Phonograph×Photograph

競馬場の達人を目指し、予想・血統・写真・旅打ちの記録を綴るブログ

日本ダービー2024予想 〜『新時代の扉』は開かれるのか〜

2024年05月26日 01時23分32秒 | 予想

日本ダービー2024

◎レガレイラ
○ジャスティンミラノ
▲アーバンシック
△シンエンペラー
☆ショウナンラプンタ、シュガークン、エコロヴァルツ


 一年ぶりのブログです。普段はTwitter(新X)ばかりですが日本ダービーくらいちゃんと予想の記録を残しておきたいと思います。タイトルは5/24に公開されたウマ娘劇場版のタイトルより拝借。それにふさわしい内容だと思います。

 一年前のダービー予想では、「大きな変換点がやってきたと思う。」と書きました。その理由は、サンデーサイレンス第3世代(サンデーのひ孫世代)のダービー馬が生まれる可能性があったからでした。詳しくは下記エントリより。
・日本ダービー2023予想 〜サンデー第3世代の鉄板配合〜
https://blog.goo.ne.jp/himaruya_furlong

 その結果は、1着がタスティエーラ(父非サンデー系)、2着がソールオリエンス(サンデー第3世代で母欧)で、3着がハーツコンチェルト(サンデー第2世代で母米)でした。去年は転換点ではなく、まだ過渡期だったんだなと思っています。つまり、今年2024年は、ついに変革の年となるのか、はたまた未だ過渡期の最中なのかが、日本競馬の大きな流れ、日本競馬の血統史として大事な年だということです。

 実際、サンデー第2世代の馬はエコロヴァルツのみ。1~4番人気が父キズナ・スワーブリチャード2頭ずつとサンデー第3世代が占め、ついに新時代の扉が開かれる時が来たかと感慨深いです。そしてそれに待ったをかけるのがシンエンペラー。全兄に凱旋門賞馬ソットサスという、非サンデーどころかthe欧州馬がダービーに駒を進めてきた。間違いなく役者は揃った。

 過渡期についてはもう1つ興味深い事実が。サンデー第1世代から第2世代の過渡期、つまりディープインパクトからディープスカイまでの4年間は、ディープインパクト(武豊)→メイショウサムソン(父ノーザンダンサー系)→ウオッカ(父ロベルト系、牝馬)→ディープスカイ(父アグネスタキオン)と続いた。
 そして今、サンデー第2世代から第3世代の過渡期は、ドウデュース(武豊)→タスティエーラ(父ノーザンダンサー系)とここまで不思議と相関があるように思える。そうなると今年は父ロベルト系のビザンチンドリーム、ダノンザテイル、ダノンエアズロック、もしくは牝馬のレガレイラか?

 また、レガレイラ、アーバンシック、ジューンテイク、ビザンチンドリームが優勝した場合、2020年のデアリングタクト牝馬三冠から遅れること4年、『サンデーサイレンスクロスの初めての日本ダービー馬』が生まれることになります。

参考)第80回桜花賞回顧~こんな桜花賞を、来年も再来年も見たいじゃないですか
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/04d4c16a84b8b0a1b96c683c2a543859

<St.SimonやDominoやNearcoやNorthern DancerやSadler's Wellsといった大種牡馬のインブリードが失敗に終わったなんてことは、サラブレッドの歴史上一度もないわけでね。もちろんサンデーサイレンスもそれに比肩する大種牡馬ですから、そろそろサンデーサイレンス4×3ぐらいがダービーやオークスを勝つ時期に差しかかっているのは間違いない>(18/3/9)

<Northern Dancer3×3のフサイチコンコルドがダービーを勝ったのは1996年、ノーザンダンサーが生まれてから35年後のことでした。サンデーサイレンスは1986年生まれ、35足したら2021年ですか、その頃にはサンデーサイレンス3×4ぐらいがクラシックを勝っているでしょう>(初出はサラブレ?)


