★☆ひらりん的映画ブログ☆★

映画の難しい説明は他人に任せて、ひらりんは簡潔に箇条書きで映画を語ります。

★「硫黄島からの手紙」

2006-12-10 04:38:17 | 映画(あ行)
クリント・イーストウッド監督の硫黄島二部作の二本目。
日本側から見た戦争のお話。
戦争映画苦手なひらりんとしては、
覚悟してみなくちゃいけません・・・。
英題は「LETTERS FROM IWO JIMA」=そのまんまです。
ハリウッド映画が作った、全編日本語作品・・・は画期的・・・
字幕なしで、じっくり見れます。
ナイトショウなのに、結構お客は入ってました。
2006年製作の戦争ドラマ、


あらすじ
戦況が悪化してきた日米関係・・・
日本本土防衛の最重要拠点・硫黄島に栗林忠道中将(渡辺謙)が指揮官としてやって来た。
合理的な考えの栗林は、古参上官の流儀を排し、
一日でも長く戦えるようにと、地下要塞の構築を進めるのであった・・・

ここからネタバレ注意↓
(反転モード・・・左クリックのままマウスを動かしてね)
ひらりん、歴史書読んでないし、史実にも詳しくないので、
どこがフィクションかは知りませんので、見たまんまの感想です。
下っ端兵士の西郷(二宮和也)は、栗林中将が着任したときに体罰受けてて助けられた。
前線に飛ばされて、後は死ぬのみとあきらめの境地だったけど・・・
栗林中将のアメリカンナイズされた合理主義と物腰の柔らかさが、
西郷に、もしや・・・を思い立たせた。
しかし、栗林中将・・・以前、武官としてアメリカに赴任してて、
近代化されてる・・・底力のあるアメリカと戦争したって勝てっこない・・知っていた。
話はそれるけど、真珠湾攻撃を指揮してた山本五十六も同じように思っていた・・と、
ついこないだ見た、NHK「その時歴史は動いた」で言ってました。
だから、一日でも長く前線で敵を食い止める=本土が安全に暮らせる・・・という事に、
意義を感じでいたのでしょう。
結果、米軍が5日で落とせると思っていた硫黄島で36日間も交戦したという。
後は、どのようにして、お国の為に戦闘をまっとうしたか・・・。
下っ端兵士の西郷 ・・・穴掘り・穴掘りの毎日・・
後に、あの星条旗が掲げられた擂鉢山死守の為、守備につくが、陥落・・・
上官は潔く自害するが、栗林中将の指示に従って作戦本部に戻る事に・・・
途中、中村獅童扮する伊藤中尉に見つかり・・・
軍規違反として切り殺されそうになるが、またまた栗林中将に助けられる。
その伊藤中尉・・・いよいよという時、部下を見捨て、戦火に飛び出すが、
自爆できず、米軍に投降・・・「いま、捕虜になります・・」。
悪そうな兵隊ほど、根性なしで生き残っちゃったの???という結果。
そうそう、ひとり、いい役の上官がいました。
オリンピックの馬術金メダリスト・通称バロン西中佐(伊原剛志)・・
彼もアメリカの底力を知ってるから、
情報を入手しようと、捕まえた米軍捕虜に英語で話しかけたり・・
栗林中将の考えの、良き理解者として戦闘を指揮してました・・がっ、
怪我を負い・・・この人は部隊を、部下に任せて自害。
いよいよ追い詰められた兵士達・・・
自害か・・・投降か・・・
西郷の部隊にいた憲兵あがりの男・・・もう我慢できない・・・と
味方の銃弾を逃げ回って、やっと投降・・・
捕虜として確保されたはずだが・・・面倒がった米兵に射殺されちゃう。
あっちゃいけない、国際法違反・・なんだろうけど、戦場だから、何でもあり得るという事。
そして、西郷は栗林中将ら残兵らと合流。
こちらは潔く自害ではなく、戦闘の道を選ぶ・・
敵陣に向かって総攻撃・・・わずかな武器しかないのに・・・
途中痛手を負った栗林中将を見つけた西郷・・・
アメリカ製のピンピカの銃で自害した栗林の遺体を見つからないところに埋めるよう指示される。
またまた穴掘りの西郷。
ほっとして、ぼーーーっとしてたら、米軍兵に見つかり、捕虜になっちゃった。
結局、日米決戦最大の被害者を出した硫黄島決戦。
日本軍は壊滅・・・戦死者約20000人、捕虜は1000人くらい生き残ったのかなっ。
米軍は死傷者あわせて、28000人くらい・・・。

ホント、戦争は悲惨です。
戦場に行った人の運命なんて、ホント神のみぞ知る・・でした。
敵の攻撃も恐いけど、
追い込まれた精神状況で、手榴弾を手に持って自爆するのも、超怖い。
上官に処分される事もあったでしょう・・・
「父親たちの星条旗」では、味方の流れ弾に当たって死ぬ・・というシーンも。
戦争の愚かさを知ってる人でも、
止めるに止められない時代(戦争)の流れ・・・

