県南農民組合

多くの国民が安全な国内の農畜産物を求めている。こんな時代だからこそ「作ってこそ農民!」

今年も始まりました!田んぼでカモ飼育する『アイガモ無農薬栽培』

2014-05-30 15:02:06 | 県南アイガモ通信
龍ケ崎市の辰澤さんは毎年田んぼの中にアイガモを離して田んぼの除草や害虫の駆除をおこなう「アイガモ無農薬栽培」に取り組んでおり、今年も先日5月25日に田んぼにカモを離したと連絡を受け、さっそくいってみました!


いたいた!!広い田んぼにおよそ30羽ほどのちいさなカモが集団になってピヨピヨ言いながら動き回っています。


時折水面に顔を突っ込んで小さな草の芽や虫を食べている様子です。


となりの田んぼでも同じくカモの集団が所狭しと動いています。毎年近くの保育園の子供たちが見学に来たり、ご近所の散歩コースになっているそうです。たしかに見ていて飽きません(笑)

しかし、アイガモ栽培は楽しいことばかりではありません。
小さな生き物を田んぼに離すので常に気にかけていなければいけません。実際に田んぼに子カモを入れた当日にカラスに数羽つかまってしまったそうです。


(対策その1)
田んぼの周りには隙間なくネットが張りめぐらされ、微量の電流が流れています。野良犬やイタチなど網を超えてイタズラする動物はほとんど寄ってこないそうです。

 
(対策その2)
定期的に大きな爆音が響く機械を2台設置しています。鳥が驚いて逃げ出します。



このように生産者から守られ、今日もカモたちは日が暮れるまでエサを求めて動き回って働いています!
米の成長とともにカモの成長も楽しみです!

辰澤さんのH25年産アイガモ無農薬米はこちらで取り扱っています!
県南筑波農産センターネットショップ
http://www.ibarakinousan.com/

野良便り 2014年5月4週

2014-05-27 09:36:47 | 野良便り
芋苗を 挿して芋成る 不思議かな
卯の花が今満開です。そしてホトトギスがどこかで鳴いています。“東京特許許可局”と舌をかみそうな言葉ですが、その鳴き方に聞こえなくもないです。
『夏は来ぬ』の歌詞を思い出し口ずさんでいます。この辺りでは、卯の花、ウツギとも言いますが、畑の境界線替わりに植えられています。特に下畑(シタバタケ)という地名で、田んぼのすぐ近くにあり、低地で肥沃な土地を2~3aずつ分けあったのでしょうか、それほど広い土地でもないのに何軒もの農家が所有しています。トラクターで整地する今はウツギの木が邪魔だったり、低地なので雑草の勢いが旺盛で雨が降るとすぐぬかるなど、あまり条件がよくないので、休耕している畑が多いくらいです。我家でもこの下畑を作ってくれないかと頼まれ、湿り気好きな里芋を作ったらとても大きな芋が収穫できました。何でも適材適所が大事ですね。
                  飯野 靖子

野良便り 2014年5月3週

2014-05-21 09:22:03 | 野良便り
夏日にて オクラ定植 苗笑う

田んぼでは苗がすくすくと育ち、畑では様々な作物が整然と仕付けられ、夏に向けて自然界の営みが変わることなく進んでいます。どの畑も人間の手が入っているからこそ気持ち良さが伝わってきますが、所々に耕作放棄地を見かけます。春は余計に目立ちます。持主とて荒らしておくのは不本意だと思いますが、何も作っていない田畑の風景はやっぱり心が痛みます。最近、月に一回、日曜日の早朝に田んぼに稲を作っている人たちの組合員(水利組合)がいっせいに地域内の草刈りを行っています。草が伸び放題になっている箇所を順次きれいに刈ってくれるので、自分で処理できないでいた地主さん達はたいへん助かると喜んでいます。おおぜいでの草刈りなので短時間で終了でき、地域の景観もよくなりつつあります。
                 飯野 靖子

30km圏内どころか首都圏までも一瞬にして汚染~東海第二原発は廃炉に!

2014-05-20 10:23:37 | 県南農民組合
 
 東海第二原発原発の廃炉を目指す県民センターからのチラシが届き、先日の理事会で学習会を行いました。
 茨城県東海村には東海第二原発があります。この原発は東日本大震災で危うく福島第一原発と同様の深刻な事態に陥るところだったそうです。東海第2原発の30キロ圏内は98万人が暮らす人口密集地です。運転開始から35年が経過した老朽原発。トラブルも頻繁に起きています。 県の避難計画案は被爆が前提になっていて、避難の無理を承知で、東海第二原発の再稼働は無謀です。


 県内市町村も、病院・福祉施設も非難98万人の受け入れは不可能!


