駄菓子屋学~ほっこり「たかさんち」

元祖子供の居場所を意識した駄菓子屋24年の軌跡とだが活!新「だがるだじゃれ」駄菓子紹介R4/8開始~

トピックス:だが活第一弾「駄菓子屋を知る」勝手にスタート中

2021年04月20日 | 駄菓子屋

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

ショートバージョン(コマーシャルバージョン)動画はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=udhjVOLaxmU

②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など(プロに聞く)動画はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=adhz9X7c0Qs

③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所(現場の事例)動画はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=w_v8xh5kjTs

あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)№1~10 を紹介中!

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」ホームページもご覧ください

 

 

 


+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

2021年04月19日 | 駄菓子屋

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)考察と現在(令和3年4月)の駄菓子屋について~

1.現在(令和3年4月)のたかさんが見る駄菓子屋状況

①固定型(昔から駄菓子屋)

②変化型(おもちゃ屋パン屋などが駄菓子を置くうちに駄菓子屋と呼ばれる)

③商業型(大手チェーンや大人・観光向け)

④固定型+ソフト(子ども・地域の居場所などコンセプトがある)*たかさんち

⑤固定型+ハード(駄菓子屋にアトリエやディサービス等を併設)

⑥イベント型(駄菓子をツールに週・月・不定期に駄菓子屋を開催)

等に分類されるのではないかと推測される。これに関しては、また、詳しくブログ等で、記していきたいと思う。

2.実践報告(平成14年作成)から現在(令和3年4月)への変化等

 今回公開した実践報告書は、平成14年にまとめたものを抜粋(一部修正等)したもので、考察としては、経緯や子供の様子、かかわり方等は、基本的に変わりはないが、取り巻く環境は、そのころから比べ、ものすごいスピードで変化している。それを踏まえ、新たな思いや新たな視点から、駄菓子屋の可能性は広がるばかりだ。以下のようなテーマ等で、機会を見て紹介出来たらと思案している。

「駄菓子屋目線で新たに紹介していきたいテーマ

●駄菓子屋で学べる教科(学校で習得するすべて教科が学べる場所)

●子どもの力(子どもの不思議な能力、思いやり、解釈等)

●駄菓子屋の輪(地域コミュニティーの活性化)

●子ども交番(駄菓子屋の役割と可能性)

●駄菓子屋学の醍醐味(成長の縦軸、時代の横軸等)

●大人のアップデート(保護者の進化等)

●第六感?(継続ならではの現象)

等。」

 また、駄菓子屋は、多くの様々な角度の研究材料を持つ。その一部して、今まで、たかさんちを取材・視察協力したテーマ(大学生等の研究・卒論等)も以下紹介。

『駄菓子屋から見る子どもの成育環境の変化~地域づくりのあり方とは(大学生卒論)』
『駄菓子屋プロジェクト~青少年の居場所としての駄菓子屋事業~(BrainHumanity)』
『子どもの居場所づくり支援の拡大にむけて(社会教育学専攻学生)』
『社会的関係からみた子どもにとっての地域環境についての考察(大阪大学修士正会員)』
『子どもを育てる空間ーあそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践からー(埼玉大教育学部生)』
『駄菓子屋を有する場における機能や地域ネットワークに関する考察(早稲田大生)』
『子どもたちのサードプレイスー下高井戸が作り上げた子供の居場所(日大生映像作成)』等

3.まとめ(今思うこと)

 現在、一番大きく感じるのは、地域の方々の子どもたちへの思いや対応に感謝しなければならないこと。雪が降れば「子どもが転ぶと危ないから」と、雪かきをして下さったり、「今日は、たかさんちは、〇時からだよ」と開店前の子どもたちに声をかけて下さったり、「騒がしくてすいません」にも「大丈夫ですよ」と、答えて下さったり、『たかさんち』は、多くの地域の方々に支えられ、サポートをいただいていることを日々、痛感している。

 この暖かい地域だからこそ、開業24年目を迎えることが出来たのだと思う。地域の方々への感謝も忘れず、子どもたちの心のマスクを外せる場所、また故郷しても今後も末永く継続していきたいと願っている。

*駄菓子屋の魅力・魔法、たかさんちの思い・子どもたちの成長等まだまだ、語り切れないことは、随時ブログ等で、伝えてていきたいと思う。

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

 ①ショートバージョン:動画はこちらコマーシャルver

 ②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちらプロにきく

 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」ホームページもご覧ください

 


駄菓子屋報告書№9:まとめ

2021年04月05日 | 駄菓子屋

 

↑駄菓子屋さんの商品紹介↑

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~

(9)まとめ

・評価
「たかさんち」は、お陰さまで、その意図するところに関心を示してもらい、青少年育成、レクリエーション関係などからも、シンポジウムなどの事例発表や執筆の依頼もあり、居場所としての可能性に期待されていると受け止めている。

