『許されざるもの』
용서받지 못한 자 / The Unforgiven
(2005.11.18韓国公開、2007.03.10日本公開)
日本公式HP:http://www.kaf-s.com/lineup/yurusazaru/
シネマトピックスより
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6638
シネ・ソウルMOVIEより
http://www.cineseoul.com/movies/search_new.html?searchType=99&searchString=%BF%EB%BC%AD%B9%DE%C1%F6+%B8%F8%C7%D1+%C0%DA&x=16&y=9
2005年の釜山映画祭で、観客賞など、4冠に輝いたインディ映画です。
なんと、映画学科4年生の卒業作品として製作された作品。
韓国男性が避けて通れない『軍隊』の日常を描いています。
私たちでは想像できない『軍隊』での生活。
普通の男の子たちが、日常生活から隔離されて、訓練されるところ。
彼らの生の心情を垣間見れる映画でした。
サスペンス的な要素もあり、ぐっと引き込まれます。
韓国の男性は、19~29歳の間に、2年間の兵役に行くことが義務付けられています。
韓国旅行情報コネストより、韓国の軍隊制度
http://www.konest.com/data/korean_life_detail.html?no=557
新大久保駅の電車事故で命を落としたイ・スヒョンさんを描いた映画『あなたを忘れない』で、忘れられないシーンがあります。
自分の夢が上手くいかないと嘆く日本の友人に、
「でも、君は、ずっと好きなことをやってこれたじゃないか」と、諭すシーンです。
19~29歳は、自分の生きる道を決めて、それに向かって進んでいく貴重な時期ですよね。
やりたいことが、いっぱいあって。
その時期に、2年間も、すべての自由を奪われる『軍隊』に行かなくてはいけないんです。
行かずに済むなら行きたくないというのが、みんなの正直な気持ちなんでしょうね。
今習っている韓国語の先生は韓国から留学に来ている大学生なのですが、まだ、軍隊に入ってないそうです。
この先、大学院へ進み企業に就職すれば、職種によっては免除もありうるそうですが、なかなか難しいようです。
芸能人の兵役逃れは、よく、非難の対象になりますけど、
「チャン・ドンゴン(肺疾患)もぺ・ヨンジュン(視力)も行ってませんよね。
人気には関係ないんですね。
ずるいとか言われないんですか?」
と、聞くと
「そう言えば、ずるいですよね。
もう30歳以上の人だから、みんな、忘れてるんですね」
とのこと。
ちなみに、チョン・ウソンも高校中退だから行ってないと思います。
(ウソンは、どうしても役者になりたくて、高校を辞めちゃったそうです)
なんだか、大らかだわ~。
ただ、軍隊に行けないと就職で不利になるなど、やはり甘くないみたいですけどね。
映画で描かれていた軍隊の日常は、実は、私が想像していたほどの過酷さは感じませんでした。
訓練の厳しさよりも、絶対的な縦社会を強要されるつらさを強く感じました。
たとえば、校則や部活での先輩後輩関係がきつい、中学校のような感じ。
学校なら、家に帰れば自由な時間がありますが、軍隊には、24時間自由がありません。
かなり、つらいですよね。
ユン・ジョンビン監督は、自らが兵役を2年勤め、この映画を作りました。
抹消されたり都合の良い記憶だけが残されがちな軍隊の記憶を、きちんと蘇らせたかったようです。
軍隊の中で暴力を加えていた個人ではなく、暴力的な状況を作ってしまう組織や社会制度に対する「怒り」の感情を表したかったそうです。
監督は、不器用な新人兵士ホ・ジフン役として、俳優もこなしました。
これが、すごく上手いんですよね。
舞台挨拶を見た友人によると、主役2人をキャスティングした時点で疲れてしまい、3人目を決めるのが面倒で、自分で演じることになったらしい。
軍隊の中でも要領よくやり過ごしている古参兵ユ・テジョンの役にハ・ジョンウ。
ドラマ「プラハの恋人」で、チョン・ドヨンのSP役で注目を浴び、キム・ギドク監督の『絶対の愛』で、主役を務めるなど、若手のホープです。
軍隊の組織を容認できず、それでも、やがてその中に埋もれてしまい苦悩するイ・スンヨン役には、ソ・ジャンウォン。
この映画に続き、次回作もインディ映画『ぶどうの木をきれ』に出演。
葛藤する神学生を、静かに見事に演じきっているそうです。
彼は、かなり、お勧めです。
俳優さんの息子だという話も聞いた気がするんですけど。
Cinemart-newsより
新人俳優ソ・ジャンウォン “次世代韓流スター”に浮上!(2007/3/1)
韓流NOWより
ソ・ジャンウォン、「父が反対した演技への道をやり通します」
シネ・ソウルMOVIEより
『ぶどうの木を切れ』포도나무를 베어라 Pruning the Grapevine
(2007.02.22韓国公開)
http://www.cineseoul.com/movies/cinedata.html?cinemaID=37444
ちなみに、『ぶどうの木を切れ』には、『オールイン』のサンドゥ親分(小さいやくざさん)が、神学校の神父役として、出てるんですよ。
シリアスないい映画みたいなんですけど、親分のイメージが強すぎて・・・・。
改心して、神父になったのかと思いました。
↓ほらね。
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軍隊の暴力行為も以前から問題になってるようね
それに芸能人は待遇がいいって風潮なのね
スポーツ選手など貢献度が高いと免除になるのに
国際親善などは対象にならない?
先天性白内障の悪化により免除になったのに、
かなり厳しい書込みがミニホやファンクラブのBBSにまであって、障害の事まで個人攻撃なんてやり過ぎじゃない?マウミアッパヨ(ToT)
ってhoppenチャンに言っても仕方ないですよね
ミアナダ~
パクちゃん、心配だよね。
過剰反応しやすいお国柄だから。
ソン・スンホンの兵役逃れの発祥は、プロ野球界だったと記憶してます。
あの頃は、スポーツ選手でも金メダリストなどしか免除にならなかったんじゃないかな。
スポーツ界の不正が明らかになって、それが、芸能界に飛び火した形だったと思う。
でも、スポーツ選手の20代の2年間は、絶対かわいそうでしょ。
2年野球できなかったら、元通りには復帰できないよね。
俳優よりきついよ~。
今は、優遇されるようになってるよね。
俳優も、ジソプたちは芸能部みたいなトコに配属だし。
軍隊は閉鎖的な階級社会だから、イジメや暴力が横行する組織になっちゃうんでしょうね。
学校もそう感じることがあって。
この映画を観ると、軍隊という組織を、身近に感じてしまいました。
そうそう、『いじめ』は、韓国語でも『いじめ』と言うみたいだよ。