【予想】

◎レガレイラ
父スワーヴリチャード(母父米国系)のサンデー第3世代で母欧州系、サンデークロス、過渡期の歴史。新時代への橋渡しはウォッカ以来17年ぶりの牝馬のダービー馬がふさわしいだろう。ルメールの芝2000m以上G1馬券内は2023年から継続中で、唯一の例外は昨年のダービー競走中止(スキルヴィング)。同じく木村厩舎の馬でリベンジを果たしたいところ。
ちなみにルメールが母系にRivermanをもつ牝馬に騎乗したときのG1成績は(3,2,1,1)と圧倒的で、溜めてキレるフレンチの達人によく似合う。本馬は父系にRivermanを持っている。

▲アーバンシックはレガレイラと完全に同血のいとこですが、牡馬であるところが若干のキレの違い。それでも皐月賞のあの感じの差しはダービーでよく来るやつでした。

○ジャスティンミラノはまあとりわけ説明不要。この馬も父キズナ(母父米国系)のサンデー第3世代の母欧州。スローもハイペースも無難にこなして無敗1冠。ライトバックと酷似した血統で東京2400mで溜めてキレる馬だと思う。相当に強い。ただ、特に初めてのダービー制覇を狙うならば外枠でも前に出していくべき。スマートに差すのではなく、がむしゃらに勝利を掴みに行く。それを1番人気を背負った戸崎に出来るかどうか、そこだけ。
馬主がノーザン出禁になってABC包囲網を敷かれる可能性は無くもないけれど、馬は悪くないのでね。良いレースを期待したい。

△シンエンペラーはホープフルSから結構買っていて、ゴリゴリ欧州血統なのに日本の馬場に適応していて、過渡期の最後の日本ダービー馬として丁度良い気もしています。流石はサイバーエージェント藤田社長、持ってる。

☆シュガークンはドゥラメンテ、ショウナンラプンタはTLでやたら話題になっており、また欧州寄りの血統が増えているならば、2400m経験は活きるとしてヒモ候補。
☆エコロヴァルツはオリオール魂の持ち主で大外枠はプラス。皐月上がり最速実績でありこのオッズならワンチャン。大外一気でどこまで。

消3人気のシックスペンスはサンデー第3世代ながら母米であり母欧の鉄板配合ではないので2400mは厳しく、むしろダートで輝くのではないかと思う。(ショウナンラプンタもそうなんですが2400m実績で取捨しました)
消コスモキュランダも同様にアルアイン産駒でかつ母米血が濃いので距離2000m、コースも小回りが向いているでしょう。

今年も現地観戦します。それでは競馬の祭典、良いダービーを。

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日本ダービー2023予想 〜サンデー第3世代の鉄板配合〜

2023年05月27日 15時34分30秒 | 予想

第90回東京優駿
◎ソールオリエンス
○スキルヴィング
▲シャザーン
△トップナイフ
×サトノグランツ、ファントムシーフ
☆ドゥラエレーデ、ベラジオオペラ

3連単:◎○▲→◎○▲△→◎○▲△
3連複:◎軸-流し ×ありなし
ワイド:▲-◎、○、△

-----------
 ディープインパクトとハーツクライという2大サンデー系種牡馬が死んだ今、リーディングサイアー争いは群雄割拠。そして今年はかなり大きな変換点がやってきたと思う。
その議論を進める上で、改めて過去のサンデーサイレンス系の日本ダービー馬の配合から、今後のサンデーサイレンスのひ孫世代(サンデー第3世代と呼称)の配合を考察していく。

1.サンデーサイレンス直仔;第1世代のダービー馬の母父 5/6欧
・タヤスツヨシ(Caro欧)
・スペシャルウィーク(マルゼンスキー〜ニジンスキー欧)
・アドマイヤベガ(トニービン欧)
・アグネスフライト(ロイヤルスキー米)
・ネオユニヴァース(Kris欧)
・ディープインパクト(Alzao欧)

2.サンデー孫;第2世代のダービー馬の母父 8/12米
・ディープスカイ(Chief's Crown米)
・ロジユニヴァース(Cape Cross欧)重
・オルフェーヴル(メジロマックイーン〜〜〜パーソロン欧)不良
・ディープブリランテ(Loup Sauvage欧)
・キズナ(Storm Cat米)
・ワンアンドオンリー(タイキシャトル〜Devil's Bag米)
・マカヒキ(フレンチデピュティ米)
・ワグネリアン(キングカメハメハ〜Kingmambo欧、母母米)
・ロジャーバローズ(Librettist欧)
・コントレイル(Unbridled's Song米)
・シャフリヤール(Essence of Dubai米)
・ドウデュース(Vindication米)
見事に母父欧州系のダービー馬は、馬場が悪いか先行押し切り。

 母系を母父だけで超大雑把にまとめましたが、サンデー系がダービーを走るには、米には欧、米には欧のリズムが良さそうに見えてくる。現状、ディープインパクト後継種牡馬はクラシックディスタンスよりはマイルだったり、ダートだったりで活躍しがちですが、これは母系に米血を入れたディープ産駒に更にパワーを注入しているからではないかと思う。もっと欧血を入れていった方が多分良い。
これを通称、『サイクロンマグナムにトルクチューン、ハリケーンソニックにレブチューン理論』と名付けているのだが、一部の世代の限られた人種しか理解を示してくれないので非常に悲しい。