 また、社会教育を研究する大学の先生、地域の小学校の先生、文化祭や授業で研究発表をする中・高校生、卒論に取り組む大学生など、年代を問わず、訪れる人も多い。ホームページで、狙いを公表し、駄菓子屋関係のページにリンクさせてもらっているということもあるが、マスコミの影響も大きい。

 出版関係は、「たかさんち」という駄菓子屋を紹介するものから、独立開業の視点からまとめたもの、地域の居場所としての役割を書かれたものなど、様々である。また、ラジオでも、子ども達の様子を店から生中継したり、地元のFM局で、30分にもわたって、座談会形式で収録したり、テレビでも、番組のオンエアで、こちらの意識している、子ども達の良い所を伝えたいという思いは、理解してもらえ、構成も納得のいくものが多かった。
 

 取り分け、新聞では、自分の思いを投稿、掲載され、その反響は大きく、読者から数通の手紙をいただいた。また、新聞の生活・家庭欄では、「子どもの居場所」として、「大人に干渉されずに"社交の場"」「心が落ち着くと子供たち」と大きく取り上げてくれ、大学の先生のコメントも添えてくれた。この時出会った、記者の方とは、その後も情報交換をしているのだが、この方は「駄菓子屋の不思議」に注目し、居場所を作る大切さの中に、「ただいることができる場を全国に」と願っている。


・望むこと
 昔、子ども達は、地域のどこにでも、自由に何の心配もなく、「ただいること」が出来た。「居場所」など、作る必要もなかった。ところが、いつしか、取り巻く環境の変化に応じてか、子どもは子どもで集められて、それが、まるで良い事かのように囲いが増えていった。しかし、バリアフリー、参画、共存などのように、囲いを外した、地域での子ども達とのふれあいも必要では?と、思われる。
 

 先日、テレビで、扱っていた「子ども達を守るには」という番組の中で、子ども達の登下校の時間に合わせて、地域の人たちが、玄関先で、花に水をやったり、掃除をしたり、特に高齢の方が、自然な形で子ども達を見守っている姿がとても印象的だった。顔見知りになると、挨拶をかわしたりしていた。

 逆に子ども達の安全を守ろうと、腕章をして地域をパトロールしたり、旗を持って、集団登下校させたり、ひょっとしたら、こういうことは、それぞれの負担になり、この地域は危ないからと、不安を与えてしまう恐れもあるのではないかと感じた。
 

 また、違う番組では、地域で、悲鳴のようなものを聞いた時は、無視するのではなく、外に出るとか、窓を開けるとか、とにかく行動を起こすように促していると、紹介していた。実際、子どもの悲鳴を聞いた近所の人が窓を開けて外を見たとたん犯人は逃げ去り、未遂で済んだそうだ。虐待を知ったら通報するなど、地域に目を向ける動きはでてきている。

 自分達の地域は、自分達で守る。自分の地域の子ども達は、自分の地域で子育てをしていく。それには、垣根を越えて、子どもの居場所同士が繋がりあうことも必要だと思い、近所の小学校や児童館にも、機会があるごとに顔を出すように心がけている。

・リニューアル
 居場所を持たない「子ども会」の存在にも期待したい。「地域という拠点」で活動できる「子ども会」の存在は、今こそ、子ども達との共存を取り戻すカギを握っているように思える。昔のものでも、初めて見る人には、新しく感じ、昔の歌などをリバイバルして、アレンジしなおしたものも、新鮮に思えることができる。「駄菓子屋」も「子ども会」も、銭湯が健康ランドにリニューアルしたようなイメージで、進化を遂げれるのではないかと思っている。


 最初は少々不自然(大人の意図を感じたり、介入しても)でも、いつかそれが自然で当たり前になる。子ども達が子ども達の手で居場所を作ることが難しくなった今こそ、大人達が「自然な」居場所作りに「自然に」手を貸す時ではないかと思う。


・心にやさしい地域
 ある人が、「駄菓子屋は心にやさしかった」との感想をくれた。この報告書をまとめることが、「心にやさしい地域」に一歩近づけるようなきっかけになればと願う。

 ルーズソックスにミニスカート、つけまつ毛の女子高生が「久しぶり」と、店内に入ってきた。子ども達は一瞬「ギョッ」としたが、「たかさん手伝うよ。」と、品物を棚に並べ始めた。「たかさんち」は、心がやさしく、素直になれる子ども達の居場所として、いつでも、いつまでも、子ども達の故郷、帰って来れる地域で、末永く続けていきたいと思っている

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

 ①ショートバージョン:動画はこちらコマーシャルver

 ②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちらプロにきく

 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

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駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

2021年04月05日 | 駄菓子屋

 

