★☆ひらりん的映画ブログ☆★

映画の難しい説明は他人に任せて、ひらりんは簡潔に箇条書きで映画を語ります。

★「妖怪大戦争」

2005-08-07 02:38:51 | 映画(や行)
ニッポンの夏・・妖怪の夏・・って事で、公開初日のナイトショウ鑑賞。
京極繋がり(「姑獲鳥の夏」)であり、
戦争物対決(「宇宙戦争」)だったりして・・・
ひらりん的には注目の一品。
2005年製作の日本映画・冒険ファンタジー、124分もの。

あらすじ
親の離婚で母方の実家・鳥取に移り住んだタダシ、10歳。
田舎暮らしに馴染めぬタダシ・・村祭りで、世界平和の担い手「麒麟送子」に選ばれちゃう。
裏山の大天狗の山の洞窟へ伝説の聖剣を取りに行かなくてはならないのだった。
弱虫タダシはビビリまくり・・・
でも途中でネコ??リス??みたいな小動物妖怪「すねこすり」をゲット。
そんなこんなしてるうちに・・・
日本各地で大変な事が起こっていた・・・
ついでに、妖怪の世界でも、拉致事件多発中・・

ここからネタバレ注意↓
(反転モード・・・左クリックのままマウスを動かしてね)
上映開始前、館内に流れる忌野清志郎のヘンな曲。
「こまめと書いて小豆と読む・・・読めねえよ・・・
小豆は体にいい・・・」みたいな歌詞で、なんじゃこれは・・・と思っていたら・・・ふふふ。

ところで主人公のタダシ・・・妖怪連中に根性試され、無事合格。
伝説の聖剣を取りに天狗の山に向かうが・・・
そこで妖怪の拉致現場に遭遇・・・
地球滅亡を企む加藤保憲の手下となった妖女・アギが天狗をさらっていくぅ・・
アギの役は「キル・ビル」に出てた栗山千明なんだけど・・・
どうみても浜崎あゆみ風・・・ギャラは高くてもアユに出演してもらっても面白かったかも。。
そうそう、加藤の企みとは・・
人間が簡単に捨てたりしたモノの怨霊と捕獲した妖怪とを組み合わせて作った悪霊で・・・
人間社会の壊滅をもくろんでいた・・・

もくろみを知った妖怪連中・・・会合を開く。
見たことある妖怪がいっぱい出てきます・・・
一反木綿・塗壁・砂かけばばあ・雪女・ろくろっ首etc...
しかし、話まとまらずお開きぃ~~・・・
仕方なく、かっばの川太郎、川姫らと東京に向かうタダシ。
一反木綿に乗って行くが遅いので、途中からジェット機に摑まって・・・ってありえねぇぇぇ。
東京に着くとすでに新宿あたりは悪霊だらけ・・・
壊滅寸前・・・・・って話が日本全国の妖怪120万に伝わり始める・・・
なにっ・・東京が停電中?・・
暗闇祭りか?・・
都知事もやるなっ!・・
みんなで見に行こう・・
って事で妖怪が東京に大終結・・・
全然悪霊と対決するとか戦争するとかではなく・・・
お祭り見物感覚でやってきました120万。
そうそう、映画タイトルの「妖怪大戦争」と叫んだのは・・・
子供の頃に川姫に助けられ、その濡れ肌が忘れられない妖怪雑誌編集者の佐田(雨上がり・宮迫)。
純真な心を持った子供・人にしか見えない妖怪を、新宿でどっさり目撃して思わず叫んじゃった。
相方のホトちゃんも妖怪役で出てたけど、ほんのちょっぴり。

話は、
捕えられてた可愛い妖怪すねこすりが悪霊として登場・・・涙ながらの対決があったり・・
小豆の数を数えるだけの妖怪・小豆洗い(ナイナイ・岡村)が、小豆をぶちまけちゃって・・・
数えた最後の一個がたまたま飛んじゃって加藤保憲と一緒に溶鉱炉で合体ぃぃぃぃ。
体にいい小豆と合体した事によって・・悪霊も消滅しちゃった・・・って事??

役者のレベルは関係なし・・・
タダシもビビリ役なので「ウォーッ」とか、「ヒェーーッ」みたいなセリフが多いね。
妖怪も最初はおどろおどろしかったけど・・・
慣れてくるとおかしな奴らばっかり・・・
各所に笑いどころ満載・・・ひらりんの笑いのツボにハマリまくり・・
こんなに笑った映画は初めてですっ。
それにしても、上映中、震度3の地震あり。
鑑賞中に座席が揺れたのは、別の意味で「フォーガットン」以来だよ。
あーびっくりした。
この作品の妖怪プロデューサーの作家さんたち・・・水木しげる・荒俣宏・京極夏彦・宮部みゆき・・・
みんな出たがりで、全員ご出演みたいです。
確実に
「姑獲鳥の夏」<「妖怪大戦争」であり、
「宇宙戦争」 <「妖怪大戦争」です。

ここまでネタバレ注意↑

ということで今回は
娯楽度・・・★★★★
人類は愛と勇気とお笑いのセンスが試されいる・・・的な見方が楽しめます。
ナイナイ・岡村に日本アカデミー賞・助演男優賞をっ・・・って言い過ぎかなっ。

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31 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
小豆の・・・ (はっち)
2005-08-08 06:34:40
土曜観て来ました。



