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kan-haruの日記

イベント 東日本大震災 報道写真ギャラリー「記憶 忘れてはいけないこと3」を見て災害を後世に伝えよう

2012年05月26日 | イベント
kan-haru blog 2012 「滝桜」にかかる虹20110424     

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東日本大震災
2011年3月11日午後2時46分に、国内史上最大規模のマグニチュード9.0の地震が、東北・関東地方太平洋沿岸を襲いました。この、地震により非常に大規模な津波が発生し、岩手県北部沖~福島県沖において15時12分から15時19分の間に最大波を観測し、津波の溯上高(斜面を駆け上がった高さ)は、宮古市田老地区の小堀内漁港近くで37.9m、岩手県野田村で37.8m、宮城県女川町で34.7m、大船渡市三陸町綾里で30.1mと確認されています。
2012年3月10日現在、警察庁のまとめによると、余震での死者も含め、死者15,854人、行方不明者3,155人となっています。建造物の被害は2012年5月9日現在、全壊12万9,855戸、半壊25万7,739戸、全半焼281戸、床上浸水2万0,553戸、床下浸水1万5,578戸、一部破損70万5,773戸の被害が出たと発表されています。

 東日本大地震岩手大津波(左:「平成の三陸大津波」岩手日報社20110617、右:「3・11岩手大津波の記録」DVD岩手放送)

この地震で運転中であった、東京電力福島第一原子力発電所の原子炉の4号機を除く1〜3号機は制御棒が上がり緊急停止し、発電所への送電線の遮断器などの各設備が故障したため外部電源を失いました。地震の約50分後、遡上高14 ~15 mの津波が発電所を襲い、地下の非常用ディーゼル発電機が故障して全交流電源喪失状態となり、原子炉内部や、核燃料プールを冷却できなくなり、核燃料の溶融が発生して、原子炉内の圧力容器、格納容器、各配管などの設備の損壊により、甚大な原発事故となりました。
2012年5月24日の東電の発表によると、昨年3月15日に原発2号機の格納容器損傷により、16万テラ・ベクレルの放射性物質が放出され、16日には3号機より18万テラ・ベクレルが放出され、1~3号機の総量がヨウ素換算で90万テラ・ベクレルの放射性物質が放出されたとの推定結果が発表されました。陸上への放射性物質汚染は、昨年3月15日の朝と夜に、2号機から放出された計約10万テラ・ベクレルのヨウ素131などが、北西方向への風向や降雨で福島県飯舘村などに沈着したと推定されています。なお、同16日の3号機からの放出された物質は、降雨が無かったので、地面に降下せず拡散したものとみられています。

 東日本大震災・福島第1原発放射能放出(左:「自衛隊員が撮った東日本大震災」防衛省20120301、右:「福島第一原発放射能の恐怖全記録」FRIDAY 20120629)

この様な未曽有の大災害の記録情報は、報道、新聞や刊行物に数多く出されていますが、今後の世代に伝える形態になっていません。これらのデジタル記録情報は、転載禁止となっており、記録表示や情報の保管はできません。そこで、後世に伝えるためには、通知可能な災害情報のありかと、情報のある場所を提示する方法で伝達したいと考えています。

東日本大震災の写真展
未曽有の大震災記録の東日本大震災写真展が、2012年3月に震災1年を経過して各所で開催されました。
(1)東日本大震災発生から1年を前に「東日本大震災報道写真展」(朝日新聞社主催、三菱商事協賛)が3月2日から14日まで、東京・有楽町の有楽町マリオンで朝日新聞カメラマン・記者が撮影した写真を中心に約60点を展示開催されました。
なお、朝日新聞DIGITALでは、震災当時と1年後の被災地を同じ地点から撮影した写真を同時に見られる、「被災地あの時といま」(←ここをクリック)を公開しています。
(2)ヤフーでは2012年2月29日、東日本大震災の記録を写真で残す活動「東日本大震災 写真保存プロジェクト」の一環として、寄せられた写真の一部を展示する写真展「東日本大震災 写真保存プロジェクト『3.11 震災と復興』写真展」を、「ニコンサロン bis 新宿」(東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階)で、3月13日から3月19日まで開催しました。
(3)日本経済新聞社では、被災地でカメラマンが撮影した写真展示の、日経本社で報道写真ギャラリー「記憶 わすれてはならないこと3」が、2月2日から3月17日まで開催されましたので、3月7日に見に行ってきました。

 日経本社報道写真ギャラリー「記憶 わすれてはならないこと3」1(写真拡大)

なお、日経では昨年から写真展示を開催しており、2011年8月に「記憶 わすれてはならないこと2」の展示会と、2011年4月に「記憶 わすれてはならないこと」の展示会が行われています。
今年の写真展示会場では、「記憶3」の写真と共に、「記憶2」と「記憶」展の写真も同時に展示されていました。

 日経本社報道写真ギャラリー「記憶 わすれてはならないこと3」2(写真拡大) 

報道写真ギャラリー「記憶 わすれてはならないこと3」の展示会場で、配布のポストカードから、「記憶3」の展示写真を掲示します。写真左は、展示54の写真で、旧暦の8月15日にあたる9月12日に、岩手県陸前高田市の景勝地・高田松原で津波被害から唯一残った一本の松に「中秋の名月」が寄り添うように浮かんだ写真です。写真右は、展示70の写真で、人よりも猫が多い宮城県石巻市の田代町。海辺の猫は漁師から魚のおこぼれおもらい、山の猫は愛猫家からのキャッチフードを待つ。そんな普段通りの生活を取り戻しつつある(2011年11月1日)。トップの写真は、展示66の写真で、福島県三春町の「滝桜」に紅がかった。約49キロメートル離れた福島県第1原発の事故で観光客は減ったが、多くの人が感嘆の声をあげてサクラから元気をもらっていた(2011年4月24日)。

 「記憶 わすれてはならないこと3」の展示写真から

日経本社で報道写真ギャラリー「記憶 わすれてはならないこと」展示写真の解説版図書は、展示会場の販売コーナーで、「記憶3」、「記憶2」、「記憶」の各巻が千円で販売されています。

 報道写真ギャラリー「記憶」展示会解説図書

なお、日本経済新聞社の3回開催した、ギャラリー「記憶 わすれてはならないこと」の解説図書は、日本経済新聞電子版(日経Web情報)から、殆どの写真が説明付きで閲覧できます。
(1) 「記憶 忘れてはいけないこと」2011年04月29日(←ここをクリックする)
(2) 「記憶 忘れてはいけないこと2」2011年09月10日(←ここをクリックする)
(3) 「記憶 忘れてはいけないこと3」2012年02月20日(←ここをクリックする)

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