↑駄菓子屋さんの商品紹介↑

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~

(8)駄菓子屋"から学べるもの

①自然体の関わり
 実は、子ども達は、大人のセッティングしたものは、「あそび」とは、受け止めず、「イベント」と解釈しているのだと思う。自発的に、自分達で、考えて行動して楽しむのが「あそび」なのだ。だから、駄菓子屋に来ることは、「あそび」と言える。

 大人達が居場所として提供したものは、自然発生的な居場所とは言えず、「あそばせてくれる所」、「イベントを行う所」にすぎない。よく、言われるのが、キャンプファイヤーで盛り上がった後、「先生、もうあそんでいいですか?」と聞かれるとのこと。たった今楽しんでいたのはなんだったのか?と思うほど、子ども達は自由になった時間を思い思いに過ごすのだという。

 駄菓子屋も実は、歴史を紐解いていくと、店自体が駄菓子屋と名乗っていることより、子ども達が「駄菓子屋」だと認識した時に「駄菓子屋」という存在になるのだという。「たかさんち」は、居場所を意識して始めたものだが、子ども達は「駄菓子屋」という認識をしてくれている。

 飾らない、気負わない、無理しない、自然体で、子ども達と関わっているからこそではないかと思う。子ども達をファインダーで覗かず、生の、ありのままの姿を理解し、対応している。我が子ですら、運動会では、生の姿を追わず、カメラ越しに追いかけ、目の前にいる子どもに話を聞く代わりに、マニュアル本や専門家の意見を聞くこともある。


 また、公園には危険防止などの手が加えられ、すべてのものが、管理、合理化され、子ども達の創造性を伸ばせる自然などが減っているように思える。「あそび」が生まれる環境が少ない。「イベント」が悪いわけではなく、「あそび」も無くては困ると感じている。

 自然な生の関わりが、出来たなら、地域での子育てや子ども達の見守り方にも昔の下町のような「なつかしい人間関係」が自然に生まれ、戻ってくような気がする。実際、店を始めてから「子どもがお世話になっているから」と、いただきものなどが増え、こちらもお返しをしたりと、近所の人達とのふれあいの機会が多くなってきている。

②駄菓子屋の周りであそべる地域 
 昔、駄菓子屋の周りは、あそびの基地であった。また、忙しい親達が「ほら、あそんでおいで!」と、小遣いを与え、地域で子ども達の面倒をみる子育ての役割も、少なからず担っていた。

 今は、先回りした環境作りや、大人の都合で考える子どものために良かれということは、行き詰まるばかり。何が、子ども達にとって必要で、どのような環境がよくて、どのような子に育てたいのか、どのような子育てをすれば良いのか、など、"大人(大人の都合)"が考えるのではなく、子どもの目線に立って、今一度立ち止まって真剣に考えなければいけない。


 なぜ、駄菓子屋を拠点とした子ども達のあそびの環境が良かったのかを考えると、自然に子ども達が集まった社交場だからではないのかと推測される。子ども達が、自らが「駄菓子屋」と、認知し、自らの意思で集い、自らが考えたあそびに興じる。大人が介入していない。大人達もその空間を認め、口出しをせず見守る心のゆとりがあった。

 しかし、子ども達は、所詮子どもであり、善悪の判断は甘い。そこで、大人である駄菓子屋の店主が、時々、地域の大人として見守る。ここに、子ども達が暴走しない安心感があったのではないかと思う。


 このようなイメージで、「たかさんち」は、実践しているが、やはり、地域の人達の理解というものは計り知れない。駄菓子屋の周りで子ども達が楽しそうにあそぶことの出来る地域を作るには、もしかしたら、今、店に来ている子ども達が、近い将来大人になった時ではないかとも思う。

駄菓子屋報告書№9:まとめへ続く

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり 

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

 ①ショートバージョン:動画はこちらコマーシャルver

 ②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちらプロにきく

 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。 

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」ホームページもご覧ください


駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

2021年04月05日 | 駄菓子屋

 

↑駄菓子屋さんの商品紹介↑

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~

(7)駄菓子屋"の可能性

居場所になり得る"駄菓子屋"を増やす方法 
 ①行政の助成を期待
 最近では、駄菓子屋をやりたいと思っている人も増えていて、視察に来る人が多い。ホームページのアクセスも多く、問い合わせや助言を求めるものもある。

 自分の敷地にプレハブの駄菓子屋を立て、子育て中の母親も気軽に集まれるようにしたいという人もいれば、ハンディキャップのある子を持つ家族が家を開放して、子ども達が気軽にあそびに来れる場所にしたいという望みを叶えるべく、その地域の人達が訪ねて来たこともあった。
 もはや、駄菓子屋は、営業目的から子ども達の居場所としての機能に期待をされているとも受け止められる。

