鏡面界 - 魚食系女子の気まぐれ雑記帖

お魚料理を中心に、呑気にまったり、寄り道・迷い道の日々。。

平金目 ( ナンヨウキンメ ) のお刺身

2013年01月04日 | お刺身


平金目 ( ナンヨウキンメ )
- Beryx decadactylus (Cuvier,1829) -




新年の一発目で、なかなかマニアックなお魚と出逢えました !

今年は、幸先良いスタートで、思わずニンマリ (^_^)/

正月明けで天候も荒れ模様なので、荷は少なく、魚屋の棚もやや寂しいものの、これ見よがしに輝いて、オーラを放なっていたのがこれ。
一瞬、達磨さんみたいなスタイルからキントキダイかな? と思ったけど、ヒレの形状が全然違い平金目と判断。
隣に並んでた本キンメダイと比べて見るまでもなく、体高がとても高く、まるで縦横比が違うので間違い無く平金目だと思ったわ。

体調 42センチ、1.8キロのどっしりした体躯で、900円でした。
隣の本キンメは、1.0~1.2キロくらいで、1400~1800円なので、かなり割安感はあるわね。

本キンメより味覚がやや劣るという一般評価なので、こんな価格差となっているのかも。

お金さえ出せば何時でも買える本キンメより、めったに出逢えないこちらの方をわたしは選ぶの。
例え、余り美味しく無かったとしても、本キンメにしておけば良かったなんて後悔はしない人なのよね。

それにしてもフェラーリみたいな見事な赤色にうっとり。
巨大な目玉と、チョロQみたいに寸詰まった丸っこい身体つきは、ちょっと笑えるけどね。




平金目 ( ナンヨウキンメ ) のお刺身



帰宅して一応しっかりと観察して種類を確定。
ナンヨウキンメに間違いないと判断しました。

キンメダイ科は、三種しかいなくて、本キンメダイ、フウセンキンメとこのナンヨウキンメ。
本キンメ、フウセンキンメは、細長く、スタイル的にもナンヨウキンメに間違い無く、
背鰭軟条数を数えると19。これはナンヨウキンメの同定識別のポイントとされてます。

その他、良く似たスタイルのキントキダイ科や、エビスダイの仲間なども一応は確認したけど、全然似てなかったです。

と、言う事で、ナンヨウキンメという事で、話しを進めますが、違うぞぉ~、という博識な方がおられましたら是非コメント下さい。
教授に見てもらおうかしら、と思ったけど、これは問題無さそうなので手を煩わす事もないかなと思ったの。





ちょっと魚オタッキーなお話しになってしまいましたけど、まずはお刺身で味わいました。

分割して柵取りしても、体高があるのでとても大きなお刺身になりました。
色合いは淡いピンク色でとても良い感じ。

思わず、ぷるっと齧りつきたいわぁ。。





味わってみると、とても美味しいお刺身でビックリ !

本キンメと比べ脂の乗りが少なく、旨味も不足気味という一般評価なんだけど、全然そんな事はないわね。
脂ののりは充分だし、とても爽やかで美味しいお刺身だわ。

歯触りも良くシコシコした感じで、わたしの好みのお刺身で嬉しかったわ。
本キンメとは全然違う方向の味覚で、キントキダイ、チカメキントキなどに近い味覚に感じました。





本キンメの濃厚な脂ののりのファンの人、噛まずに口の中でトロけてしまう様なお刺身を好む人には少し物足りないのかもしれませんね。
そんな本キンメの様な方向性のお刺身を期待すると、「脂ののりが不足気味」「旨味が足りない」という評価になってしまうのかも。

味覚の好みというのは、人それぞれですからね。
一般的な評価とかに左右されずに自分の舌の意見を尊重したいものです。

まして有名な人が美味しいと絶賛しているからとか、高名な人が不味いと記しているからとか、そういう意見に追従する必要は無いですね。

そういうわたしの舌の感覚は、とても我儘でいい加減なので、こんなわたしの食味リポートも話し半分に読み飛ばしてくださいね。(笑)





以前はかなり頻繁に釣りに出かけていて、色々楽しんでました。
でも、今は少し体力的に自信が無くて釣りからは遠ざかってしまったの。

最近は、魚屋さんで珍しい魚を見つけて料理して味わうのが趣味になってます。
注意深く探していると内陸の田舎町でも、結構レアなお魚と出逢える事が分かり嬉しい限りです。

