ひとりが好き♪

一人気ままに綴る日記

Dear フランキー

2006年06月23日 | 映画


「Dear フランキー」

私は、どちらかというといわゆる「大作」といわれる映画より
ミニシアター系の地味な映画が好きだ。
今回の映画もスコットランドの映画。

9歳になるフランキーは、耳が不自由だがナイーブで心優しい少年。
彼の難聴は、父親の暴力が原因。
でも、彼はそのことを知らない。

母親のリジーは、夫の暴力から息子を守るために、老いた母親と
3人で引越しを繰り返し、海辺の町にたどり着く。

リジーは、フランキーに父親は世界中を航海していると嘘をつく。
そして、父親を装い彼に手紙を送り続けている。
息子を想うあまりの切ない嘘・・・。

ところが、その嘘が否応なしに現実に・・・。
父親が乗っているはずの船が、フランキーの住む街に寄航する
というのだ。
父親に会える!と喜ぶフランキーにリジーは苦悩する。
そして、彼女は一日だけの架空の父親を探し始める・・・。

一日だけの父親を頼まれた男は、無口でぶっきらぼうだが
フランキーの父親を見事に演じきる。
純粋で無垢なフランキーと、しだいに心を通わせていく過程が
ほのぼのと心にしみる。

夫の暴力で、なかなか心を開けないリジーも、少しずつ表情が
柔らかく変化していく・・・。
このあたりの描写がうまい。

ラストのフランキーの手紙・・・。
リジーは、今まで自分が息子を必死で守ってきたと思っていた。
でも、息子の手紙で自分自身が守られていたことに気がつく・・。
母親を想うフランキーのいじらしさが涙をさそう。

母親と息子の心の絆を見事に描いたハートフルな映画。
一人で観るも良し、家族で観ても良し。
心がポッと温かくなる。。。


ジョッキー

2006年06月22日 | 小説

「ジョッキー」    松樹 剛史 (著)

この小説は、次男が買ってきた。
今朝、出勤する時に、絶対に面白いからぜひ読んでみたらと
しきりに薦めてきた。
お母さんなら多分2.3時間で読んでしまうから、感想を早く
聞かせてとしつこく念を押して出かけて行った。

そこまで言うのなら、まぁ時間は売るほどあることだし・・・。
今日は家でのんびりするつもりだったから、読み始めて
みたのだが・・・。

すぐに小説の中に入り込んでしまい、一気に2時間ほどで
読み終えた。
面白かった~!
次男が薦めてきたのも納得・・・。

物語は、なかなかチャンスに恵まれないフリーのジョッキーが
主人公。
競馬の世界を取り巻く人間模様をテンポ良く描いている。
登場するサラブレッド達も、それぞれ個性的で可愛い。
競馬の予備知識がなくても、充分楽しめる内容だった。

レースの描き方もリアルで、その臨場感は見事。
特にラストの数ページはワクワクしながら読み終えた。
競馬には縁がない人も、小説の中でなら疑似体験しても
いいかも・・・。

次男は、ニートだった頃に乗馬クラブで厩舎員として
住み込みで働いていたことがある。
当時は、早朝から日が暮れるまで真っ黒に日焼けして
肉体労働していた。
その経験があるから、この小説も目に止まったのかもしれない。
当時を思い出しながら読んだのかな・・・。

読み終えた後に、次男の携帯にメールした。
「ジョッキー 最高!」と・・・。(^^ゞ