 そこで、視点を変えて、子ども達の地域に必要な場所ということで、行政から援助をしてもらえないかと考えている。実際、区役所に足を運び、話を聞いてもらったが、まだまだ、理解されないのが現状ではある。ボランティア精神から「駄菓子屋」をアイテムとして子育てに一役買いたい人に、せめて経費の補償があればと願う。売上だけでは到底維持できるような時代ではないからだ。

 ②児童館や公園に駄菓子屋コーナーなどを
 お菓子を食べながら、おしゃべりをしたり、交流を図るのもひとつの「あそび」と言える。お金の使い方や、社会のルールも指導できる。児童館や公園に駄菓子屋コーナーを設け、行政の管轄で駄菓子屋をやるのもひとつの手ではないかと思う。
 また、月に何回か行政のスペースを開放している地域もあり、そんな時にみんなで駄菓子屋をやって、そのまわりで、あそぶのも楽しい試みではないかと思う。

③大手チェーン店にもぬくもりを
 一見、大手チェーン店は増えているように思えるが、子供によると、「10円のお菓子が20円で売られているよ」などという情報もあり、いわゆる子ども達が集う駄菓子屋とは違い、子どもの客離れも見られ、なかなか苦戦しているという状況もあるようだ。

 ある大手駄菓子屋チェーン店では、今後の対策に地域とのコミュニケーションを取り入れていきたいとの発言もある。こういった駄菓子屋の広い店舗の片隅で、紙芝居や人形劇(学生のサークルなどやりたい人はけっこういる)を行い、駄菓子を食べながら、みんなで楽しむ、駄菓子を売るだけでなく、子ども達に何か夢を与える、そんなノウハウを伝えていけたらと思う。

④子供達の発想、情報、エネルギーを生かす
 駄菓子屋自身を減らさない方法も考えている。例えば、駄菓子や、おもちゃの製造元にコンタクトを取り、専属のモニターとなること。新製品を送ってもらって、子供達に意見を聞いたり、こういう商品があればいいなということを考えてもらったり、今はこういうのが流行っているよなど、子ども達の生の情報を、定期的に伝える。モニター会議を持つことや、アンケートを実施して、アイディアを提供する代わりに、謝礼をもらえれば、駄菓子屋の経営も潤い、子ども達の考えも、生かされ、良い商品が生まれ、子ども達も社会のしくみが勉強でき、企業のためになるのではないかと思っている。「子ども達の居場所」から「生かせる場所」への期待も膨らむ。

⑤デパートの屋上を駄菓子屋にする
  今や閑散としているデパートやスーパーの屋上にぜひ、駄菓子屋を作りたい。自然を感じながら、お菓子を食べたり、紙芝居などのイベントを行ったり、親の買い物を待つ時間、子どもだけで、少ないお金でも買い物を楽しめる。子ども好きな、販売人と会話したり、屋上なら交通事故などの心配もないし、新しい子ども達のたまり場になるのではないだろうか。機械の遊具の変わりに、公園のように緑でいっぱいにし、のんびりのびのびした環境になればなおさらいい。

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの へ続く

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

 ①ショートバージョン:動画はこちらコマーシャルver

 ②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちらプロにきく

 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」ホームページもご覧ください


駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

2021年04月05日 | 駄菓子屋

 

↑駄菓子屋さんの商品紹介↑

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~

(6)今後の方向性

居場所として
 ①子どもについて
 今は、おしゃべりを中心に子供達のエネルギーを発散させたり、ここでの出会い、経験を大切に見守っているが、近い将来には、一歩進んで子供達のエネルギーを新しい物へと生み出す力へ変えて行きたいと考えている。子供達のエネルギーというものは計り知れず、好奇心というものは、エスカレートしていく。あそびが行き過ぎると、いじわるやいじめとなり、いたずらは犯罪へと繋がっていく。楽しさの満足さが間違った方向に向かないように、好奇心の先が夢をかなえられるような場所にしていきたい。

②親子でも気安い場所
 今は、小中学生をターゲットとしているが、就学時前の子どもを持つ親達がもっと気軽に来れるように子育ての息抜きやのんびりとしたコミュニケーションの場にもなれればと考えている。 

③キッズ・スペースの併設
 現段階では、ただの夢でしかないが、将来的には、子ども達の夢を叶えられる場所を築きたいと考えている。ダンスや音楽の練習をしたり、漫画や文章を書いて同人誌を発行したり、そんな作業の出来るスペース、スタジオのようなものだ。時にはダンスやバンドのライブの会場になったり、人形劇などを幼児達に見せてあげたり、親子のサークルも活用出来るようなミニ児童館のイメージだ。併設した駄菓子屋で、夢や楽しかったことを語り合うのもいいなと思う。
 
