はがゆき日々

いや、もうちょっと右。

気のせいかもしれない

2010-02-11 | ファイル未検出
出張に持ち歩いていたiPodの付属ヘッドフォンが断線したらしく、音が途切れ途切れになってしまった。
とはいえ音楽を聴く暇もあまり無いのでほっぱらかしておいた。音楽を聴く必要性もあまり感じていなかったし。

今日偶然入った大型電気店でインナーイヤーヘッドフォンのコーナーを通りかかったのでいくつか耳に合わせてみた。
BOSEやオーディオテクニカやSONYなど。カナル式と言われる、耳に突っ込んで外部音を遮断するタイプが以前より多いようだ。

カナル式は何年か前にエシモティック・リサーチという補聴器を作る会社のER-4Sというモデルを使っている。
その安っぽくダサい外観とはうらはらに音の分離がとてつもなく、音屋のキャンペーンで安く買えたときはうれしくて昔買ったCDを何枚も聴き直したりした。
僕のバカ耳でも以前は聴こえなかった楽器の音が聴こえた。気のせいかもしれないが。
音は良いのだがコードを触る時のノイズをとても拾いやすく、また外の音が聞こえないのでランニング中に使うと耳障りなうえとても危ないのだった。
音に身を任せて楽しむというよりも集中して聴くようになり、なんとなく疲れることもあった。

そんなわけでランニング中にも使える様、軽くてはずれにくくて開放型のヘッドフォンを探すことにした。
そうは言っても実際に耳かけタイプはオーディオ・テクニカのATH-EC700と700Tiくらいしか無い。
かっこいいが即決するには予算オーバーだ。視聴もできないし。と思ったら現品限りの安売り値札。


そういうわけで今、チタン製のインナーイヤーヘッドフォンを耳に日記を書いている。
最初に聴くバンドは迷って決められなかったので、目をつぶってiPodをくるくるいじり適当にかけることにした。どうせ今日はいろいろ聴くに決まってるし。
適当に選んでかかったのがManfred Mannだった。いいセンスじゃないかiPodくん。入れたのは僕だけど。
低音は音圧が大きいわけではないがしっかり鳴っているし、高音も耳障りではなくクリアな音。なじめばもっとよくなるだろう。
そんな細かいことを抜きにしても、いいヘッドフォンで聴くと楽しい。やっぱり音楽を聴くことは僕にとって必要なのだな。

気のせいかもしれないが、そういうことにしておく。

もう少しがんばれたんじゃないかと。

2010-02-02 | ファイル未検出
前回走った時は時計をしていなかったので、いま何キロ付近を走っているのわからずペース配分も何もなかった。そもそも時計があったとしてもキロ何分で走っているかも知らずにいたのだが。
昨年沿道で見たチアリーダーは今年はひとりもいなかったが、コースの最初から最後まで声援は大きく、歴史ある大会だと感じさせた。
ここ2週間ほどはまったく走ることができず不安もあったが、結果昨年よりいくぶんかタイムもよかった。

仲間と打ち上げをしたアイリッシュパブはテーブルのいくつかに予約席の札がおかれていて、僕たちはテーブルの代わりに樽を並べた席に通された。
ギネスやキルケナーでビネガーをたっぷりかけたフィッシュアンドチップスを流し込んでいるうちに、そのパブのふたつの入口からジャージ姿のひとたちが何組か顔を出した。
僕たちは夕方に再度集まることを確認し、駅に向かった。
階段を上るのに苦労しているひともいたが、トレーニングしていない割に足に痛みも無かったので、あのときもう少しがんばれたんじゃないかと思った。


暗くなってから仲間の店で締め鯖の焙りやあん肝入りのどぶ汁をつまみに武勇や秋鹿のお銚子を開けた。
走り終えた興奮もまだ冷めていなかったためか、みんなおしゃべりでそしていい顔をしていた。
時間を忘れるほど楽しく名残惜しかったが、東京行きの特急の時間が近づいてきたため店を後にした。
残る仲間が子供のように手を振った。

日曜の上り電車は空いていたので2人で4人がけのボックスでビールを飲みつつたくさんの話をした。
僕にハーモニカの吹き方を教えてくれたそのひとと時々顔を合わせてはいたのだが、差し向かいで話をするのは久しぶりだった。
酒や肴やマラソンやノートン・バッファローやダウンホームブルースやディランやゲットイェー・ヤーヤズアウトの話をした。
ずっと聞けずにいた、以前付き合っていたひとの消息をたずねた。
そしてまた僕がハーモニカを吹き始めたことを伝えた。
言ってからまた、あのときもう少しがんばれたんじゃないかと思った。