ばあばの読書記録

自分の本は読み返せますが、借りて読んだ本はすぐに忘れるので、
借りた本に限定した自分のためだけの備考碌です。

犬たちの明治維新 ポチの誕生

2015年04月19日 | 

犬たちの明治維新 ポチの誕生

 仁科邦男

 草思社 1600円

 

 日本には散歩の習慣がなかったようである。

西洋人が用もないのに散歩していると、

スパイとまちがわれたりした明治時代、イギリス人が連れてきた洋犬に、

カムヒヤと犬を呼ぶのを聞いた日本人がカメと聞きとり

いらい洋犬のことをカメといったらしい。

洋犬にはポチという名が多いのは

点のプティか、まだらのブチあたりから付いたらしいが、

明治19年小学校を義務教育と決められた教科書に

ポチハスナホナイヌナリ。

ポチヨ、コイコイ、

ダンゴヤルゾ、

パンモヤルゾ。

と書かれて全国の子供がこの教科書をつかったらしい。

そして、文部省が、犬の名前を出すときは、ポチに出来るだけ統一しましょう

という方針だったとか。おそらくタマが猫だと決めつけられたのもこのあたりだろうと。

なお、チンは、朕と呼ばれる特別な人たちが飼う犬と言う意味で

チンと呼ばれたという説も展開。