④世間に伝える
 今、現実的に進められることは、ここでの様子、「今の子ども達について」を広い社会で理解してもらうことだ。マスコミを通じて聞こえてくる話は、過剰反応の感じを受けることがある。子ども達も「今の子どもはきれやすい」という情報を聞き、「俺達はきれやすいんだ」と思ってしまうのではないか。ここでは、出来るだけ子ども達の良い所を世間に伝えていく役割をしていきたいと思っている。

駄菓子屋として
 ①駄菓子の魅力
駄菓子は、選ぶ、買う、食する楽しさの他に、食べ方の楽しさもある。練飴を白くなるまで練ったり、ソースでせんべいに絵を書いたり、せんべいを挟んで形を作ったり、水を加えると泡がモコモコ出てきたり、舐めると色や味が変わったり、食べれるおもちゃとも言えそうである。食べ物であそぶなんてなどと、固いことを言われたら困るが、駄菓子の魅力のひとつと言える。
また、なんと言っても、くじつきというのにもっとも大きな魅力を感じているようだ。大人も宝くじを楽しみにしているように、当たると何とも幸せな気分になる。子ども達はなぜか、くじに当たることに憧れ、当たった人を羨望の眼差しで見る。どんな子が当たろうが「すごい!」と尊敬の念を表す。ちょっといやなことがあっても、くじが当たれば大はしゃぎ。たまに調子に乗って買いすぎるのも経験のひとつ。後で後悔して、次からは、買い過ぎないように注意するのも勉強だ。
こんな駄菓子の魅力をもっと追求し、新しい駄菓子を開発していきたいと考えている。

②食する研究
みんなで、駄菓子を食べながらおしゃべりしたり、楽しんだりする効果の研究もしていきたいと思っている。実際に、同じ物を食べても、その環境によって違いがあるというのを聞いたことがある。駄菓子屋で集って食べたり、買ったものを公園に行って楽しく食べたりすることは、遠足に行くと、おにぎりがいつもよりおいしいように、何かきっと体にも良い効果があるのではないかと思っている。

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性へ続く

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

 ①ショートバージョン:動画はこちらコマーシャルver

 ②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちらプロにきく

 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」ホームページもご覧ください


駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

2021年04月05日 | 駄菓子屋

 

↑駄菓子屋さんの商品紹介↑

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~

(5)問題点・課題と改善策

①苦情
 OPEN(平成10年)から現在(平成14年)まで、子ども達には全く何の問題も感じていない。子供たちの行動を見守り、指導していくのが地域の大人の役割だし、子ども達というのも本質的には昔と何ら変わりはない。それよりも、大人を敵にまわすことの方がたいへんだ。4時5時ともなると子供達で賑わう店内だが、当初は『子供が出入りするだけ』でも騒がしいと苦情が来たこともあった。

 私が幼い頃は、店の前の道で、ボールあそびや鬼ごっこなどを楽しんでいたので、開店直後は、店の前にもベンチを置き、子ども達をあそばせようとも思っていたが、『昼間、子ども達が楽しそうにあそんでいる声がウルサイという大人』がいるとは想像もつかなかった。

 他の駄菓子屋でも、中学生が集まって来るだけで警察に通報されたという話も聞く。下校時間も遅くなり、塾や習い事までのわずかな時間すら、発散することも出来ない環境の子ども達のストレスは、大人になる頃まで続き、いつか爆発し、このしわ寄せが、新たな犯罪を引き起こす引き金となりはしないだろうか?大人の接し方に問題はないのだろうか?昼間の明るいうちは、子ども達の時間として受け止めてほしいと願う。この地域では、子どもたちの元気な声を聞いて「楽しそうでいいね。」と褒めて下さる心のゆとりを持ってる方もいらして、心強く感じている。
 

 子ども達には、この店の「人に迷惑をかけない」ということをキーワードに、ゴミはきちんと店のゴミ箱に捨て、自転車はきちんと並べて止める、大声は出さない、席は譲り合ってと約束を守ってもらい、子ども達も、誰かが騒ぎすぎると「たかさんに迷惑かかるだろう。」と声を掛け合ったりしてくれている。大事な居場所が無くなっては困ると、協力してくれるので、助かっている。子ども達にとって、かえって色々な考えを持った大人がいるんだということを知ってもらえるいい機会だと思う。

②大人の理解
 駄菓子屋と聞くだけで、あまり子どもにはよくないというイメージを持たれる人も少なくないと思う。OPEN当初は、学校でも「用も無く、お金を持って、お菓子屋やおもちゃ屋をウロウロしてはいけない。」というプリントが配られたり、PTAの夕方5時のパトロールでも、いきなり店に入ってきて「小学生は、すぐに帰りなさい。」と叱る人もいた。

