HiroGのフォト&トランペット

写真とトランペットに関する個人的雑感記録です。

録音機の性能

2008-05-31 | トランペット
 この間のビッグバンドの練習時に録音をしてみました。個人練習で使うためです。ローランド製の小型機ですが、聴いてみると結構いい音で録れているのに感心しました。ドラム、ベース、ピアノに臨場感があり、充分練習に使えます。マイク位置の関係だと思いますが、サックスとトロンボーンは小さめ、トランペットははっきり入っていました。そしたら… 、
 自分の音色が??? 吹きながら聞こえていた音とイメージが違います。他の人の音はそのまま録れているのに。 ん~、吹きながら聴いている音色は、他人に聞えている音色とは違うんですね。なんだか地味な音色でした、ポンコツというべきかな。時折、吹いてくれた師匠の音はすごくきらびやかです。私のトランペットもこういう音で鳴っているとばかり思っていたのですが。もっとトランペットらしい音にしないと、要研究です。

マジックアワー

2008-05-31 | フォトグラフ
 もうすぐ封切の三谷幸喜監督作品ですが、もともとは映画用語なんですね。日没後数十分間の、普段の景色が不思議な色調でみえる、あの時間帯ですよね。私も一番好きな瞬間でトワイライトゾーンと呼んでます。日没と、もう一回日の出前後にも同じような経験が味わえます。断崖が鏡のように輝いたり、空や壁が金色や紫に変わったり、ときに地球の景色ではないように見えることがあるので撮影が楽しみです。でも、劇的な瞬間に出会った時に限って、車を停められなかったり、手元にカメラがなかったりします。修行が足りませんね。

Articulations and attacks

2008-05-31 | トランペット
<TO EMIT A SOUND“発音法”>    アーバンを見ると必ず“tu”と発音し、決して“doua”“da”“de”ではいけないと書いてあります。ただし、柔らかい発音をするときは“du”でもよいし、後には種々のアーティキュレーションについて説明すると述べていますが、私はまだ読んでいません。サンドバルもいろいろなアーティキュレーションはあり得るが、“tu”がメインであると書いています。
 問題は“tu”をどう発音するかですが、アーバンはフランス人なので日本人の考える“tu”とは違い“TYU”に近いという話もあります。しかし、“du”が良くて“de”が駄目、と言われても違いが分かりません。 また、アメリカ人の発音する“tu”は、日本人には“lu”に近く聞こえるようです。アメリカのトランペット奏者が日本人の“tu”は硬いと言ったことがあるそうです。文字から発想する発音と実際にやっているアーティキュレーションは母国語によってずいぶん違うのかもしれません。やっぱり音で判断するしかないのでしょうか。欧米人の“tu”では舌の先が下歯の裏から離れることはないそうなので、この辺がヒントになるかな?

痛し痒し

2008-05-31 | トランペット
 月に1、2回はある講演会や研究会は、耳学問の絶好の場で参加する度に得るものがありますので、いつも楽しみにしています。今でもそれは変わらないのですが、帰りが夜中になるため、唯一練習時間をとれないことが悩みです。両方に十分な時間が取れればいいのですが、そんなことはあり得ないでしょうね。せめて行き帰りの車中でこっそりタンギング練習をやる位です。人目があり、さすがに筋トレは出来ません。

“Da ga ru gu ru gu ru gu”

2008-05-30 | トランペット
 独学時代から勉強させていただいている中川先生のブログに、大好きなサンドバル、ウイントンがダブルタンギングで、速いフレーズをカバーしていることが書かれていました。  う~ん、やっぱり練習しなければ。
 ダブルタンギングはジャズの場合、“Ru gu ru gu”になるそうです。これは、舌の動きとしては“tu ku tu ku”同じで、アメリカ英語の“Tee”が“Lee”と発音するのと同様ではないか、とのことです。タンギングと母国語の発音は関連していると言われているようですから、これは本当でしょう。最初の音の始まりが“Da”になることは、他のジャズ教則本にも書いてあります。
 ウィントンの音はいつも聴いているのに、タンギングの発音までは気づきませんでした。スインギーに“Da ga ru gu  Da ga ru gu”“ru gu ru gu”を心がけてみます。