3.サンデーひ孫;第3世代のG1馬
大注目の種牡馬キタサンブラックについて、キタサンの父ブラックタイドはディープインパクトの全兄なので欧サンデー系種牡馬。母シュガーハートについては、母父サクラバクシンオーはテスコボーイ系の日系種牡馬と言って良いレベルだが、母母が米血。
つまり、キタサン全体として(欧×米)タイプと言える。この場合、母は欧系の方が合いそうで、代表産駒イクイノックスの母父キングヘイローはダンシングブレーヴ直仔で欧州系ど真ん中だ。

・イクイノックス(キタサンブラック母米×キングヘイロー欧)ダービー2秋天有馬DT
・エポカドーロ(オルフェーヴル母欧×フォーティナイナー米)皐月、ダービー2
・ダノンザキッド(ジャスタウェイ母米×Dansili欧)ホープフルS
・ラウダシオン(リアルインパクト母米×Songandaprayer米)NHKマイル

欧米、米欧のリズムは非常に大事。要はバランスなんですよね。


4.今年の日本ダービー出走馬
同様の観点で見ていこう。
・ソールオリエンス:キタサンブラック母米×母父Motivator欧
・サトノグランツ:サトノダイヤモンド母米×Oratorio欧
・メタルスピード:シルバーステート母米×Shamardal欧
・スキルヴィング:キタサンブラック母米×シンボリクリスエス米、母母欧系なので及第点か。
・パクスオトマニカ:ヴィクトワールピサ母欧×ディープインパクト欧
・ショウナンバシット:シルバーステート母米×Medaglia d'Oro米
・ハーツコンチェルト:サンデー系第2世代。ハーツクライ母欧×米でドウデュースと同パターン。

見てお分かりいただけたように、ちゃんとサンデー第3世代の母父は欧州系が多い。これが冒頭で述べた「今年は変換点がやってきた」意味である。もちろん、ドゥラメンテを始めとしたキンカメ系が勝つかも知れないが、母欧系のサンデー第3世代の日本ダービー制覇は目前で、新時代へ移り変わり始めていると言えるだろう。ディープ×Storm Catはもう使えないのだ(泣)

少し話は飛躍するが、過去凱旋門賞で2着になった日本馬、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタは母系が欧州型。(オルフェーヴルはマックが欧州由来なのもあるが実力抜け過ぎ)。最近、JRAでの負担重量が増えたこと、サンデー第3世代の鉄板配合は母欧州が増えることで勝利のチャンスが増えてくるだろう、と預言しておく。



<日本ダービー予想>
随分と長くなってしまったが、ここからが本番。

◎ソールオリエンス
 母スキアはゴリゴリ欧州系。サンデー第3世代の鉄板配合に見える。重めにも見えるがフランス産で、半兄ヴァンドギャルドもそうだがよくキレる。Motivator肌は本当に日本に合いますね。
配合も馬の力も抜けていると思う。いくらハイペース重馬場で展開が向いたとしても、中山最後方からブチ抜くのは並の馬ではない。(※1986年以降で中山2000m、4角17番手以下で直線を迎えた馬は[1-0-1-378]らしいです)
手前の問題も、左回りならコーナリングもスムーズなはずだし、データ的にも死角は少ない。なんと言ってもディープオルフェコントレイルが入った3枠5番。

ここまで書けば、ソールオリエンスが勝つと思っているかも知れないが、否である。


横山武史にまだダービーは早い!!!(老害発言)


共同記者会見のあの態度、発言。エフフォーリアの2着を全く消化できていない。福永祐一騎手の引退式でシャフリヤールの映像が流れた際に「ヤベっ」と言って逃げたとか。信じられない。

父典弘は若いときは相当ヤンチャだったようで、メジロライアンとの境遇にによく似ているなと。
「俺の馬が一番強い」
https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3
強さを証明できなくて悔しい気持ち。よく分かるがダービーは強い馬が勝つのではない、運の良い馬が勝つんだ。典弘も武豊も福永祐一も、一度勝つとすぐ2度目を勝つ。強さではない"何か"を掴むんだろう。その境地に達するまで、武史にはむしろまた辛酸を舐めて欲しいとまで願っている。
武史に負けて欲しいと願いつつも、まあ日本ダービーは1番人気の複勝率が非常に高いレースだし、まず3着は外さないと見ています。3連単マルチ、3連複の軸として信頼。もし2着なら、秋以降無双の未来が見えます。