流通も進化していて、うちの辺りでは朝に新潟で競られたお魚が早朝8時頃には入荷して来るんですよ。
築地からの便は10時くらいに到着し、かなり新鮮なものが入手できる状態になってます。
活けで入荷も結構あって、魚屋さんで締めてもらい持ち帰ってもまだ仮死状態で生きているくらいなの。
基本的にマニアックなのは新潟便に多く、築地物は定番物・高級魚が中心で、価格も一流ですね。(^_^;

もちろん鮮魚なので天候に左右され、昨年末からの北陸・東北に寒波が直撃なんて時期は魚屋さんの棚は冷凍の切身ばかりになってしまいます。
しかし、これは仕方ないわね、ハウス栽培の野菜じゃないんだから。

今では、自分の所の天気より、北陸の天気予報が気になるようになってしまったわ。(笑)
前日の天候と風速を調べると、翌朝の鮮魚の入荷量が予測できるの。
見事に予想が当るから楽しいわよ。(笑)







キャロットスープ



久しぶりにキャロットスープを造ったの。

ちょっと色合いが、パンプキンスープみたいになっちゃった。(笑)





色取りに人参の若芽を浮かべてみました。

人参の葉って、とても繊細で綺麗な造形で好きなの。
ディスプレイに良いわね。











2013年にブログアップしたお魚、5種類目。

2013-005 ナンヨウキンメ ( 平金目 )






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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
似てるキンメ (kitcat)
2013-01-04 11:30:46
○ (はじめまして、ブログ村を見て来ましたっ)
 一見、キンメですが平キンメというのですね…
 キンメは高値でここ5年口にしていませんが、1・8kgで900円なら食べてみたい気がします。
 ところで、しょっつるの利用法(=料理法)を(肉料理以外で)探しています。
 オススメ料理やお勧めサイトがありましたら、ご紹介いただけると幸いです。
 コショウダイとか八角とかあって、奥深いのに驚嘆しています。
 (↓ ぁと、八角の唐揚げのドUPが、プチこゎぃです。…♪)
 よろしくお願いします。
                      <ののちゃんより>
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Unknown (こだま-061)
2013-01-04 14:10:38
ども、こんちわぁ、今日は朝から夫婦喧嘩で見事勝利をあげたこだまです。(^_^)

うちの方の市場では平金目って見た事無いわ。南のサカナね。
本キンメを平たくしたような感じね。
1.8キロあると食べごたえもあり、コスパが良さそうね。
一尾で、メバル5尾分くらい食べられそうだわ。
食いしん坊一家の我が家にも是非欲しいところね。

新年から良いお魚に巡り合えて羨ましいわ !
返信する
Unknown (潮風)
2013-01-04 15:44:12
おぉ、ヒラキンメ凄いなぁ!
どこで揚がった魚なのかな? 鹿児島? 土佐?
南の魚だし、太平洋の魚だね。
越前でもごく稀に揚がるみたいだけど、めったにお目にかかれないです。

しかし、ナンヨウカイワリが日本海側で青森まで揚がっているので、今年は可能性あるのかな。
でもなあ、まさが新潟産じゃないと思うけど、新潟だったら仰天だなぁ。
猛吹雪で雪が2メートルも積もっている中、ナンヨウキンメやナンヨウカイワリが揚がったらそれは異常だよ。

鶲さん好みの味覚みたいで良かったですね。1.8キロもあって900円なら、僕も即買いだね。
返信する
Unknown (はるさん)
2013-01-04 16:02:55
なんとまあ、おめでたい色合いのお魚なんでしょう!?
お正月に相応しいご馳走ですね(^^)
コチラにも“キンキ”という赤いお魚がいますけど、
超高値で手も足も出ません。
大きなおメメ、このあと甘辛の煮汁でこってりと煮付け♪
食べたいなあ。

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Unknown (ELLE'min)
2013-01-04 18:49:56
存在感のある綺麗な魚ですね。
わたしは見た事も無いわ。
鶲さんは、アンテナの張り方が良いのか、珍しいのを次々と掘り出してくるわね。
きっと日頃の行いが良いのね。どっこいしょっと。(笑)