何が起こるか・・いや、何をやってもわからない状況に陥る・・・
人間同士が殺しあう戦争・・・早くやめて欲しいですね。
気づかないかなぁ・・・各国首脳???
宇宙人攻めて来たらどうすんだよ!!!!
・・・っていうのが、ひらりんの持論です。

ここまでネタバレ注意↑

ひらりん的この映画の関連作は
クリント・イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」は硫黄島二部作の1本目。

という事で今回は
玉砕度・・・
天皇陛下バンザイ・・・のシーンが2回ほどありました。
陛下・国家の為に死んでゆかねばならなかった時代って・・・
ホント・不幸です・・・
今の時代でも・・・神の為に死んでく宗教もマジ・・不幸です。

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25 コメント

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こんばんは★ (roko)
2006-12-12 21:55:43
「父親達の星条旗」と続いて観ましたが・・・・
一本、一本が変にリンクしていない所が良かったかも?(戦闘シーンのみですよね)
これは、個別に観ても分かりやすい映画ですし、時代考証等も本格的で、撮影も米国・スタッフも米国人・・・なのに全編日本語・ALL日本人俳優。
ハリウッドはお金があるのでスケールが違うのですね。
イーストウッド監督の才能を感じました。
↓ 私はキムタクがどうも駄目なので「武士の一分」はボツでした(笑)
レビュー (とりこぷてら)
2006-12-13 02:07:58
たのしみにしてます。
TBさせて頂きました。 (小米花)
2006-12-14 20:53:00
感想を読ませていただく前にTBかけてスミマセン!
私は今感想アップしたところです。
また読みに来ます~!
Unknown (しゅぺる&こぼる)
2006-12-16 08:09:56
TBどうもありがとうございました。
わたしも最近戦争映画を観るようになりました。
というか、若い頃はあまりに興味がなかったというか。。。
人の親となってこういう作品を観ると、わが子を愛する夫を国にとられる戦争って本当に憎いと思うんです。今ならわたしは行きません!て言えるのか?どうかわからないけれど、あの時代は有無を言わさぬものがありますしね。
愛国婦人が「わたしたちの息子も行きましたから、あなたのうちもどうか、勇敢に戦ってください」みたいに言いますね。いろんなエピソードが出てきますが、国と個人を徹底的に描いてると思いました。
監督はすごいリサーチをしてるんだなあと思い、その熱心さに頭が下がる思いです。
おはようございます☆ (kenko)
2006-12-16 11:01:31
「いま捕虜に・・・」の彼は、死体の中に長時間横たわるうち、自分のやってることのバカバカしさに気がついたのだろう・・・と思いました。

先日『星条旗~』もようやく観たのですが、
イーストウッド監督にはホント脱帽です。尊敬します。

TBありがとうございました。 (傷だらけの天使)
2006-12-16 11:41:51
TB返しをしようとして間違って違う記事を送って誤爆してしまいました。
お手数をかけて申し訳ないですが削除をお願いします。

今年は9・11同時テロと硫黄島で映画のメッセージ性が発揮された年でしたね。

もちろん映画の魅力はこれだけじゃないですが、
来年もまたこのような映画の良心ともいえる作品に出会いたいものです。
TBありがとうございます (あさこ)
2006-12-16 14:50:11
ひらりんさん、こんにちは!

>今の時代でも・・・神の為に死んでく宗教もマジ・・不幸です。

ホント、これよこれ!!
この2部作で言いたいことは結局今の戦争に言いたいこと
なんですよねー、きっと。
国のためとか言ったって結局は殺し合いじゃん!みたいな。
「今はそういうご時世ではないのよっっ!!」
とヒステリックに叫ぶ愛国婦人のオバチャンが
物悲しかったです。
玉砕 (たいむ)
2006-12-16 15:49:16
ひらりんさん、こんばんは。
>天皇陛下バンザイ
心底思いながら死んでいった人がどれくらいいたでしょうね?
思ってもいない事を言わなければならないことも、キツイですね。
どっかに置き去りになってしまった本質を取り戻さなければなりませんね。でないと、繰り返すだけ。。。
こんばんは。 (hyoutan2005)
2006-12-17 01:33:38
ひらりんさん。TBありがとうございました。
若い人たちが、まだ人生の目標も持たないうちに戦地に駆り出され、命を失っていく。
このような愚かなことが繰り返されない世界に早く近付きたいものですね。
たとえ、目的がどこにあろうと、戦争と言う行為は人の命を奪う事自体が目的なのですから、闘う事の理由に正しいものは無いような気がします。
ひらりんさん、TBありがとうございます。 (路地裏Cafe店主あるく人)
2006-12-17 20:26:38
戦争の無意味さをただただ感じるのみです。

この戦いだけで幾万の未来が絶たれたのですから。

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