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春を愛する人は、心優しい人。

お正月(1)蝋月二十三日

2009年01月18日 15時29分49秒 | 民風民俗
 旧暦・蝋月二十三日 晴れ 気温零下13度
 注:蝋月の「蝋」は「猟」である。古代で旧暦十二月が祭る時である。漢・応劭「風俗通義」曰く、「夏曰嘉平,殷曰清祀,周用大蜡,漢改為腊。腊者,猟也,言田猟取禽獣,以祭祀其先祖也。」つまり、十二月に野で獣を狩りて、祖先を祭る風俗がある。
 
 民間では今日を「小年」ともいう。「カマド神」を天に送る祝日(「カマド神」を祭る)でもある。
 カマド神は民間諸神の中でよく知られる一柱。もちろん、われわれの日常生活(特に台所の一切)を見守る一柱の神でもある。以下の「対聯」に書かれたような「上天言好事、回宮降吉祥」は、「乞い言葉」である。訳してみたら、「カマド神、天の宮ではぜひ家の良い事を玉皇大帝に上申してください。天下る時、ぜひ吉祥をもたらすように」という。「回宮」を「回宅」に書くこともあり、「天下り」という意味。

     
 昔では「カマド神」を祭る時に、小麦粉や砂糖などで作った「糖瓜」(飴の一種で粘度が高い。我が故郷では「胡麻飴」を使うことが多い)を「カマド神」に捧げる。これには言い訳がある。つまり、「甘い糖瓜を食べてから、天帝の前で悪い(甘い)ことを言わないでほしい」とある。
 
 「胡麻飴」の味は懐かしい。子供の時、故郷の旧家でよくそれをカマドの台から盗んで食ったものである。その時、カマド神は怒ったかなあ!!~?(笑う)
 今日からお正月が正式に始まる。楽しみ!

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