ブログ de 姫リンゴ

ひめまの戯言、次女の雄叫び、

一言多い長男、長女、父の日常です。

教育と福祉

2014-10-27 | 自閉症
実習に入って気づいたこと。
一番大きいのは、「学校は教育」「施設は福祉」という基本理念。
ここをごっちゃにしてはいけないんだと分かりました。

学校は教育というのは分かります。
でも、施設は福祉というのが分かってなかった。
分かってるつもりでいたけど、こういうことなんだという実態が見えてなかった。

「施設は福祉」というのは要するに、福祉=利用者が受けられるサービス。
こちら側に選択権があるということ。
学校に対してなんの権限もないからなにも言えないのかというとそれとは違う。学校は教育を受ける権利です。
施設はサービスを受ける権利がある。こういうことです。

実習に入って感じたのは、利用者に対してあれこれ指導はしません。
最初はそれが不満でした。
なんで好き勝手にさせているのだろうと。

だってそこは学校ではなく施設、サービスを受ける所だから。
それが分かってなかった。
学校と同じ感覚でいたので、トイレに行くのに誰にも断らずにスッと行くのがとても不自然に見えた。
仕事をしないであちこち歩き回ってる人もいる。寝てる人もいる。
でも誰もなにも咎めない。
私、ここがどうしても受け入れ難かった。

次女もトイレに行くのに誰にも言わずにスッと行っていたが、断らないで行って、あの子どこ行った?とならないのかと心配になり、所長さんに聞いてみた。
勝手に行ってましたがあれでいいのですか?と。
所長さんは「断らなくていいです、好きにさせてます」と一言。

これを自主性と取ればいいのか、利用者の権利としての自由なのか分からないし、そうじゃない施設もあると思う。
とにかく学校とは違うんだという認識だけは持たなければいけないと思った。施設でも事細かに指導してくれると思ったら大間違い。そういう所がいいならそういう所を探さないといけない。

何かをしてもらったら対価を支払う。
今までは療育だったり、そういう所にお金を払う側だったが、今度は働くことによって賃金を受け取る側になる。生活介護の人に施設は賃金を支払う義務はないのだが、大体の所では微々たる金額だが支払われていると思います。例え賃金が支払われていなかったとしても送迎だったり、食事補助とかで様々なサービスを受けているということになる。そこが福祉としての部分に当たる。

教育と福祉、この違い学校と放課後等デイとかにも言えること。
デイは福祉サービス、施設も同じことです。
学校の延長という認識だったからこそ生まれた違和感。
基本的な部分を間違っていたのだから当然ですね。

実習で学ぶこと、気づかされることはたくさんある。
社会に出るってこういうことなんだと知る。

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