中学英語回答ブログ◇本望英語教室◇

桑折町の中学生の質問にお答えします。

of+名詞の用法

2006-12-24 08:30:53 | 品詞
Q: of importanceのofは、どのような使い方をしているのでしょうか。

A: importanceは、抽象名詞です。この場合、
of+名詞=形容詞
とみなすことができます。
このときのofは、「~の性質を持つ」という意味です。
使い方には、普通の形容詞と同じように、限定用法と叙述用法があります。

1 限定用法: 「重要な~」

This is a matter of importance.
これは、重要な事柄である

限定用法は、
a white dog
の形容詞whiteのような使い方です。
「いろいろな犬がいるけれども、そのうちの白い犬」と犬を限定しているので、限定用法といいます。

上の例文では、of importanceが形容詞の働きをして、前の名詞a matterを修飾しています。

2 叙述用法: 「~は重要である」

This matter is of importance.
この事は、重要である

叙述用法は、
The leaves turned red.
の形容詞redのような使い方です。
これは、文型ⅡSVCで、redはC(補語)に相当します。
補語の働きをする形容詞redは、主語The leavesを補足説明して、
「葉は、赤い色である」と主語の様子を述べているので、叙述用法といいます。

上の例文では、of importanceが形容詞の働きをして補語になり、主語This matterを補足説明しています。

否定の意味にするには、
of no importance
のように、noなどを用います。

of+抽象名詞の叙述用法には、他に次のようなものがあります。

of help: 役に立つ

I found it of no help.
それが役に立たないとわかった

of value: 価値のある

They are of little value to me.
それらのものは私には少しも価値がない

of use: 役に立つ

This computer is of great use.
このコンピュータは大いに役に立つ

文法書によっては、「of+抽象名詞の叙述用法」を「前置詞ofの叙述用法」として解説しているものもあります。