 もちろん、子ども達のために良かれと思っている行動なので、当然といえば当然のことであるが、一部家に帰れない事情のある子は、このパトロールを避けるため、公園や商店街に隠れに行くこともあった。ここに大人が望む子どもとの関わりにギャップが生まれてしまう。大人達は子ども達に何を望んでいるのか?悪影響を避け、大人に都合のいいまじめな良い子だけを作りたいのだろうか?という疑問さえ浮かびかねない。


 しかし、ここ数年、児童館も6時まで開館したり、帰りの時間もそれぞれの家庭で親と子どもで約束して決めれば良いのではないかとか、学校も完全週休2日制になり、土日にPTA主催のイベントを行ったり、子ども達に色々な体験をしてもらおうという機会や時間も増えてきたお陰で、今では、PTAの見回りもきちんと挨拶をして下さり、「何か子ども達に変わったことはありませんか?」と気を使ってくれている。

 PTAの研修にも声を掛けて下さり、子ども達の店での様子を話す機会も増え、"地域の子ども達を見守っている駄菓子屋 "ということを理解してもらえるようになってきたと思う。
 たかさんちの大きな問題点・課題である「大人達の"駄菓子屋""子ども達"への理解」は、皮肉にも、子どもをターゲットとした犯罪が増え、子ども達を守れるのはやはり、地域の大人達なのだと改めて気付かされた今こそ、良い方向に向かわせる良い時期にきていると思われる。

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性へ続く

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

 ①ショートバージョン:動画はこちらコマーシャルver

 ②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちらプロにきく

 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」ホームページもご覧ください


駄菓子屋報告書№4:効果

2021年04月05日 | 駄菓子屋

 

↑駄菓子屋さんの商品紹介↑

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~

(4)効果

①異年齢
 5年目を迎え、様々な効果が現れている。異年齢、違う学年同士はもちろん小学生と中学生、時には高校生も一緒になって、会話を楽めること。また、違う学区の子ども達との出会いの場ともなっていること。特に、私立に通う子にとっては、地元の子との交流の場、居場所として役立っているように思える。

 これは、意図してこちらが進めていることではなく、子ども達の世界では、とても自然なことであり、大人が全く介入していないところにポイントがあるように思う。社会的視野が広がることにより、様々な考えや行動をする仲間を知ることになる。「おごって」と言われたり、お金の貸し借りを経験したり、万引きについて考えたり、茶髪のお兄さんと話したり、将来を語ったり、生きる力の免疫力が高まっているように思う。

②ひとりのお客として
 駄菓子屋にとって子ども達は言わばお客である。子どもではあるけれど、店では、子どもをお客として扱う。ここに、子どもを子どもと見ない、人間対人間の関係が生まれる。これは、恐らく子ども達にとって"大人よりも優位な立場の感覚"というのを感じているのではないかと思われる。

 「いらっしゃい」「ありがとう」と言われることにより、一人前に扱われた喜びは、親子で来た幼児でさえ、そのうれしそうな表情からとってうかがえる。ここにくれば、認めてもらえる。必ず自分を見てくれる。声を掛けてもらえる。駄菓子を購入する一瞬の関わりの中に、子ども達の優越感を満足させている効果があるのではないかと感じている。

③おしゃべりしながら食する良さ
 いくら栄養のある豪華な食事も、たったひとりで食べるのと、たとえ、ちょっとしたお菓子でも仲のよい友達とおしゃべりをしながら楽しく食べるのとでは、消化や吸収の度合いまでも違うのではないかと思えてしまう。

 飲みニケーションというものがあるように、酒を飲みながらざっくばらんに商談を進めたり、会議やちょっとした集まりや話し合いの場には、お茶やお菓子があると話がはずんだりする。

 面識の薄い子同士でも話がしやすかったり、ひとりで来ても誰かしらとおしゃべり出来たり、そのうち、本音がポロリと出たり、私達に悩み事を相談したり、「ふっと」心がゆるむのは、駄菓子を食べながらということも関係しているのだと思う。

 1枚のせんべいをみんなで分け合ったり、買ったものを交換し合ったり、そんな時は、子ども達は決まって笑顔だ。心弾ませて駄菓子をほおばることが、家庭団欒の食事を取る機会の少ない家庭においては、多少なりとも救いのひと時になっているのではないかとさえ思う。

④店以外でも
 子ども達にとって、"私"というのは、学校の先生でもなく、家族でもない大人、駄菓子屋の「たかさん」という地域の知り合いであり地域の仲間なのだと思う。とにかく子ども達は、「こんにちは」「あっ!たかさん」と、よく挨拶をしてくれるので、こちらも自然な声掛けをしている。自然な声掛けというのは、その子の家庭環境や将来、学校、友達までも見据えて、また、会った時の状況に応じて、何気なく声掛けの内容を変えることである。

