カミノアナログ

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牝馬と2歳戦

2005-04-09 | pog-strategy
ひとむかし前、「2歳戦では牝馬が有利」と言われていた。だが、今そんな格言は通用しない。
ビワハヤヒデやマザートウショウが活躍した1992年、牡馬と牝馬の2歳戦勝馬率は0.1%しか違わなかった。ところが2004年には牡馬 22.7%、牝馬 13.6%と大きく差が開いてしまっている。とくにここ数年というもの、年2%(2ポイント)ずつ差が拡大しており、その勢いが止まらない。
理由は2つある。

・ 中央2歳戦での出走頭数が増加している
・ 牝馬でなくとも仕上がり早くなってきた

10年くらい前までは、牝馬は生まれてもつぶされたり、競走馬にならなかったり、地方競馬で走ったり、すぐに繁殖入りするものが多かったので、世代の全牝馬のうち、中央の2歳戦に出走する馬は1割以下だった。
それがいまは、絶対頭数でほぼ2倍、世代の全牝馬の2割以上が、中央の2歳戦に出走する。
生産者にしてみれば、牡馬だけに頼っていたのでは経済的に立ち行かず、たとえ売れなくても何とか中央で走らせたいと考える。なぜなら地方競馬がつぎつぎ廃止となるなか、中央での勝ち星がないと、その仔馬が売れなくなっているからだ。生産者はこぞって牝馬を中央で走らせようとし、それがますます牝馬の勝馬率低下につながる・・・という悪循環。JRAは一刻も早く、2歳の牝馬限定戦を増設するべきだろう。

また血統的なトレンドの変化、育成技術の発達も牝馬にはむずかしい状況を招いている。というのは、仕上がり早く短距離向きな米血(B-TYPEでいうところのB型)が普及し、初期馴致から入厩までの育成がすすんだせいで、かつて仕上がりにくかった牡馬が早く仕上がるようになり、自然に仕上がっていた牝馬のアドバンテージが失われつつあるのだ。

勝ち上がり率も悪ければ、G1の賞金も牡馬に比べると低い。これでは牝馬の値段が下がって当然だ。生産者がむかしより、牡牝どちらが生まれるのか気にするようになったのもわかる気がする。
POゲーマーも、そんな時代にPOGで牝馬を指名するということの意味を、もう一度考えてみなければいけないだろう。

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