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20歳のときに知っておきたかったこと ― スタンフォード大学 集中講義

2010-07-15 22:13:07 | 書評

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義


20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ 著、高遠裕子 訳、三ツ松新 解説
 


いわゆる「自己啓発本」に分類される内容である。それらの本によくあるように「努力をすればするほど幸運はついてくる」ものであり、「光り輝くチャンスを逃すな」という励ましメッセージがたくさん与えられる。

それと同時に、起業家精神を鼓舞する「ビジネス本」でもある。「世の中には起業のチャンスが転がっており」、「自由な発想で」、「多くの人と付き合い」、「これまで見えていなかった世の中のギャップを探しだせ」、と説く。

本書の内容は、そういう類の本によくありがちなタイプの主張であり、決して新しい視点を与えてくれるものではない。そういう本をたくさん読んできた人には平凡な内容だろう。

僕がこの本で面白いと思ったのは、ティナ・シーリグがスタンフォードのクラスで行っている演習を紹介している第一章「スタンフォードの学生売ります」だ。

「5ドルを2時間のうちに出来るだけ増やせ」という課題を学生に与える。学生はグループを作ってその課題に取り組むうちに、自分を無意識のうちに縛っている様々な「限界」を越えて柔軟な発想をするようになる、という話である。

この話は面白かった。固定観念の縛りを解いて自由に発想してゆくことは、僕自身も身につけたいスキルだ。とても参考になった。

この第一章ならば、実はこちらでタダで読める(笑)。ただし読めるのは第一章を含む3章で、しかもiPhoneかiPadだけ。面白いので一読を勧める。キャンペーン中なのでお早めに。

さらに、スタンフォードでのティナ・シーリグの講義の様子を動画で見ることが出来る。英語だが、こちらも講義の雰囲気が伝わってきて面白い。

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