 簡単に言うと、夕方暗い時に会ったなら、「自転車のライトつけなよ。」とか、塾に行く子なら、「遅くまで勉強えらいね。」とか、「気をつけて帰りなね。」とか、本当にたわいもない「普通」のこと。しかし、知っている仲だから出来ること。地域の大人で顔見知りがいることの大切さ、安心感というのは、子ども達にとって、とてつもなく大きな効果があるのでないかと感じている。


 例えば、駅近くで、ポイ捨てをしている高校生に「見たよ!」と声をかけても因縁をつけられることはない。コンビニにたむろっている少年も「たかさん!」と声をかけてくれたりする。よく店に来ていた子だからこそ、自然な関わりが出来る。子供達は自分の味方には決して攻撃はしない。店以外でもこんなにも親しくなれるとは、ある意味予想しなかった驚きでもある。

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策へ続く

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

 ①ショートバージョン:動画はこちらコマーシャルver

 ②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちらプロにきく

 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」ホームページもご覧ください


駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

2021年04月05日 | 駄菓子屋

 

↑駄菓子屋さんの商品紹介↑

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~

(3)子ども達との関わり方

①状況に応じた関わり
 この場所では、どちらかというと、子供達とは、『消極的な』関わりを意識している。そして、自主性を重んじ、ひとりのお客として認めた対応をしている。駄菓子屋には、お金や食べ物があり、人間の本質の欲が絡んでくる。小さな社会、経済が存在する。

 ここでのやりとりは、決して、学校や家庭では経験出来ないものであり、見せない顔が現れる。いわば裏社会に近いものがある。興味ある話は、同じ目線で一緒に楽しみ、相談ごとや性教育的な質問などは、大人としてのアドバイスをする。仲間になったり、壁(そばに入るけど黙って聞いていない振りをする)になったり、状況に応じた対応をしている。
 

 悪いことは悪いと叱り、良いことは良いと褒めることと、決して子供に気を使わないことに気を使っている。必要以上に愛想を振りまいたり、絶えずニコニコして、良い大人を演じることは、かえって子ども達に違和感を与え、信用されない。ありのままに自分をさらけ出すことが、末永く子ども達と関わっていける秘訣だと思う。

 また、子ども達は、人と比べられたり、「ひいき」をきらう。特に思春期の子ども達は、担任が女性で、男子をひいきしたり(その反対も)などと、よく愚痴を言う。そこで、中性的なポジションでの対応も意識している。

②子育てを意識した関わり
 子供は、まだ、良い悪いの判断力が乏しく、そんなことよりも好奇心が旺盛で、楽しさや夢を求めている。いくら健全を望んでも、裏に不健全というものがある限り、避けては成長出来ない。予防しても気を許せば病気にかかるように、何が不健全なのかを知らない限り、健全を理解することは難しい。

 不健全と共存していくには、自分の目で見て経験して、治す力(正す力)、免疫力(負けない、惑わされない力)をつけることが必要に思える。やってはいけないこと、怪我をしそうなことを、もう判っている大人が予め止めてしまっては、本当の怖さ、痛さの判断力はつかないのかもしれない。

 駄菓子屋は、初めて自分の意思で、店に入り、握りしめたお金で駄菓子を選び購入する自立への第一歩となる。自分で歩き始める大人社会へ通じる入り口でもあり、自分の目ですべてを受け止め、真実を見きわめていく冒険の始まりでもある。

 友達同士や異年齢の関わりの中で、自分の意思をはっきりと伝えなければいけない強さを持つことだけは指導している。トラブルを大人が回避するのではなく、自分達で、解決する力を身につけさせるのだ。お金を貸したくなければはっきりと断ること、いやなことは、いやだと意思表示することで、相手も引き際を考える。

 これは、受身になる子には、少しの強さを、我が強い子には、少しのやさしさを持ってもらいたいからだ。また、それをまわりで見ている子ども達には、見ない振りはせず、サポートするよう促している。大人のいない所でも、負けてしまわないように、自分の身は自分で守り、困った人には力を貸してあげられるように育ってほしいからだ。

 子ども達は、よく身の上話をする。家庭の不安な状況や親のぐちなど。そんな時、「でも、お母さんには悪いと思っているんでしょ。」「親がいないと困るよね」と、何気にフォローを入れてあげると、どの子も「うん。」と言って、素直にうなづく。なかなか、ゆっくりと、大人とこうした話を出来る機会や場所は子ども達にはないと思う。

 説教をするのではなく、話を聞いた後に大人の正直な感想を伝えるだけ。子ども達は、建前や理想を知りたいのではなく、親や大人の本当の気持ちが知りたいだけなのだから。
 これらは、学校でも家庭でもない地域の大人として地域の子ども達にしてあげられる地域での子育てなのではないかと思う。

