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今回の記事は『イースタン・プロミス』(2007年、監督:デヴィッド・クローネンバーグ)です。
この映画はR18です。子供は見れません!
ロードオブザリングのアラゴルン役でお馴染みのヴィゴ・モーテンセンが、マフィアの一員でありながら非常さと優しさを併せ持った不思議な男を見事に演じています。
■内容紹介 ※goo映画より
ある夜、アンナの働く病院に一人の少女が運び込まれた。
少女は妊娠しており、意識もなく危険な状態だった。すぐさま緊急手術が行われたが少女は助からなかった。助けられたのは赤ん坊だけ。
少女のバッグからロシア語で書かれた日記を見つけ出したアンナは、孤児となってしまった赤ちゃんの為に少女の身元を調べ始める。
ロシア語の分からないアンナは、ロシア料理レストランを訪ね、オーナーに相談した。すると、彼は自分が日記の翻訳をしようと申し出てくれた。
しかし、その直後に謎のロシア人、ニコライがアンナに近付き始め……。
ここでしか、生きられない。


■感想
今週は比較的早めのレビューアップです。
というのも、今週は2本映画を観たので、もう1本レビュー記事が上がります。
今週はシリアス映画週間でした。2本目の方も近々にアップします。
と、それはさておき、感想です。
この映画はR18指定。いわゆる18禁です。
R15やPG-14以上の規制。本当の意味での子供禁止です。
けど、エッチな映画というわけじゃありません。
R18になったのはバイオレンスな内容のせいでしょう。
まぁ、アレなシーンもありますが。
映画の内容はとてつもなく重いです!
裏社会の冷徹な世界が描かれています。
そんな裏社会に巻き込まれてしまったアンナ(ナオミ・ワッツ)が出会うのが、ロシアン・マフィアの一員のニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)。
アンナはニコライにマフィアの冷徹さを感じる一方で優しさも感じていた。
そんな謎めいた男をモーテンセンが熱演しています。
ニコライからはアンナが感じていたような矛盾した印象(冷徹さと優しさ)が確かに感じられます。
本当に不思議な印象であり、魅力的でもあります。
これにはニコライのある秘密が関係していて、それは映画後半で明らかに。
アッと驚いてしまいます!
ある目的を持った男の覚悟を感じます。
R18になっているだけあって、衝撃的なシーンは多数ありました。
首を掻っ切られ、ゆっくりと血が吹き出すシーン、死体の指を切断するシーン。
そんな目を背けたくなるようなシーンが直接的に映っています。
グロイのが苦手な人は要・要注意!
床屋の甥っ子のあのシーンは悲痛でした。
報いといえば報いなんですが、マフィア世界の冷徹さを、まざまざと感じました。
まだ幼さが残っていただけに胸は痛い。
サウナでのシーンは見えないだろうと思っていたヴィゴのアレですが、
あれ? 見えてませんか? チラチラッと。
まあ、R18だから問題なし。
非情な終わり方になるか、と予感していたのですが、終わり方は悪くはなかったです。
それでもダークな印象と悲痛さは残る。
ストーリー上、すべての人にオススメはできませんが(そもそも子供は見れないし)、質はかなり高い映画だったと思います。
こういう映画を名作と言うのかも知れません。
映画データ | |
---|---|
題名 | イースタン・プロミス |
製作年/製作国 | 2007年/イギリス=カナダ=アメリカ |
ジャンル | サスペンス/犯罪/ドラマ |
監督 | デヴィッド・クローネンバーグ |
出演者 | ヴィゴ・モーテンセン ナオミ・ワッツ ヴァンサン・カッセル アーミン・ミューラー=スタール イエジー・スコリモフスキー シニード・キューザック ミナ・E・ミナ サラ=ジャンヌ・ラブロッセ ドナルド・サンプター ジョセフ・アルティン ラザ・ジャフリー オレガル・フェドロ、他 |
メモ・特記 | R18指定 |
おすすめ度 | ★★★☆ |
■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒イースタン・プロミス - goo 映画
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イースタン・プロミス、見てこられたんですね。
羨ましいなぁ
アカデミーにノミネートされた映画でもあるのに、地元の映画館では公開してくれないみたいです
ノー・カントリーも公開してくれなかったし、話題作でも、集客の問題なのでしょうか?
ヴィゴが見た~い
イースタン・プロミスを上映していない映画館もけっこうありますよね。うちも近所の3つのうち、2つは上映してなかったし。
この映画は確かに一般受けはあまりしないような内容だったと思います。だからなんでしょうね、きっと。
ドンマイです、Matthewさん。