病気になってからはそれもほとんどなくなって
いつもクッションや猫ベッドでひとりで寝ていた。

亡くなる2週間くらい前に、私が布団に入った時に
「昔はポンちゃんが、こういう時にどこからか来て、
 ベッドに飛び乗って布団の上で足踏みをしながら
 私のすねの位置を確認してしてたっけ…。
 そして定位置を見つけると、コロンと倒れるように
 足を枕にして眠り始めたんだよねぇ…」
なんて考えて、ポンちゃんの感触を思い出していた。
そうしたら、その次の瞬間に何かがぽん!と
ベッドに飛び乗って、踏み踏みしている。

ぽぽぽポンちゃん? 本当にポンちゃんが来たの?
ガバッと体を起こして見ると、いつ以来かもわからないほど
久しぶりにポンちゃんがやって来た。
ううう嬉しい。嬉しすぎて体が固くなってしまって
上手く眠れなくなってしまった。

そして次の日。
「昨日はポンちゃんが来てくれて嬉しかったなぁ。
 具合悪そうなのにどうして来てくれたんだろう?
 でも、寄りかかられると嬉しいなぁ…」
なんて考えていると、その瞬間にまた、
ぽん!と飛び乗って来た。
ポンちゃん、また来てくれた。
寝室は寒いのに…。

こんな事もあった。

ポンちゃんの昔の習慣で、私が入浴する時には
お風呂場に一緒について来るという事があった。
いつも浴槽の蓋を1枚だけ取らずに残してあげて
私の入浴中は、そこに寝そべっているのが習慣だった。
時々、起きあがって蛇口から直接お水を飲んだりもする。

それは亡くなる1~2か月前の事。
お風呂について来なくなってから、もう2年近くたつので
「そう言えばポンちゃん、お風呂行くよ~!って、
 声をかけると必ずついてきたっけ。懐かしいな…」
なんて、脱衣場で考えながら洋服を脱いでいた。
その時、急に脱衣場と廊下を仕切るカーテン
(ポンちゃんがいつでもお風呂場の洗面器の水を飲みに
 行けるように脱衣場のドアはカーテンに取り替えた)
が、ふわっと動いてポンちゃんが現れた。
「ポンちゃん! 珍しいね! 来てくれたの!」

それから3日間、ポンちゃんは声をかけずとも
私の入浴についてきた。
浴槽の蓋の上でゴロンとはするけれど、
蛇口から水を飲む無理な体勢はもう苦しいのか
一度やろうとしたけれど、止めてしまった。
私が浴槽の中で肩までお湯につかると
目の前に見えるのは横たわるポンちゃんの全身。
その頃は、もうBUNが100以上あって、
決して快適とは言えない体調だったろうに
どういうわけか昔の習慣を復活させて行動したポンちゃん。
私の頭の中には
「ポンちゃんが、おばさんのために
 意識的に思い出作りをしてくれている」
という考えが浮かんでしまった。
でも、それを認める事はポンちゃんの死期が近いと
認める事にもなる。
頭では打ち消しながらも、心の中ではその姿を
記憶に焼き付けていた。

「おばさんは僕が足を枕にして寝てあげると喜ぶよ、
 ポンちゃん、来てくれないかなって考えているよ。
 僕がお風呂についていくのも大好きだよ。
 今でも、脱衣場で足もとを見て僕を捜してるよ」

きっとポンちゃんは今はこんな風に言ってるだろうね。
だって、ポンちゃんには私の考えている事が
わかってしまうから。

今でも、お風呂上がりに洗面器にお水を汲んで
洗い場に置いておくのは透明なポンちゃんが飲むから。
リビングの空間に向かって「おやすみ」と言ってから
寝るのも、透明なポンちゃんがどこかに寝ているからだよ。
ポンちゃんは見ている。
そして全てわかっていると思う。

私がこんな風な事を色々と話すので、りんごが
「じゃあ、お供えした物もきっと食べてるね」
と言い始めた。

ポンちゃんが宇宙を歩き回っていると言われ、
宇宙では寂しいから、他の動物達と一緒に
お花畑にいてもらおう…という事になった。
私、ばあや、りんごの想像するビジョンを一致させたら、
きっと実際にそうなるだろうと相談して、
ビジョンは「ハウルの動く城」の最後の方で
出てくるお花畑で(ちょうど皆でDVDを見たので)、
そこに大きな木が1本立っているような所とした。

りんごが言うには、その木は日陰で皆が休む所で、
食事をする所でもあるそうだ。
うちでポンちゃんの祭壇にお供えした食べ物は、
その木の下にある切り株のテーブルに現れる。
そしてポンちゃんが食べているんだそうだ。
ポンちゃんは、お花畑で昨年と一昨年亡くなった
妹にあたる猫達とも会う事が出来て一緒にいる。
(画像はりんごの描いたイラスト)

りんごの中ではさらに一段、想像が進んでいた。
ポンちゃん、本当にそんな切り株だったらいいね。
何でもお供えしてあげるのに。