印肉入

2008-05-29 | フォトグラフ
 我が家の骨董品の一つで普段使い用ですが、印鑑を押す機会がないので戸棚にしまいっ放しです。たまに引っ張り出してみるとずっしりと重く、絵柄も味わいがあっていいですね。お気に入りの道具の一つです。

災い転じて福となす

2008-05-29 | トランペット
 テレビで、日本の小学生ジャズバンドがニューオーリンズのライブハウスで演奏する企画をやっていました。ジャズ発祥の地の、しかも名門ライブハウスでお客さんを前に演奏するなんて夢のような話です。それを見事やってのけた子供達はすごいですね。きっと一生の糧になることでしょう。
 それにしても、プロミュージシャンの「ジャズは曲に魂を込めるんだよ」の一言で一日にして変身を遂げる子供の吸収力には恐れ入ります。また、クラブマスターの励まし方も粋でしたね。
「ずいぶん練習してきたんだね。でも、ここで演奏するにはもっと上手くならなければだめだ。もう一度、もっと魂を込めて演れるかい?」
 そして、「今の演奏を、本番でもやれるか?」 …… こう言われたら、いやでも奮い立ちますよね。
 子供達の夢への貪欲さ、素直さ、飲み込みの早さを羨ましく感じながら、思わずトランペットを握っていました。

 でも、大人も負けていませんね。今夜の趣味悠々最終回でのラストセッション、ピアノ3人とトランペットの掛け合いに思わず腰が浮いてしまいました。日野皓正さんの演奏も、もう30年くらい聴いていますが、ますます魅力的でした。あんな風に楽に、自由に吹けることが、私の夢です。

 今回のジャズピアノ講座では、実にいろいろなヒントをもらいましたが、最大のアドバイスは「災い転じて福となす」でした。演奏する全ての音に無駄や失敗はなし、楽しむ心が良い方向に変えて行ってくれる、もっともっとジャズを楽しみたいですね。

日本最古の大学

2008-05-28 | フォトグラフ
 飯高寺(飯高檀林)は、天正元年(1573)に出来た日蓮宗の学問所で、日本最古の大学と呼ばれています。檀林とは栴檀林の略語で、僧侶の集まりを栴檀の林にたとえたものだそうです。由緒ある場所ですが、訪れる人は少なく、ゆっくりと歴史的な木造建築や周囲の自然を楽しむことが出来ます。初夏の雨の日、人気のない薄暗い林中に佇む講堂、鐘楼、鼓楼、門などは一見の価値があります。歴史を感じながら、鬼太郎にも会えそうです。

P.S.) 今日の音出しはやや不調。たぶん昨日が好調だったと思い込んだための力みだと思います。無理せず基礎錬だけで切り上げです。「初心忘れるべからず」は心がけているつもりですが、すぐ頭から吹っ飛んでしまいますね。

Ella Fitzgerald

2008-05-27 | トランペット
Shiny Stockings
            Frank B. Foster

Those silk shiny stockings
That I wear when I'm with you
I wear 'cause you told me
That you dig that crazy hue

Do we feel the romance
When we go to the dance
Oh no, you take a glance
At those shiny stockings

Then came along some chick
With great big stockings, too
When you changed your mind about me
Why, I never knew

I guess I'll have to find
A new, a new kind
A guy who digs my shiny stockings, too

Then came along some chick
With great big stockings, too
When you changed your mind about me
Why, I never knew

I guess I'll have to find
A new, a new kind
A guy who digs my shiny stockings, too
A new guy who digs my shiny stockings, too

大好きな曲です。エラ・フィッツジェラルドも大好きです。この歌詞は彼女が作ったのでしょうか?ミュートトランペットの演奏も印象的だし、エラの歌も心に沁みます。
ビッグバンドで練習中の8曲にも入っているので、練習が楽しみです。
実は、吹き方が分かったのがつい一昨日のことです。


