ひのっき

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こうの史代 夕凪の街桜の国

2005年09月02日 | どくしょ。

こうの史代先生の「夕凪の街桜の国」を読みました。
泣きました。号泣です。
人が人として生きていく上での、不条理とか罪とか愛とか美しさみたいなものが恐ろしい密度で凝縮されていて、読み返すごとに涙腺に歯止めがかかりません。
原爆がテーマにはなっていますが、いわゆる反戦や反核といった枠に収まらない、人の生き難さ、生きる価値を描ききった奇跡のような作品です。
講評の「漫画界戦後60年最大の収穫」ってのも決して誇張ではなく、漫画にできること、漫画にしかできない仕事ってのはまだまだあるんだなあなんて。
今この国で生きている全ての方に読んでいただきたい、絶対お奨めの作品です。

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)
こうの史代
双葉社

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