魚肉の感じがとても美味しそうで、私も食べてみたいわ~。
うちは太平洋側だけど、黒潮より千島海流の方が強いので北方の魚が中心です。

ちょっと自慢話し。

昨日、とんでもないお魚をゲットしました。
とても高価だったけど、思い切って買ったの。
「サンコウメヌケ」です!
どお? 凄いでしょう? 平金目が霞んじゃうわね !
鶲さんがくやしがる姿が目に浮かぶ様だわ。 (会った事はないけど。笑)

メヌケの仲間では最も美味しいとされる幻のお魚なのよ。
うちの方では海の主と言われていて漁師仲間から神格化されているの。
三公を味わってしまうと、アコウダイが不味くて食べられなくなる、なんて言われているのよ。
一晩寝かせて、今晩お刺身で味わうつもり。うぅ、バチがあたりそう。
6キロもあるので、明日は煮付けと鍋に、そして巨大な兜をどう調理するか思案中です。

うちの方では、以前は大量に獲れた魚なのに、最近ではとても珍しいと言われてます。
冷凍の「たいかす」といっしょにしないでね !
返信する
Unknown ()
2013-01-04 19:46:07
> kitcatさん、いらっしゃいませ~

キンメはちょっと高すぎですよね。財布の軽い私には手が出ません。
しょっつるの件ですが、わたしはあまり詳しく無いのですが・・・
ちょっとお力になれそうもありません。
このブログには、秋田や山形の達人がいるので、しょっつる造りや、使い方も詳しいのですが、
コメントして頂けるとよいのですが。

kitcatさんのブログも拝見させてもらいました。
しょっつるの自作など凄いんですね。
魅力的なお魚も沢山あって、これから、ちょくちょくお邪魔させて頂きます。
猫ちゃんも、カワユイです (^_^)/

今後とも、宜しくどうぞ。
返信する
Unknown ()
2013-01-04 19:46:52
> こだまさん、こんばんは~

こだまさん所はかかあ天下なんかな。(笑)
こだまさんは、勇ましくて強そうな感じをうけちゃうわぁ。。

ナンヨウキンメは大きくて食べ応え充分だわ。
これから楽しみです。
返信する
Unknown ()
2013-01-04 19:47:22
> 潮風さん、こんばんは

この魚は、伊豆で揚がった釣りものと聞いてます。
捌いたら、ゴツい釣り針が、喉に食い込んでました。
多分、アコウダイ辺りを狙った外道なんじゃないかな。
贅沢な外道ですけどね。(笑)
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Unknown ()
2013-01-04 19:48:03
> はるさん、おばんです。

このお魚の赤はとても綺麗でした。
キンキの赤より、ややオレンジがかっているかしら。

キンキはとても好きな魚なんですが、高すぎて手が出ません!
特に、網走から来る「釣りキンキ」は、普通のキンキの二倍くらいの価格がついてます。
見るからに色艶が良く、パンパンに身が張っていて惚れ惚れしちゃいますね。
何かお祝い事でも無い限り、なかなか入手に踏み切れません。
20センチクラスだったら、意外に安かったりしますけどね。

西のノドグロ、東のキンキが東西両横綱なんていう人がいますけど、そんな感じですよね。
日本一という名に相応しい美味しい魚だと思います。
値段も、日本一に相応しいのが玉に傷。(笑)

赤い魚って、艶やかで素敵ですよね !
返信する
Unknown ()
2013-01-04 19:50:08
> ELLE'minさん、まいどぉ~

なな、なんですとぉ、サンコウメヌケを入手したって ?
う~ん、凄すぎる !
平金目の大きな目玉から悔し涙が滲んで来たわ。(笑)

サンコウの美味な事は、昔から噂には聞いていたけど、味わった事はないのよねぇ。
学生時代に網走生れの友達がいて、オオサガというメヌケがとても旨いと良く聞かされてました。
その時、オオサガとサンコウが双璧だなんて言ってましたっけ。
網走でも、オオサガとサンコウはめったに揚がらないとか。

う~ん、これから東北道をぶっ飛ばして ELLE'minさんの家に押しかけ、6キロのサンコウを御馳走になろうかしら。(笑)
お土産に、ナンヨウキンメの半身を持っていくから待っててね。(爆)
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