人騒がせ

自分で言うのも何だが、私ほど人騒がせな男もいない。昔からの友人達は「ああ、ま間違いない。使徒だ！」と半ばあきれ顔で眺めていてもくれるが、私のことをよく知らない人間にはご迷惑な話である。お店全体を異様な雰囲気にしてしまった。
でも、わかってはいると思うが、これであっさりとハッピーエンドにはならない。これからも韓国ドラマのようにあり得ない偶然が幾らでも発生していくことだろう。目が見えなくなったり、記憶喪失になったり、実は彼女と私が血のつながりがあった！なんてことはないけどね・・
まあ、今回のことは前半の山ということでご理解いただきたい。

つづき

バカ面をして友人と二人で店に入ると、オヤオヤもう一匹バカがいる。 そう言えば彼にウータンがあったので、ついでだからお返しにあがると、 「君は何をやっているんじゃ！」と・・・ 隣のババエもぽかーんと人の顔を見ている。この様子じゃ、店の中でかれこれチスミスになっているようだ。 ○○ちゃんが席に着き「ごめんなさい」と謝りあっけなく仲直り。断っておくが、私たちは伊賀鍔隠れと甲賀卍谷のように初代服部半蔵と交わした「不戦の約定」さえなければ即座に殺し合うという関係ではない。だから本当にあっけなく仲直りだ。 後でわかったことだが彼女は私が激怒した言葉があまりに早口で全く理解できなかったそうだ。私も激怒した理由が本当はよくわかっていない。

不肖○○、恥ずかしながら・・・

意を決してメールをとった。
ちゅどーん！！！！！「全部私が悪かったのゴメンナサイ」
友人から電話、援護射撃
ちゅどーん！！！「どーせ、とりあえずあやまっとけで、理由なんてないんだから許してやれば！」
その後、所用をすませ友人と待ち合わせると
ちゅどーん！！！「まっ、オレはこれからハニーに会いに行くんだけどね！」友人の顔が越後屋の顔に変わる。「この野郎！完全にオレをダシにしようとしてやがる。あっ今、クスって笑いやがった」
かくして、南方戦線へと若鷲は飛び立つのであった。続きは後で・・

空襲警報！敵機来襲！敵機来襲！

メールだ！
どうする？現在、全てのメールはとりあえず保留されている。ダウンロードすべきか？ここはよく考えよう。しかし、考えれば考えるほど、間違った選択をしてしま気がするし・・・

偶然？

電話で友人に昨日のことを詫びる。家に帰り「冬のソナタ」を見ていたら地元の先輩から電話がなる。
「何してる？パロパロか？」
少しむっとして「いいえ！家でテレビ見てます」
「そうか、じゃパソコン直しに来てくれ！これから飯食いに行くから10時な」
「はい！わかりました」この人には全く頭が上がらない・・またすぐに電話
「わりい！今すぐでいいや！すぐな！」・・全くわがままな人である。
と、また電話！
何故かワン切り。何故か非通知。それも最近あまり使われていない方の電話。 それから導かれる答えは・・・
カーテンを閉め急いで家を出る。「恐ろしい偶然だけは願い下げだ！」

酷い別れ方

最近、酷い別れ方が続いている。私は本来争いごとが好きなタイプではない。おおよその場合、ズルズルと関係を引きずったまま、なし崩しにしてしまうタイプなのに、最近の傾向は一体どうしたことだろう？
思いあたる理由が一つある。それは、タレントがタレントじゃなくなって定期的に帰国しなくなったことにある。一旦帰国してしまえば、その距離の差は想像以上に大きくて2ヶ月もすれば国際電話も途切れ途切れとなる。つまり自然とリセットされるわけだ。それがフィリピンパブのいいところだったはずだ。それが最近はアルバイトばかりで、いつ帰るとも知れない輩が多い。（帰らなくていいやつもいた）その結果として、もたないから、たとえ傷ついたとしても酷い別れ方をせざるを得ないのだ。
そうしないと先に進めないから・・

一夜明けて

昨日のことを客観的に考えてみる。「私は一体何に腹をたてぶち切れたのか？」
店に行った時に○○の客がいようといまいと、それはぶち切れるほどの理由でない。
行く前に友人に「面倒くさくなってきたから、そろそろ次に行きたいと思う」とも話していたはずだ。つまり、昨日、何らかの形で戦闘を開始するのは必然であったのだ。しかし、ぶち切れる予定は全くなく、今日は軽く布石を打つくらいのつもりだったはずだ。それが・・・いつも長くいる彼女の大事な客が帰った。・・・予定されたものだったのかもしれないが、その行為がが私の怒りの琴線をはじいた。

激怒

同伴するつもりで電話を待っていた。5時になっても電話が鳴らないので、もしやと思いメールをチェックすると「●●ちゃんと同伴の約束をしていたのを忘れていた。怒らないで・・」
実は、そのときはそれほど頭にきていなかった。無駄なお金を使わずにすんだくらいに思い、すっかり忘れて麻雀を打ちに出かけた。
麻雀が終わり、帰る途中、友人が「ワンセット付き合ってよ！」と言い出す。・・嫌な予感はしたが、彼には今までさんざん世話になっているし、断るわけにもいかない。
ところが、店に入るとその●●ちゃんの客はいない。彼女の客が一人いるだけだ。そのシチュエーションを見た瞬間、私は「セブ島最後の日」を再び決意した。
「どういうことだ！なめるのもいい加減にしろ！」
何やら言い訳をしているが、そんな話は私の耳に届かない。
「行きたくないなら、行きたくないと言えばいい！」
おそらく言い訳が通じなくなると後は開き直るだけであろうから、1万円を投げ捨てて帰ってきた。
バカな日本人が甘やかした結果、勘違いしたバカフィリピーナが存在する。私も相当バカだが、バカなりに許せないものがあるのだ。

