『今、このままがいい』
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(2009.04.23韓国公開)
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真!韓国映画祭公式サイト
プレミア上映会での、シン・ミナちゃんの舞台挨拶は、こちらの記事
hoppenの韓的な日々♪より
『今、このままがいい』:シン・ミナ舞台挨拶in真!韓国映画祭プレミア上映会(2010.03.21)
**** あらすじ ****
反目しあう姉と妹の和解と成長の物語。
ソウルの会社で働く妹ミョンウン(シン・ミナ)と、
故郷・済州島で母の魚屋を継いだ姉ミョンジュ(コン・ヒョジン)。
二人は、異父姉妹。
母が亡くなったという知らせを受け帰郷したミョンウンは、
ミョンジュと一緒に、幼い頃に自分を捨てた父親を探す旅に出る。
性格の違う2人はことごとく意見を異にし、ついには自動車事故を起こしてしまう。
これが長編デビュー作となる気鋭の女性監督プ・ジヨンの巧みな脚本に注目!
****************
妹ミョンウンは、小学校のときにいじめられたことがトラウマになっています。
父親のいない家庭。
離れに住む叔母は、ちょっと特異な雰囲気を持っていて、
それをからかわれることもありました。
父親の違う姉ミョンジュも、私生児を生み、ミョンウンには理解できない存在。
自分の家族が恥ずかしくて、いやでいやでたまらなかった。
家族と離れ、済州島からソウルへ上京してキャリアを持ち、
一人暮らしをしている。
でも。
やっぱり、誰とも打ち解けられず、仕事に負われる自分。
ミョンウンは、家族以上に、自分自身が嫌いだったのかもしれない。
そんなミョンウンに、母親が急死したという知らせが届く。
故郷に戻ったミョンウンを、家族たちが待っていた。
ミョンウンの「家族が恥ずかしい」って気持ち、私もよくわかる。
父が精神的な病になったりして、その分、母はパワフルすぎて。
父や母、祖母の愛情はたっぷり感じていたので
あんまり気にしたことはないのですが、
たぶん、いわゆる普通の幸せな家庭とは違った気がする。
やっぱり、恥ずかしいっていう気持ちもありました。
家族から離れたいと思ったこともあります。
成人して、結婚したころだったかな。
いとこのお嫁さんが言ってくれた一言で、気持ちが吹っ切れました。
「親戚のみんなから、おっちゃんだけがかばってくれたことがある。
おっちゃんの一言は、ほんとにありがたかった。
おっちゃんはまっすぐで、私は好きやで。」
父を、そんな風に思ってくれる人もいるんだ~。
そしたら、自分をかわいがってくれた両親の姿をたくさん思い出して。
自分が大事に育ててもらったことを感じました。
そう思いながら、親孝行らしいことはできない未熟な私なんですが。
ミョンウンは、自分の父親を探す旅に出ます。
折り合いの悪かった姉と一緒に旅をして、アクシデントにあって、
感情をぶつけ合って。
そして、最後に父親の存在に気づきます。
ミョンウンの父親は、ずっと、すぐそばで、彼女を見守っていてくれていたんです。
そんな父親の姿がたくさんよみがえってきて、ミョンウンに笑顔が訪れます。
フラッシュバックのように、走馬灯のように、彼女の頭を駆け巡るシーンが、
映画的で印象的でした。
家族って、それぞれ違うんだと思う。
家族のために仕事をするお父さんがいて、家庭を守るお母さんがいて、
それが平均的で普通の家族で、
そんな姿が理想の家族だって思われてるかもしれないけど。
それぞれの家族は、違っていて当たり前。
いがみ合う時だってあったり、理解できないことがあったり、
それでも、お互いを見守りたい気持ちがあれば、それが家族なんじゃないかと。
特に、子供が、親の愛情に気づくのは時間がかかりますね。
どんなに遅くなっても、たとえ自分が死んじゃってから気づいたとしても、
それに気づいてくれた瞬間が、親にとっては一番幸せなのかもしれません。
小さな映画だからこそ、静かに、自分の心の中をのぞけた気分です。
シン・ミナちゃんが語っていた「小さな映画」の奥深さを、存分に楽しめました。
**** ちょっとネタばれ情報 ****
映画祭のパンフレットに記入されていましたが、
ミョンウンの叔母役は、正真正銘の女性だそうですよ。
ハスキーな声が魅力の女優さんだそうです。
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