○スキルヴィング
 今年は転換点かつ過渡期なので、父欧×米、母米×欧のサンデー2.8世代くらいの中途半端な配合でも勝てると見た。母にSeattle Slew、トニービンを持ち、外回りでストライドを伸ばすのにはピッタリ。青葉賞2400mのリズムが欧州血脈の増えた今なら、ややスローからの競馬なら日本ダービーに繋がると見ています。※亀谷氏のYoutube動画でこの辺話されています。
もちろん、ルメールのダービー実績、青葉賞では無理せず外回しても差し切る余裕、ファントムシーフではなくこちらを選んだこと、1枠2番の良枠に入ったことも考慮。

▲シャザーン
 そもそも今年のダービーはスローを想定しています。
理由は、もしパクスオトマニカが逃げれば前走同様田辺スロー。もしトップナイフが逃げればノリちゃんはなるべく前で残って息子武史のダービー優勝の瞬間を世界一近くで見届けたい、なんなら追い比べしたいと考えているはずだからです笑。
 スローでのエリ女勝利、有馬記念2着のクイーンズリングを母に持ち、父ロードカナロアとのナスキロクロスも相まって非常に差し脚鋭い。Rivermanがやや女性的なキレなのでロングスパート向きではなく、皐月賞では早めに捲る競馬をせざるを得なくなってしまい最後まで持たず6着。今回は東京スローを枠なりに進めれば存分に脚を使えるはずだ。
母父マンカフェが3/4ND無しで配合として良型。金子馬でダービー3勝の友道厩舎、1週前追い切りも素晴らしいタイム。岩田望来はまだG1すら勝っていないので流石に優勝は厳しいと思うが好材料が揃っているので相手筆頭。

△トップナイフ
 上述のように、ノリちゃんは自分も残ろうとガチ(笑)
Blushing Groomを4×4でクロスし、どこでもなんでも出来るタイプで、横山典弘と昆厩舎に良く合った馬だと思う。逆に言えば器用貧乏で勝ち味に薄いとも言えますが^^;
デビューから9戦全て内回り小回りしか走っていないが、そのイメージと裏腹にナスキロ血脈が多く(Fappiano, Scretariat, Riverman, Key to the Kingdom)、皐月賞でも溜めて外回して伸びていたことからも大箱コースの方がストライドを伸ばして走れる可能性が高いと見ています。ペースこそ違うがパンサラッサのイメージ。スローで前なら粘り込めそう。
 ちなみに3代母がワンスウェド、杵臼牧場の生まれであのテイエムオペラオーと一緒。スキルヴィングの母母父アドマイヤベガと合わせてウマ娘RTTTワイド馬券も期待。

×サトノグランツ
 ダービーは継続騎乗が強い、青葉賞組は来ない、といった基礎データを駆使すると残ってくるのがこの馬。
長く良い脚を使うタイプではあるが、イクイノックスでも負けた大外だと流石に厳しいとは思う。世界の川田将雅の力込みで印を回す。

×ファントムシーフ
 泣く子も黙るDansili≒Promising Lead 2×2。
是非種牡馬になって欲しくて皐月賞では◎を打った。トビが大きいので東京代わりは間違いなくプラスなんだが、乗り替わりは大減点。ヒモまで。

消ハーツコンチェルト
 スキルヴィングと同じ考察で青葉賞組でもやれると思うし、これまでダービーを勝ってきたサンデー第2世代鉄板配合(母父Unbridled's Songでスワーヴリチャードと酷似)ではある。継続騎乗は評価するが前走メイチっぽい感じでスキルヴィングに差をつけられたので、より上位を狙うのは酷か。いわゆる普通の青葉賞組だろう。

☆ドゥラエレーデ、ベラジオオペラ
 それぞれドゥラメンテ産駒、1枠1番。少しだけ買う。

消メタルスピード
 サンデー第3世代として満足の行く配合系。ロベルト、ミスプロ、サドラーが父母両方に多く、どちらかと言うとNashua≒Nantallahのクロスでダートも走れるパワー寄りの配合で、皐月賞の道悪はゴリ押しした印象。それでも13番人気ながら皐月賞4着は立派だし、ダービーも超スローになればトルクの高さで一気に抜け出す競馬も出来そうだが、そもそも母が短距離馬で距離が持たなさそう。

