いとう大の徒然日記

神栖市を今より少しでも発展させて、次の世代に引き継ぎたい!

合併前と合併後の予算の比較について

2009-10-23 15:09:15 | 政治活動
先日、波崎地域に住んでいるある市民の方から「合併したらもっと波崎の方に予算が来て、もっと良くなると思っていたのに…」というお話がありました。

その方は特にご自分が住んでいる地域の水道の早期整備を望んでいるとのことでしたが、確かに波崎地域は神栖地域に比べると道路や上下水道、排水路等の未整備の所が多い状況です。

ただし、合併前に比べると波崎地域ではそれらを整備するための予算はかなり増えており、当然整備のスピードも合併前に比べるとかなり早くなっていますが、どうしてもご自分の住んでいる身近な地域が整備されないと、整備が促進されている”実感”がわかないのかもしれません。

そこで、それらの整備にあてられた金額について、平成17年と平成20年を比較して、道路や上下水道、排水路、さまざまな建物などを整備・建築した「建設事業費」とそれらの改修やメンテナンスをした「維持補修費」のそれぞれの金額の変化を決算額で出してみました。


○建設事業費(それぞれ一年間の金額です。)


<神栖地域> 

 ・平成17年:44億300万円 

 ・平成20年:30億7100万円 

  (年間あたり約13億3千万円の減)
  

<波崎地域> 

 ・平成17年:6億3800万円 

 ・平成20年:26億400万円 

  (年間あたり約19億6千万円の増)

   

○維持補修費(それぞれ一年間の金額です。)


<神栖地域> 

 ・平成17年:6億1300万円 

 ・平成20年:3億4400万円

  (年間あたり約2億7千万円の減)


<波崎地域> 

 ・平成17年:9900万円 

 ・平成20年:5億7700万円 

  (年間あたり約4億7千万円の増)


となっています。このように整備にあてられた金額的には神栖地域ではかなりの減額、波崎地域ではかなりの増額になっていますが、さらに神栖市では今年度から道路や上下水道、排水路等の整備に対し、3年間で100億円の予算を投入して整備を促進することになり、これも割合的には波崎地域の整備の方が高くなると思います。

予算上の問題や市全体のバランスなどを考えると、当然全てを一気に整備するのは難しいことですが、数字上で見ると波崎地域では今までとは比較にならないほどのスピードで着実に整備が進んでいることがわかります。

かといって、それで満足することなく、市に寄せられている多くの整備要望が、限られた予算の中で健全財政を維持しながら1日も早く実施されるよう、今後も市に対して求めていきたいと思っています。     
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 合併特例債について | トップ | 市が神栖警察署の建設費全額... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
地域格差の解消 (旧神栖出身者)
2009-10-25 16:30:49
はじめて投稿させてもらいます。
どういう方式(対等・吸収)に合併したかは存じていませんが、既に合併した事実は変えようがないと思いますので、地域格差の解消するのは大事な政策ではないでしょうか?
この内容が意図するものは、波崎地域はその恩恵が大きく受けて神栖地域は合併のメリットが少ないと思えるような気がします。つまり
合併後の予算配分現状を分析して今後の政策を展望する主旨と理解します。
また、都市づくりとして神栖市は都市計画区域になっていると思うのでまずは市街化区域を優先しインフラを整備して欲しいと考えます。
しかし、鹿島開発という歴史的背景があって既存集落(市街化調整区域)も整備をするのは理解しますがまちづくり事業の集中と選択はとても重要ではないでしょうか?勿論、現在のような財政的な余裕があったとしても将来的にはこの財政力が保証されるものでは無いという事を十分に認識し、今後の議員活動を期待したいと思います。
旧神栖出身者さんのご指摘について (伊藤 大)
2009-10-27 11:11:46
合併の方式は編入でした。

また、「地域格差の解消するのは大事な政策ではないか?」とのことですが、まさにそのとおりで、市もそれを認識しているからこそ、お示ししたような予算配分になっているものと思います。

私もそれを否定している訳ではなく、それを実感できない場合も多いかと思い、わかりやすく数字で表したものです。

ただし、あまり波崎地域に偏りすぎるのもいかがなものかと思いますので、最低限のバランスは必要になってくるものと思っています。

また、「市街化区域を優先しインフラを整備するべきではないか?」とのご指摘ですが、それもそのとおりであり、それが大前提になろうかと思います。

一方で、これもご指摘の通り市街化調整区域でも整備が進んでいる所も多い状況です。

そのような背景から、市街化調整区域でも住宅建築が可能になる「区域指定」制度が導入されたものだと思いますが、神栖地域の市街化区域では特に深芝の豊田昭田地区(ツタヤの裏側?奥?辺りです。)の整備が遅れていましたが、地権者で協議会を作り、地区計画制度での整備が少しずつ進み始めているようです。

いずれにしても、財政が比較的恵まれていても、それが永遠に保証されたものではないという認識を持って、新たな財源の確保とムダな部分の削減、また各事業の優先性をきちんと見極めた対応をしていかなければなりませんので、今後もそれらを継続して市に求めてまいります。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治活動」カテゴリの最新記事