一般の住居に対価を取って第三者を宿泊させる民泊 よく話題になっています。海外のネットサービス によって現在急速に日本でも広がりをみせています。
弊社の事務所のある新中野駅周辺でも大きな旅行カバンーを引いて地図を見ながら歩いている外国人をよく見かけるようになりました。ためしにこのサイトで検索したところ歩いて7分四方ぐらいに13件ありました。この3ヶ月で倍以上の登録件数になっています。
民泊は個人(一戸建て)の住居で入居者とキッチン、トイレなどシェアして使う分には問題はないだろうと思われます(旅館業法以外では)。しかし、日本の場合は都心でそんなに余裕ある一戸建てもなかなかなくマンションがほとんどです。まだ、入居者と一緒にシェアするなら本来の民泊の体裁になるのですが、鍵だけ渡すようなものが急速に増えていますので注意が必要です。
自分が住んでいない分譲マンションやアパート(賃貸住宅)の一室をそのまま貸し出すようなものは、貸主にとって大変大きなリスクがあります。 ゴミ・騒音・生活習慣の違いから近隣住民とのトラブルがこれから大きな問題になりそうです。また、事故が起こったときも一般住宅としての保険が第三者から金銭を取って泊めていたとなると補償されないケースもあるかと思います。
大家様として防がなくてはいけないことは、お持ちの賃貸住居を無断で民泊にされてしまうことです。先日も分譲マンションの1室1LDKに申し込みされ 「時々人を泊めてもよいか」との質問がありましたが、よく聞いてゆくと民泊目的でした。
また、需要はあるので、民泊できる部屋を探している業者も出てきました。なかなか賃貸がつきにくいお部屋などを狙って業者や個人が借主で申し込みを入れてきたりしています。
鍵の授受や募集、清掃など大家様に代わって間に入り行う業者もでてきましたが免許も規制もなく事故についてのリスクは大家様がすべて受けてしまうので危険です。
「時々第三者や友人に貸すこともあるけどいいですか」と、ぼんやりとした聞き方で大家様がなんとなく承諾をしてしまうと、後々大変なことになる場合もあるかと思い心配です。
※法整備が進んでゆけば良い方向に向かうと思います。平成27年11月時点でのお話です。
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