けっこう面白かった!川姫の濡れた肌に萌え~♪

小豆の持つ力が解らない・・・(^_^;)
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Unknown (ただひろ)
2005-08-08 23:44:27
TBありがとうございます。



お笑いがポイントの映画なんや…。

それでいいのか角川って感じですね。



でもそういうポイントがあって、楽しめたのなら安心です。デ○ルマンは「おいおい、どうしてほしいんや」てな感想でしたし。



おかげで、見に行く気になりました。
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無意味の勝利 (山カズ大王)
2005-08-09 16:50:45
 “まつろわぬ民”の怨霊の象徴たる「機怪」。人間社会・文明の象徴たる“器物の化け物”が画かれるのは、室町期の『付喪神縁起』からですが、うち捨てられた道具が人間に復習するという内容です。これって機怪と同じですね。しかし、その後の化け物の絵巻では人間は画かれない。復習しない。ただ、無意味に行列し、おどけている。

 本作品で妖怪たちが意味なく集結したことによってこそ、その妖怪の持つ“無意味”という力こそがヨモツモノを鎮めたのでしょう。



 なお、小豆は咒力のある穀物として神聖視されます。赤は「火」「血」「肉」を象徴する色で生命のシンボルです。そのため古代では赤米を神饌に用いましたが、赤米が廃れるに連れ、小豆を用いるようになります。祝い事で「赤飯」を食べるのも、古代の赤米であり、小豆の色である「赤」の力を得るのでしょう。 また日本では神人共食(しんじんきょうしょく)といい、神の供えた食べ物はその神の力が宿るとされ、神事における食事は大変重要でした。これは現在でも、正月や盆、神事・仏事・祭事・儀礼における直来(なおらい)や斎(とき)として、現在でも受け継がれています。
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TBどうもです (かのん)
2005-08-09 17:41:28
久々の邦画の娯楽大作ファンタジーって感じでしたね。見に行ってヨカッタです、けっこうお腹いっぱい。いい大人たちが映画の中で遊んでるって感じで楽しかった。タダシ君と一緒にこのアリエナイ世界に引き込まれていく感覚もなかなかのものでした。



山カズ大王さんの小豆の説明は大変参考になりました、ありがとうございます。
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はじめまして (つながい★かすみ)
2005-08-09 22:07:07
TBありがとうございました。

私は姑獲鳥の夏と同日に見るという強行軍に出ましたが、圧倒的に妖怪大戦争が面白かったです。

ま、トヨエツのかっこよさに始終見惚れてましたが・・・・・・
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はじめまして。 ()
2005-08-10 00:48:31
TBありがとうございます。

こちらからもさせて頂きました。



妖怪さんがた。戦争でなくお祭り気分な終結に、「やられた!」と感じてしまいました。流石、妖怪マニアが創っているだけあります。



本当に皆さん、出たがりですよね【笑)
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ありがとうございます。そしてすみません。 (小和子)
2005-08-10 20:48:39
 初めまして。TBありがとうございます。

私の書いた拙い『妖怪大戦争』感想などお目汚しのようで恐縮しております。

そのうえ、誤ってTBを二度もしてしまいました。一つ消して頂けますか。本当にすみません。



 映画を観て爆笑、パンフを観てくすっと二度楽しめる映画だと思います。さりげなく姑獲鳥が出ていたのには驚きでした。京極夏彦の方とは違ってかなりはしゃいでいましたが・・・。来年の夏にテレビ放送して欲しい映画ですね。
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TBありがとうございます。 (dari)
2005-08-10 22:46:33
はじめまして。

TBありがとうございました。

『妖怪大戦争』は予想に反し面白かったと思います。

わたしもアギは浜崎あゆみかと…^^;

最後のなぜか「お祭り」になってるところが

良かった(笑)。
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こんなの妖怪映画じゃない! (みずさわ慶希)
2005-08-14 20:50:39
初めまして、みずさわ慶希と申します。



冒険映画としてはそこそこ楽しめましたが、“妖怪映画”としては大・大・大不満です!!



妖怪たちが「まずタタシあっての…」みたいになってて、“妖怪メイン”じゃないんですよね。なので、妖怪たちの存在感が今イチ薄かったような気がしてなりませんでした。あれだけ大量に出ていたにもかかわらず。

次から次へと妖怪たちが画面に出てきて、主人公タダシとは一切関係ナシに好き勝手やって好き勝手しゃべる…といったシーンをたくさん見たかったのですが、そういうシーンがほとんどなかったのが残念でした。



なので私的には、終盤で妖怪たちが機怪軍団と戦う際の、

「山童が吹っ飛ばされて、青坊主が走ってコケて、徳利ころがしが転がって、瀬戸大将が勇ましく向かって行ってコナゴナに…」

という、わりとどうでもいいシーンに一番“妖怪映画”らしさを感じました。あのシーンが一番“妖怪がメイン”になってたように思えました。



全3部作の構想があるそうなので、次回作があるならば、今度は妖怪を主人公にして作って欲しいですね。



それにしても、この映画の妖怪たちってホントに弱いなあ。旧作のダイモンが再襲来したら、皆殺しにされるんじゃないか?
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TBありがとうございます☆ (かぼちゃくらぶ)
2005-08-14 23:00:57
はじめまして、そして、連絡おそくなりまして、失礼しました。。。かぼちゃくらぶと申します☆



私にとっては川姫よりすねこすりの方がヒロインっぷりをだしていたように感じて☆☆☆ですね!

ところで、この映画って続きものなのでしょうかね?最後を見てそうおもいました~



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