エア・タンギング

2008-05-26 | トランペット
 「練習のメニューや量にこだわるより、どう練習するかが重要」、これは大体どの教則本を見ても書かれています。今は何を目的とした練習なのか、何を克服しようとしているのか考えて練習することが必要で、課題曲をただ吹いているだけでは上達につながらない、ということです。最近私が行なっている練習は、音域が変わってもマウスピースを押し付けたり楽器の角度が変わったりしないように気をつけながらクロマチックスケールと跳躍、リップスラーを吹くこと、ゆっくりトリプルタンギングしながら音階を吹くことです。これは師匠から教わった練習法ですが、さらにハイノートが得意なTさんにあやかって、ロングトーンを吹いています。しかし、この時の音色がよくありません。
 「音が汚い」とき、いい音のイメージと力まない軽やかなイメージを持つことが大事と言われますが、さらにエア・タンギング(ノータンギング)で発音する練習をすると効果があるそうです。エア・タンギングでは唇の力が抜けることでハイトーンも吹きやすくなるという効果もあるんだそうです。 これは、ロングトーン練習に取り入れる価値あり、ですかね。

初パート練

2008-05-25 | トランペット
 「パート練」、 学生の部活みたいな響きがあって新鮮ですね。 こんな経験も出来るなんて、ビッグバンドさまさまです。ただし、本当のパート錬がどんなものかは知りませんが。今日の実情は譜面の読めないおじさんが、音とリズムを教わっただけでした。吹奏楽もやっているHさんに読めないところを教えてもらい、さらに音を伸ばす長さや強弱の付け方も教わって、ようやく曲の全貌がみえてきました。じゃあ、今までの練習では何を吹いていたのか、と言われそうですが、ビッグバンドでは吹けていなくてもリズムセクションのおかげで曲は進行しちゃうんです。吹き方がわからないところはそのままになっていましたが、 これで分かりましたので、後は間違えないように吹くだけです。それが一番大変かも知れませんけど。Hさん、今日はありがとうございました。
 他のパートがいなかっただけに、トランペットの音がよく聞こえ、HさんもTさんも高い音まで綺麗に出ているのが分かりました。私にとっては、これもいい勉強になりました。近くに目標となる人達がいて、幸せです。
 それから、今日はウォーミングアップも含めると4時間以上吹いていましたが、最後まで吹けたのは自分自身驚きです。3月初めまで数分しかもたなかったのに、変わるものなんですね。

初見????

2008-05-25 | トランペット
 大失敗でした。 レッスン時間が変更になったことを完全に忘れてました。家でウォーミングアップ中に師匠から電話、慌てて教室に駆け込みました。クラスのみなさん、どたばたしてご免なさい。スケジュール訂正洩れ、反省です。
 音出しは済んでいたので即合流可能でしたが、目の前に置かれた楽譜に???。 何これ? と思ったら「今日は初見の練習です。演奏記号にも注意して吹いてくださいね」…… !
譜面にはdolce等の文字、 これは腕時計??  どうやらsoftのような意味らしいです。参りました。
 イタリア語はともかく、音符のリズムがすぐには掴めません。みんなどうして初めての譜面を見ながら吹けるんだろう?しかもゆとりの様子です、♯3つくらいが一番吹きやすいそうですし、音の強弱も読み取っていました。私にはかなりハードル高いです。
 そして極め付けは8分の6拍子。「in two」といって8分音符3つずつの2拍子で捉えるんだそうですが、じゃあ、4分音符はどうなるの?吹きながらでは解決しません。あとでゆっくり計算すれば分かりますが。これは、もう慣れしかないですね。苦手で避けていた譜読み、完全に師匠に見抜かれていた感じです。

