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From Hiron to many NetWalkers♪

「MUSICA」創刊号を振り返ってみる。

2019年11月27日 12時16分29秒 | Hikki
鹿野淳さんと言えば、私の中ではまず「MUSICA」創刊号が出てくる。これだけ宇多田ヒカルの内面に踏み込んだインタビューは久し振り、というか初めての試みだとして当時発表されていた楽曲のことや紀里谷さんとの離婚の真相等々、そこまで語ってくれるのかという内容。

それに思えばこの時期くらいからHikkiは、私達にもその感覚が伝わる言い方をしてくれるようになった気がする。この頃くらいから彼女は自分の置かれてきた特殊な(では普通とは何なのかという月並みな言葉も付けたくなるところだけど)環境のことも赤裸々に語り始めてくれたんじゃないかな。

彼女のその「いつも眠っているような感覚」、「あんまり生きてる感じがしない」、「求めてない感じ」というのは掴み所がない筈なのに、私にも、自分の中にもある感覚だと思えるところは昔から不思議で。
球体の真ん中にポワンと浮かんでいる、そこにただある感じ。
何かに特別に近い訳ではないけれど、でもそこにいる。居なくならない。

今の彼女にはもっと深い慈しみのような、包み込んでくれるような感じがそこに加わっているのだけれど、もうひとつ一番重要な感覚を語ってくれているのでそこだけ抜粋しておく。

鹿野『生まれ変わったら何になりたいと思いますか?』
宇多田『…10歳くらいの時に凄い不思議な感覚に襲われて。今違うどこかにいる女の子も自分のことを「私」と考えてて、今ここで私も「私」って考えてる。ってことは、誰になっても同じじゃん!って感じが凄いして。「え?じゃあ私って誰?」って…それを何ヵ月か考えてた時期があるんですよ。私が私なんだか、その子が私なんだかーその子って完全に想像なんですけどー全然わからなくて。軽く自分の存在を見失うくらい、悩んだことがあったんです。だから、生まれ変わっても自分を自分だと思うのならば、今とまったく同じだと思うんです。だから特に変わりたいとか、生まれ変わったら何になるとか考えないですね』

人生の中で1度でもこんな風に思ったことがある人は(勿論私も)、みんな彼女と繋がっているということだと思う。

こんな発言を導き出してくれた鹿野淳さんによる解説が今週末のラジオ「うたことば」で待ってるのかと思うと、放送がとても楽しみです。

…濃い…。

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2 コメント

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【2002.11.30 あなたは私で私はあなた?】 (i_)
2019-11-27 22:05:46
あたしはこのメッセ↑を思い出した。
(名前んとこからとべるはず)

「他の動物と違って鏡を見てもびっくりしなくなっちゃった、ってこと」
ってのは、のちのくまちゃん絵本も思い出させるわね。
Unknown (hiron323)
2019-11-28 23:54:30
>i_
コメントありがとうございます!ただ、携帯版からはリンク先には飛べないみたいですねぇ。久し振りのブログで仕様もすっかり忘れてしまっていますが、これから色々試してみれればと思います。
メッセ、とても懐かしいですね😌

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