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Mioの日本戦略と新製品

2007-06-19 00:51:00 | GPS
【COMPUTEX続報】「簡易カーナビ、生き残れるのは3社のみ」――台湾Mio幹部に聞く (Tech-On)

 COMPUTEXでの Mio Technology に対するインタビュー記事。PND(Personal Navigation Device)に関してだ。
 同社によると、

・参入メーカーは多いが、生き残れるのは Garmin, TomTom, Mio だろう。
 この理由は、既に上位メーカーの市場占有率が高いことと、地図のローカライズの敷居が高いこと。
・日本のカーナビメーカーを驚異とはとらえていない(注:日本のカーナビメーカーが世界市場に打って出たときの話と思われる)。これはローカライズの問題があるから。
・(世界の?)PND市場は普及率が3-4割。
・日本のカーナビ市場は普及率が高く、今後の成長速度は遅くなるだろう。
・PNDとGPS内蔵スマートフォンはあくまで別の製品。今後2-3年はPNDに注力し、その後はGPS内蔵スマートフォン市場にも攻める。
 PNDは今が成長時期。GPS内蔵スマートフォンはこれからだから。
・位置補正技術「Navsteadi」を実装したスマートフォンを開発した。これは SiRF との共同開発で、GPS 信号が弱まったときに推測航法を併用する。(詳細は不明)
・日本のカーナビ市場は成熟していて、慎重に考えている。ニッチ市場を開拓するしか無い。現在、どのような潜在市場があるかを探っている。
・2007年8~9月をめどに C525, C523(4.3型横長液晶に、ワンセグチューナー)を投入する。

とのことだ。


 日本市場の PND については、「ローカライズ」の問題は、Mio 自身が日本についてはローカライズに他社技術を導入しているので、大きな問題にはならないのかもしれない。C323 についてはインクリメントPの技術を使用している(参考ニュースリリース)。

 ちょっと意外なのは、日本市場に対して慎重であるという点だ。Mio の GPS つき PDA/PND は日本でも昨年 P350、C310 とリリースされている。高機能だが非常に高価な日本のカーナビ市場に対して、迷WAN や Mio のナビゲーションシステムは、一石を投じたものとは思う。ただし定量的な指標を持ち合わせていないので、実際どの程度売れているのかはよく分からないが・・・
 ただ「意外」と思ってしまうのは PDA や PND メーカーの Mio に日本市場でも期待してしまっている一ユーザーだからであり、確かに今の日本では新車にカーナビを搭載するのは当たり前のようで、慎重には成らざるを得ないだろう、とも思う。また mio の日本でのラインナップを見ても PDA や PND は海外のものよりも少なく、そういう点では慎重になっているように確かに見える。

 ところで期待されるのは新製品として予定されている C525, C523 だ。既に海外では C520 という 4.3 インチディスプレイを備えた機種が出ている。これにワンセグチューナーが内蔵されることはインタビュー記事から分かるが、この他はどのような特徴を備えた製品になるのだろうか。特に「Navsteadi」が搭載されるのか、期待して見ていたい。
 こちらの記事によれば韓国向けに C517 なる 7 インチディスプレイを搭載し DMB(韓国の移動体向けのデジタルテレビ規格とのこと)が受信できる機種も発売されるそうだ。


 最後に、「Navsteadi」についてだ。SiRF ではSiRFDiRect Location Technology として、プレスリリースが出ていた。これについては別エントリで記載したい。

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