ばあばの読書記録

自分の本は読み返せますが、借りて読んだ本はすぐに忘れるので、
借りた本に限定した自分のためだけの備考碌です。

むらさきのスカートの女 今村夏子

2019年09月01日 | 

 令和元年 上期 芥川賞受賞作

 むらさきのスカートの女を「黄色いカーディガンの女」のわたしが見つめる話。

むらさきの女はいつも公園のベンチでクリームパンを食べていた。

女とわたしはホテルの清掃の仕事をはじめるが、

語り手と語られる側が入れ替わりながら、どちらがどちらか、

不確実を承知で読めばそれなりに面白かった。

 個人的には「星の子」の方がよかったと思うけど。

 ちなみに、今年前半「こちらあみ子」「ピクニック」を読んでいる。

 

 ついでながら、今期芥川賞候補作 「百の夜は跳ねて」古市憲寿を

新潮で読んでいたが、ビルの窓ふきの話をそれなりに面白く読んだ記憶があるが、

選評で、参考文献が問題になっていた。川上弘美の「ものを創り出そうとする者として

の矜持に欠ける行為である」ほか、諸氏の批判的意見には共感するところ大であった。


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