Soft & Easy

2008-05-25 | トランペット
 楽譜には五線譜、音符、休符以外にも様々な表記があります。繰り返し記号やダル・セーニョ、一番・二番カッコ、コーダあたりは演奏順を決めるので見逃せないものです。それ以外にスタッカートやフェルマータ、スラー、タイ、アクセント、クレッシェンド(長細い不等号記号のようなもの)なども音の長さや大きさに関係するので、時々気をつけています。本当はいつでも守らなければいけないのでしょうが、そこまでは気が回りません。これらの表記のことを演奏記号というのですね。楽譜をよくみてみると、他にも「アンダンテ」、「モデラート」、「アレグロ」、「リタルダンド」、「カンタービレ」、「レガート」など読んでも意味が分からない言葉が横文字(たぶんイタリア語)で書いてありますが、見ようと思ったこともなく、私にとっては楽譜の飾り又は染みのようなものです。
 ところが、ビッグバンドの譜面には「SWING」、「SOFT」、「EASY」…といった見慣れた言葉が書いてあるので、自然と目に留まります。意味もおおよそ見当がつきます、「スィングして」、「やさしく」、「おだやかに」…。
 ジャズの方が親しみやすいのは、言葉の問題もあるのかも知れません。

バレエ・コンサート

2008-05-24 | トランペット
 アーティストである私の友人のバレエ教室が、今年3回目の発表会を迎えます。バレエに対する豊富な経験と、ユニークな指導法、もともと明るくて魅力的な性格のおかげで生徒数も順調に増え、演技にも指導者のカラーが年々浸透しています。ステージ演出もオリジナルであり、今年はどんな舞台になるのか楽しみにしています。
 お近くの方は、よかったら覗いてみてください。

http://kg-period.cocolog-nifty.com/blog/

書きソロ

2008-05-24 | トランペット
 ジャズ100年の変遷と代表的なトランペット(コルネット)奏者の一覧です。ジャズにとって19世紀はコルネット、20世紀以降は主にトランペットが使われたんですね。こうやって眺めると、改めてマイルス・デイヴィスのすごさを認識します、半世紀ちかくにわたって代表的存在ですから。また、音楽が社会情勢に影響を受けるのは世の常で、社交界で活躍していたビッグバンドが世界的大不況の中で衰退していったのは仕方のないことですが、大戦中もジャズが途絶えることなく続いていた、しかも大物が活躍していたのは米国の懐の深さでしょうか。みんなが戦争一色でなかったことは、音楽にとっても救いでした。

1900前後  ラグタイム,ニューオーリンズ(バディー・ボールデン)*コルネット
1920年代  シカゴ,ハーレム(ビックス・バイダーベック)
1930年代  スウィング(ルイ・アームストロング)
1940年代  ビ・バップ,クール (ディジー・ガレスピー,マイルス・デイヴィス)
1950年代  ウエスト・コースト,ハード・バップ,ファンキー(チェット・ベイカー,クリフォード・ブラウン,ナット・アダレイ)
1960年代  モード,モダン,アフロ・キューバン(マイルス・デイヴィス,リー・モーガン,クインシー・ジョーンズ)
1970年代  エレクトリック,フージョン(ランディ・ブレッカー,マイルス・デイヴィス)
1980年-  ニュー・ジャズ,ヒップ・ホップ,アシッド(ウイントン・マルサリス,マイルス・デイヴィス,アルトゥーロ・サンドヴァル)

 ところでジャズのソロは、演奏者がテーマのコード進行の枠内で自由に行なうもので、予め何を吹くかは決まっていない、と思っていましたが、これはビバップ以降のスタイルだそうです。スウィング時代にアドリブ・ソロに聞こえる部分は実は事前に譜面で決められており、「書きソロ」と呼ぶんだそうです。私のもらったビッグバンドのパート譜には、ソロ部分が他より小さな音符で書いてあり、てっきり「吹けるようになったら、自分で考えてアドリブしなさい」という意味だと思っていましたが、このまま吹くんですね。
 夜な夜なジャズ・クラブで、決められた通りに演奏していた有能なミュージシャンにとって、自分達のやりたいように演奏したい、という気持ちが強かったのは想像に難くありません。ビバップが生まれて当然ですね。スィングは他人を楽しませるお仕事、ビバップは自分たちの楽しみだったのでしょう。私は目下音が出ること、楽譜どおりに吹けるようになることが目標です。スィングが出来るようになって聴いてる人が楽しんでくれればすごく幸せ、一生の間にビバップに到達できれば言うことなしです。目標が尽きることだけはなさそうですが。