 「米国では避難計画が不十分なら原発は停止」とヤツコ米原子力規制委員会前委員長(朝日3/15)
 世界では、避難できることが原発の安全確保に必要と考えられており、アメリカでは、原発の本格運転前に緊急時計画を規制委員会に提出し承認を得なければならない。住民避難を演習し、避難不可能とみなされ廃炉になった原発もあるとのこと。

 安倍政権は原子力規制委員会によって安全性が確認された原発を再稼働させる方針です。世論を盛り上げて国内すべての原発廃炉を目指しましょう!

 


野良便り 2014年5月2週

2014-05-13 15:48:36 | 野良便り
次々と ナスの花咲き 五月晴

トンネルの中ではナスの木が大きくなり、花が咲き、しぼんだ花をとってみると、がくの奥の方に小さな小さなナスの実ができています。早くトンネルをとってよーと言ってるようです。先端がトンネルビニールに触っていて夏日の日は焼けてしまうのではないかと思っています。今年は例年より早く定植したので、成り出しが早いようです。花が咲き、実がなる、あたり前のことですが、毎年、最初だけはとても楽しみです。今年は400本もナスを植えたので、最盛期はどんなに忙しいかと恐怖(?)です。夏は様々な野菜、特に果菜類が一気に育つので収穫・管理が間に合わなくなり、一日があっというまに過ぎてしまいます。沖縄ではもう梅雨入りしたとか・・
梅雨を上手に乗り切り皆さんにおいしい野菜をたくさん届けられますように。
                 飯野 靖子 

茨城の農村を満喫!田植えにトマト収穫、里山散策に平和学習!~2014春の体験交流会開催!

2014-05-12 15:07:11 | 交流会
 晴天の5月11日(日)、県南筑波農産センターと阿見産直センターで共催し、「2014年春の体験交流会」を開催し、茨城県内や都内から貸し切りバスや電車、自家用車などを利用して参加していただき、消費者と生産者合わせて60名ほどの交流会となりました。

体験会の会場は阿見町の3か所に分かれて行われました。

 
もっとも人数の多かった田植え会場では約20名ほどが参加。まず田植え前に田んぼ主の細田さんより植え方の説明があり、そのあとにみんなそれって田んぼに入りました。最初は生ぬるい泥の感触に緊張気味の人も、だんだん慣れてすぐに田植え作業を楽しんでいました。今回は事前に田んぼに線を引いておいたおかげで、初めての人も毎年来ているベテランの人も皆とても上手に植えることができました!

  
子供たちも大人に交じって一生懸命田植え作業。ちいさな子供たちも線に沿って植えているのやら・・・後でお母さんが植え直ししてくれましたが(^^;


小さな田んぼはあっという間に植え終わってしまいました。お疲れ様でした。

 
 もう一つの班は15名ほどがトマトの収穫体験。山崎さんの大型ハウスでトマト収穫を体験。もぎたてトマトをお土産にたくさん箱に詰めていました。そのあとには近くのふれあい公園で、自然観察員さんを招き、春の草木や野草などの観察会を行い、自然のおいしい空気にふれていました。


あと一つの班は、阿見町にある予科練平和祈念館へ平和学習。
阿見町は、大正時代末期に霞ヶ浦海軍航空隊が開隊されて以来、長く海軍の町としての歴史を歩んできており、昭和14年には、飛行予科練習部いわゆる「予科練」が神奈川県横須賀から移転し、終戦まで全国の予科練教育・訓練の中心的な役割を担うこことなりました。『予科練平和記念館』では、貴重な予科練の歴史や町の戦史の記録を保存・展示し、命の尊さや平和の大切さを伝えています。(紹介HPより一部引用)
 引率した阿見センター中島代表は「地元にいて恥ずかしながら初めて来た。今私の息子が今18歳で同じ世代の若者が命をかけてこの予科練から戦地に赴いたことを知って、感慨深く思った。ひとりひとりの命が大切にされる日本にならないといけない。そしてそのために力を合わせて声を上げよう」と交流会で感想を語ってくれました。

 
 それぞれの班がお昼には集合して食事交流会。おにぎりやてんぷら、野菜サラダなど農家の手作り料理を食べながら生産者紹介の後に消費者の皆さんから感想をいただきました。豊島区の女性は「産地に来ておいしい空気とおいしい食事をいただくことで、また一段と元気になる。米も野菜もたくさん食べる仲間を増やすためにこれからもがんばります」と力強く発言してくれました。


交流会の最後には今後農民連ですすめていく太陽光発電事業の取り組みについて、設置予定地とすでに完成された太陽光発電所を見学。参加者は興味津々で話を聞いていました。

たくさんの皆さんに参加していただき、本当に楽しく、うれしく、有意義な交流会となりました。消費者の皆さんが産地を支えていただくことで、農家もますます元気に生産が続けていけます!今回お互いの交流であらためて実感できました!