③子ども達を信じて見守る
 店を運営していく上で、子供達には、全く、何の問題もない。自分の気に入った居場所を壊そうとはしないからだ。教師には逆らっても、この店では、いたずらしても素直に謝罪する。
 

 ある夏休みに店に来ていた中学生が叱られて家を追い出されたので、家に帰りにくいとのこと。それを聞いた子ども達は、「家出するの?私、4年生の時、したことあるよ。」「うちは、無理だな。怒られちゃうよ」と、しばし、家出について話題にしていた。

 以前、彼は、万引の常習性が見られたのだが、店の経営の苦労を垣間見たことや、変な癖は早く治すようにと声掛けをしていくうちに、自然に心を開き、打ち解けるようになった。この店が居心地の良い居場所となり、いつのまにか悪さをしなくなっていた。

 そんな彼のことを、私は、「許し」「認め」「信じ」ていたので、「電車に乗って、繁華街に行くようなことはしないだろう。地域をブラブラしているなら、それほど心配はないだろう」と思って見守ることにした。ほとんどお金を持っていないというので、いざという時のため、テレフォンカードを渡しておいたのだが、後日、ほとぼりが冷めた頃、家に戻ったとの報告があった。

 様々な親がいる。家庭環境や社会環境が改善されなくても、いま、この世界で子ども達は生きていかなければならない。ようやく、地域の子供達を地域の人で守っていこうという動きが増えてきたのは、うれしいことだが、親でも教師でもない地域の大人達の関わりは、監視の「冷たさ」ではなく、見守る「あたたかさ」であってほしいと願う。

 悪いことをするのではないかと、不信な目を向ければ、期待に答えて、悪いこともする。「自由にやりな、困ったら助けてあげるよ」と見守れば素直にもなる。『子供達は、大人が本気かどうか見抜く力を本能的に持っている』ことを忘れずに、大人達が飛び交う情報に惑わされず、目の前にいる子供達を自分の目でしっかりと見つめ、生の心で触れ合えば、ちょっとした出会いや声掛けが、悪い道への誘惑を踏み止まらせるものになり、立ち直るきっかけにも成り得るのだと思う。

駄菓子屋報告書№4:効果へ続く

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

 ①ショートバージョン:動画はこちらコマーシャルver

 ②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちらプロにきく

 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」ホームページもご覧ください


駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

2021年04月05日 | 駄菓子屋

 

↑駄菓子屋さんの商品紹介↑

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~

(2)具体的な活動

①OPEN当初
 スタートは、駄菓子の販売の他に、あそびプランナーとしての「あそび」の提供を意識して、母の日のプレゼント作りなどの工作(材料徴収)やTVゲーム大会を月1回くらい、子どもボランティアによるミニミニ縁日は、半年に1回というペースで行い、誕生会や送別会の貸切も実施していた。また、夜間に、指導者等向けにあそびの講座も数回実施した。
 

 プレゼント作りなどの工作は、低学年の女子の参加が多く、TVゲーム大会は男子に人気があり、普段一緒に対戦出来ないような小学生と中学生が仲良くなり、盛り上がっていた。ミニミニ縁日は、小学校高学年の女子がボランティアをかってでて、パソコンを使ったジャンケンくじや、ひもでお菓子を釣るくじびきなど担当し、楽しんでいた。子ども達は、買うことだけでなく、販売や役に立つことにも興味を持っている。

 店の貸切りも、転校する子のお別れ会などに活用された。また、店に来ていた子と一緒に児童館の行事に参加し、クイズ大会を行ったこともあった。大人向けのあそびの講座は、オリジナルの工作やキャラクターの折り紙などを行った。

②居場所としての駄菓子屋へ
 2年目を過ぎた頃から、口コミなどで次第に客足が増え、あそびの提供を行わなくても、子ども達が自然に集い始め、坐っておしゃべりの出来ることが居心地の良さとなり、駄菓子屋喫茶へと変化していった。「こんな所にあったんだ」と、隠れ家のような場所にあることから、「秘密基地」との印象も与えたようだ。

 TVゲーム大会などは、今でもやってほしいという声もあるが、日常の客数が増え、イベントを企画しようものなら、この狭い店内ではとても対応しきれず、幅広い範囲で子ども達が集まってくるので、すべてのニーズに答えるためには、場の提供に徹したほうが良いと判断した。

 また、あそびをわざわざこちらで提供しなくても、子ども達が集い、おしゃべりするだけで、「あそび」になるということと、「あそび」や「楽しさ」は自分たち自身の中にあり、生み出すことが出来るのだということを痛切に感じたからだ。
 この頃から、駄菓子屋の魅力、駄菓子屋そのものの可能性、居場所となる不思議、駄菓子そのものが持っているあそび心というものを強く感じ、意識し始める。

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方へ続く

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

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 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

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駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

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駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

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