忠告

「次はね・・」と友人が切り出す。
「私の契約が終わるまで待っていてね。恋人なら待てるでしょう。」というセリフがとんでくるよ。
「確かに・・それは容易に想像できる！」
「しかし、会いたいのは私だけか？なんてセリフがどこから出てくるんだい？韓流ドラマでも見すぎたのか？」
ドキッ！「・・確かに冬ソナを見ながらメールをしていました。」
「バカじゃん！ヨンさまでもあるまいし！」
「チェジウよりイヨンエの方が好きなんだけどね・・それはそれとして、今日は同伴しようと思っているのだけど・・」
「本当にバカだねぇ。でもオレも行こうっと！」

昨日の続き

「どういう意味だ？」会うなり私は尋ねた。
「あなたの期待に答えられない？一体オレが何を期待した？」
「ちがうよ！」
「何が違うんだ？」
「わたし仕事している。だからいつも一緒にいられない。でも、今だけだから」
「へっ？」
つくづく、外国人とのコミュニケーションは難しい！言語・習慣・環境・・・
結局、見て見ない振りをするしかないのか？あるいは一方的に我慢するしかないのか？それとも開き直るか！

TOEIC後遺症

夕方、電話をかけると案の定出ないので、嫌みのつもりで
「いつも一緒にいたいと思っているのは僕だけなんだね」とメールを書く。しばらくすると
「私はあなたの期待するような人間ではない・・」という内容のメールが帰ってきた。その後も文章が続いていたがどうも意味がわからないので（・・TOEICの失敗を引きずっているのか・・）友人に電話をするとこれから麻雀だという。
「終わったら電話するからさ」興味津々の様子だ。全く日本で１，２のヒマジンはこれだから困る。

電話を置いてテレビを見ていたら、だんだん腹がたってきた。おまけに友人に暇つぶしの材料を与えてしまったことも納得できない。
私は店に電話をかけた。「どういうつもりだ！」怒りとばすと驚いた様子である。
「ちゃんとメール書くよ」
「メールはいらない。（意味がわからないから）今から行くからそこで話そう」
・・・続く・・・

お昼ごはん

「スゥィート、ごめんね。」昼休みにそんなメールを受け取った。相変わらず不味い食堂のランチを少しはき出してしまった。今まで、はき出さずに食べていたほうが不思議と言えば不思議な食堂のランチではあるのだが・・
「何も怒ってないよ。ところでこんな時間にどうしたんだ？」と返事を書くと
「お腹が空いて起きたよ」とすぐに返事がきた。さらに「あなたはもう食べた？いっぱい食べてね。」と続く。
「こんな不味いものをいっぱい食べられるわけもないだろう！」さらに、ひねくれ者の私には「お腹が空いて起きた」なんて、それこそ子供の嘘にしか思えないのである。きっと、これから友達と遊びに行くか、デート（同伴）の約束でもしているのだろう。
そう考えると、もう食欲はなくなっていた。人はこれを「恋」と呼ぶのだろうか？
話は変わるが、それにしても中国の食事は美味かったなぁ。しかも激安だし！

嘘と開き直り

「あなたは冷たい！メールも電話もしない」
・・ただ面倒くさいだけである。だいたいそれほどフィリピン語が達者なわけではないし、共通の話題があるわけでもない。一体、何を話し、何を書けばいいというのだ。私は相手が日本人であったとしても、そんなマメなことはできない。長電話も嫌いだし、キーボードを使わないでメールをうつことは天に唾する行為としか思えない。
「電話もしたし、メールも書いた！」
で、子供のような嘘をつく。先のことなんて一つも考えていない。今だけこの話題から逃れられればそれでいいのだ。
「ミスコールもないし・・」
「そんなわけはない！」ただ言い切る！そして
「僕が愛しているのは君だけだよ！信じられないのかい？」と開き直る。
嘘と開き直りが、今までにどんな事態を招いてきたのか相変わらずわかっていない・・

いつものこと

昨日電話に出ず、メールもしなかったから、彼女は少しへそを曲げたようだ。今日はうんでもなければすんでもなかった。そのうち「何でメールがない？」というメールが来るか、出るまで電話が鳴り続けることだろう。
このまま、いつものようにバックれてしまうのもいいかもしれない。 いつものことだ。Ｙさんの時もＬちゃんの時もＪｔｙんの時も、いつまでもいつまでも電話が鳴り続けていた。
心が痛まなかったわけではない・・ただ、いつもそうやって嫌なことから逃げてきたのだ。
また少しウツになりつつあるのかなぁ？

いつもの日曜日

想ったよりも試験ができた気がしたので、昼間にもかかわらず軽く祝杯をあげた。その後、調子に乗った私はふらふらと新宿のスロット屋にいた。
「あれ！確か青山にいたはずなのに！」
どうやらケンシロウと青山から新宿まで歩いてきたようだ。
歩き疲れた私はしばらくして電車に乗って家に帰った。さすがに新宿から所沢までは歩けない・・・途中「オークスがどうの」とオヤジが騒いでいたが、耳鳴りが止まず、誰が勝ったのか聞き取れなかったが、それも「どうでもいいこと」であった。家にたどり着くといつもと同じ「給料日前の日曜日」だ。いつものように鬼平を見て、NBAプレーオフを見て、眠るしかない。１２時を超えた頃、彼女から何度か着信があったが、出る気もしない。４回ほど切れては鳴りしていたようだったが、それも「どうでもいいこと」だ。