WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

想い出の救出

2014年12月25日 | 今日の一枚(A-B)

●今日の一枚 395●

Benny Golson with Wynton Kelly Trio

Turning Point

 DVDレコーダーのHDDがピンチである。調子いい時と悪い時があり、悪い時は再生できない。だんだん再生できない時が増えてきており、もう壊れるのは時間の問題のようだ。もうかなりの年数使っているものだからある意味仕方がないが、問題はその中に保存されている子供たちの幼い頃のビデオだ。想い出を救出すべく、機械が調子の良い時に少しずつDVDにコピーを続けてきたが、それももう限界のようだ。コピー不可能な時もでてきた。いつクラッシュしても不思議ではない状況のようだ。一応、USB-HDDにはコピーしたが、DVDレコーダー本体が壊れてしまえばもう再生はできない。USB-HDDからは直接DVDにコピーできない機器であり、そのUSB-HDD自体も他の機器では再生不可能のようだ。業者に依頼すれば数十万の費用を要するらしく、まったく困りはてている。とりあえずは、機械のご機嫌をうかがいながらDVDへのコピーを続けるしかあるまい。

 ベニー・ゴルソンの1962年録音作品、『ターニング・ポイント』である。バックを務めるのは、Wynton Kelly(p)、Paul Chambers(b)、Jimmy Cobb(ds) のトリオだ。"ゴルソン・ハーモニー"と呼ばれる特徴のある編曲で知られるベニー・ゴルソンだが、これは初のワンホーン・アルバムである。得意のハーモニーを封印して、サックスホーン奏者として直球勝負といったところだろうか。ロングブレスを生かしたのびやかなブローが気持ちいい。感情の起伏が少ない、ある意味理知的な演奏は、どちらかというとバラード演奏にその良さが出ているように思う。ウイントン・ケリーのコロコロとしたピアノものびやかなサックスのアクセントとなって面白い。いい作品だと思う。

 Jimmy Cobb・・・・。思い出深いドラマーだ。

 いい音楽聴き、こころ穏やかに過ごそうと思いつつも、私の頭の中はいつクラッシュするともしれないDVDレコーダからどのように想い出を救出するかでいっぱいである。



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