都内の小学生が田植え体験!~毎日食べるご飯はこの苗から!

2014-05-09 16:52:06 | 県南筑波農産センター
 
 5月9日(金)毎年田植え体験で東京都武蔵野東小学校から小学生5年生たち約70名が茨城県阿見町の大塚さんの田んぼにバス2台で訪れました。田植えを前に「毎日食べているのは今日植えた2~3本の苗が育ってできた稲穂の実が玄米になって、それを精米したのがご飯です。みんなで大切にしっかり植えよう!」と説明すると子供たちは興味津々。でも毎年恒例とはいえ、田植えする小学生たちにとってみれば初めての体験。田んぼに入るまではみんなで小さな苗を手に持ってドキドキして言葉少なめでした。


 そのあと子供たちはおそるおそる田んぼの中に足を踏み入れました。入ったとたん、「ヌルヌル気持ちいい!」「足が抜けない!」「足に虫がついている!」と大騒ぎ。。。でも慣れてくるとひとりで黙々と田植えする子やじっくり植えてなかなか進まない子、声ばかりで手がほとんど動かない子もいたり、それぞれ田植えを満喫していました。


 貴重な体験に大喜びの小学生たちでした。また4ヶ月後の稲刈りでお待ちしています!


野良便り 2014年5月1週

2014-05-07 09:09:23 | 野良便り
新緑を 映す田の上 ツバメ舞う 

どこを見ても新緑、緑といっても各々微妙に違う色合いを出しています。農作業をしながら森林浴をやっているようなものです。ツバメが今年もやってきて玄関近くの電線に止まって家探しかな(?)
世はゴールデンウィーク、交通渋滞もあり、遊ぶのも疲れるものです。農家は一番忙しい時期に入り、日々、作付けしたり、田植え準備をしたりと、猫の手も借りたいほどでも、何もなかった畑が埋められていくのは充実感があります。近くの田では、日頃見かけない息子さんたちが田植え作業をしていて、この連休には終了する農家がほとんどです。汗ばむほどの陽気になり、野菜の生育もぐんぐん伸びてきているのがわかるほどになってきました。夏野菜ができるまで多くの手間暇がかかります。
         
                飯野 靖子


第85回メーデーに参加!~決意表明で今の厳しい農業情勢を訴える!~

2014-05-02 11:27:56 | 県南農民組合
5月1日(水)全国各地で労働者の祭典「第85回メーデー」が開催されていましたが、県南地域でも二か所のメーデーに参加しました。
午前中は朝方からの雨がすっかり上がったつくば中央公園で筑波研究学園都市圏統一メーデーに参加しました。広い公園の中に34団体約800人あまりの参加者が集いました。


 主催者を代表して挨拶した学研労協の小滝議長は「自民党に政権が移ってから、安倍首相の経済復興政策により、円相場は下がり、株価は上がり、景気回復したかに見えますが、4月からの消費税引き上げ、電気料金の値上げをはじめ家計の負担は重くなるばかり。中小企業の給料は上がらず、年金や公務員退職金は引き下げられています。働く者の団結で大きな困難を乗り越えて希望を持てる未来を切り開く力になろう」と呼びかけました。

 
 各団体からの決意表明が終わると、デモに使う神輿やプラカードの発表。今年は「あべこべ内閣」のプラカードが最優秀賞でした。


集会を終えた後は、つくば駅周辺を1時間にわたりデモ行進をして通行する人たちに訴えました。
 

夕方からは取手市市民会館にて取手・北相馬地区メーデーが開催され、小雨の降る中約100名ほどが参加しました。各団体の決意表明では、県南農民組合から平川氏が「アベノミクス農政は高齢者や小さい農家の強制的離農促進政策である。ひとにぎりの大企業の利益のために、農業、食料、医療、雇用、そして国民生活を犠牲にし、国家の主権さえも売り渡すTPPに反対しましょう」と訴えました。


デモ行進では、取手駅周辺を「消費税増税反対!」「年金をさげるな!」「放射能から子供を守れ!」「集団的自衛権は認めないぞ!」などシュプレヒコールが響き、通勤帰りのサラリーマンや学生らの関心をあつめ沿道から声援が寄せられました。