中学英語回答ブログ◇本望英語教室◇

桑折町の中学生の質問にお答えします。

Take it easy.のeasy

2006-12-29 00:35:46 | 品詞
Q: Take it easy.のeasyは、形容詞ですかそれとも副詞ですか。

A: easyは形容詞ですが、この場合には副詞easilyと同じ働きをして動詞Takeを修飾しています。
語尾にlyのない形容詞の方が言い易いので、口語のややくだけた表現では、このように形容詞を副詞的に用いることがよくあるそうです。

例をいくつか挙げます。

Think positive.
プラス思考でいきなさい

Open your mouth wide.
口を大きく開けなさい
歯医者などは、単に
Open wide.
と言うそうです。

As long as you're going to think anyway,
you might as well think BIG!
  ――Donald Trump(U.S. business executive)
どうせ考えるなら、大きなことを考えた方がいい
might as well do: ~する方がよい


皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。

of+名詞の用法

2006-12-24 08:30:53 | 品詞
Q: of importanceのofは、どのような使い方をしているのでしょうか。

A: importanceは、抽象名詞です。この場合、
of+名詞=形容詞
とみなすことができます。
このときのofは、「~の性質を持つ」という意味です。
使い方には、普通の形容詞と同じように、限定用法と叙述用法があります。

1 限定用法: 「重要な~」

This is a matter of importance.
これは、重要な事柄である

限定用法は、
a white dog
の形容詞whiteのような使い方です。
「いろいろな犬がいるけれども、そのうちの白い犬」と犬を限定しているので、限定用法といいます。

上の例文では、of importanceが形容詞の働きをして、前の名詞a matterを修飾しています。

2 叙述用法: 「~は重要である」

This matter is of importance.
この事は、重要である

叙述用法は、
The leaves turned red.
の形容詞redのような使い方です。
これは、文型ⅡSVCで、redはC(補語)に相当します。
補語の働きをする形容詞redは、主語The leavesを補足説明して、
「葉は、赤い色である」と主語の様子を述べているので、叙述用法といいます。

上の例文では、of importanceが形容詞の働きをして補語になり、主語This matterを補足説明しています。

否定の意味にするには、
of no importance
のように、noなどを用います。

of+抽象名詞の叙述用法には、他に次のようなものがあります。

of help: 役に立つ

I found it of no help.
それが役に立たないとわかった

of value: 価値のある

They are of little value to me.
それらのものは私には少しも価値がない

of use: 役に立つ

This computer is of great use.
このコンピュータは大いに役に立つ

文法書によっては、「of+抽象名詞の叙述用法」を「前置詞ofの叙述用法」として解説しているものもあります。

too~to~の不定詞の用法

2006-12-22 09:07:28 | 不定詞
Q: too~to~の文のto~の働きは何ですか。

A: 不定詞の副詞用法で、程度を示します。

This question is too difficult for me to solve (it).

tooは副詞で、形容詞difficultを修飾します。
too difficultで、「あまりに難しすぎる」という意味です。
to solveは不定詞(副詞用法)で、tooの程度を限定(修飾)しています。
従って、
私にとってこの問題は、解くほどにはあまりに難しすぎる
→この問題は、私には難しすぎて解けない
となります。

同様に、~enough to~のto~も不定詞の副詞用法(程度)です。

You are old enough to know better.

enoughは副詞で、前の形容詞oldを修飾します。
old enoughで、「十分に年をとっている」という意味です。
to knowは不定詞(副詞用法)で、enoughの程度を限定(修飾)しています。
従って、
君は、もっと良く知っているほどに十分に年をとっている
→君は、もう分別がついて良い年頃だ
となります。

一般に、副詞は、修飾すべき形容詞/副詞の前におきますが、
副詞のenoughは、上の例文のように、修飾すべき形容詞/副詞の後ろにおきます。

We couldn't run fast enough to catch the bus.

enoughは、後ろから副詞fastを修飾しています。

形容詞のenoughは、修飾すべき名詞の前または後ろにおきます。

There is enough bread for all of you.

または、

There is bread enough for all of you.

someの意味

2006-12-20 00:55:43 | 品詞
Q: some booksとsome bookではどのような違いがありますか。

A: someは次のように使い分けます。

1 いくつかの~、いくらかの~

some + 可算名詞の複数形、some + 不可算名詞

There are some books.
何冊かの本があります

I need some bread and milk.
いくらかのパンとミルクが欲しい

2 或る~、何かの~

some + 可算名詞の単数形

I read about it in some book.
或る本を読んでそのことについて知った

mayの意味

2006-12-07 00:43:57 | 品詞
Q: mayは、「~してよい」の他にどのような意味がありますか。

A: 助動詞mayには2つの意味があります。

1 ~してよい(許可)

May I come in?
入ってもよろしいですか

2 ~かもしれない(推量)

She may be at home now.
今、家にいるかもしれない

mightは過去の形ですが、現在の推量の意味で用います。
mayよりも可能性が低く、控えめで丁寧な表現です。

He might be out now.
今、留守かもしれない

米国では、mayを許可の意味で、mightを推量の意味で用いるそうです。

許可、丁寧な提案の意味で用いるmightは、mayの仮定法過去です。