消タスティエーラ
 前が総崩れの皐月賞で先行抜け出しであわやの2着。道悪適正、母米国の綺麗な立ち回りで相当に強かった。ただ、共同通信杯で賞金加算出来ずディープ記念経由で皐月メイチ。ちょっと今回はお釣りが無いように思える。堀・レーンの鉄板コンビだが乗り替わりは超マイナス要素。父サトノクラウンでダービー3着。クラフティワイフ牝系の良さが出てキレ味というより機動力タイプに出たのでダービー向きではないと思う。大阪杯や宝塚記念で狙いたい。


以上、長文駄文にお付き合いいただきありがとうございました。新世代のダービーを楽しみましょう。

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オークス2023予想

2023年05月20日 19時07分27秒 | 予想

第84回優駿牝馬オークス
◎リバティアイランド
○ハーパー
△コナコースト、ドゥーラ、シンリョクカ、ドゥアイズ(桜花賞上位組とドゥラメンテ)
 ◎軸3連単流し、○→◎→△、◎○馬連

◎リバティアイランドは説明不要。調教時計ももの凄く、フォトパドックは今にもはち切れそうだった。ただその筋肉質過ぎる馬体がマイル〜2,000m寄りに見え、距離だけが懸念点。

距離適性でリバティを負かすのであれば○ハーパー。名うての長距離トレーナー友道康夫は会見でも「マイル仕様に仕上げたつもりだったが短かった。ハーツクライなのでデビュー前からオークス目指してきた」と自信を語っていた。
また、トニービン×Strawberry Roadのナスペリニアリークロスを持ち東京の大舞台が向いているはずで、この厩舎×血統の組み合わせはドゥデュースと一緒なのも信頼が置ける。
(このクロス、実はリバティも持っているのは内緒だ)

日曜のボツ予想~トニービン×Strawberry Road
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/bb89e8e8004212a14260f0d9b915d523

長距離の友道、ナスペリオンクロスのハーツクライ、ルメール騎乗。ハープスターvsヌーヴォレコルトを思い起こす競馬ファンも多いと思うが、それもあり得るかなとも思いつつ、生リバティアイランドを拝みに東京競馬場へ馳せ参じます。

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京サラ募集馬 血統評価 21年産

2022年09月23日 01時24分04秒 | 血統考察

唐突ですが京都サラブレッドクラブの2021年産募集予定馬の血統診断です。
・京サラWebサイト:https://kyoto-tc.jp/cn/1260
・歩様動画:https://www.youtube.com/channel/UCbWPq_lDSC6GrrGBdye_mgg

22/10/02の見学ツアーに参加しますので、事前に情報をしっかり頭に叩き込んでから行こう!またその記録も残そう!と思い、初の募集予定馬の全頭血統診断をすることにしました。

【血統について】
私は、昨年・今年と京サラパンフレットの血統解説欄を担当されている評論家・望田潤さんを血統の師・神と仰いでおり、その影響を強く受けています。基礎知識や謎の用語や表現は是非望田さんのブログを検索・参照下さい。なんならこのgooブログのフォーマットも真似ています笑
・血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

私の主な発想としては過去の活躍馬の配合をベースに下記に注目しています。
1.ニックスと呼ばれる相性の良い組み合わせ(ディープ×Storm Cat、ステゴ×マックなど)を持っているか。
2.新種牡馬は根拠のあるニアリークロスを持っているか。


それでは、本題へ行きましょう。
募集馬概要、血統概説、想像適正コース、まとめとして短評および諸々を考慮した『出資したいか指数』を10点満点でつけていきます。
それなりに血統は勉強しているつもりですが、競馬関係者でもない一素人の意見ですので、内容についての責任は取れません。ファンの戯言としてあくまで参考に留めて下さい。

全馬500口募集
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①クイーンハーツ2021(父ゴールドシップ、BMSキングカメハメハ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021100452/
牡 栗毛 2021/02/15生
1口価格:30,000円
生産牧場:三石川上牧場
育成:加藤ステーブル
予定厩舎:栗東・佐々木厩舎
測尺:体高150 胸囲173 管囲19.1 馬体重440 9/13計測

<血統概説>
母母はカワカミプリンセス(オークス、秋華賞)。血統表の字面がとても豪華な馬でウマ娘感も強いです。
祖父のステイゴールドとキングカメハメハは、 インディチャンプ・ステイフーリッシュと活躍馬も出ている組み合わせで相性は悪くない。両馬は母母に距離適性や脚質について影響を強く受けており、本馬も母系がポイントなりそう。
・インディ:In Reality
・ステイ:Silver Hawk、Bold Ruler
母母カワカミプリンセスはというと、その父が超良血キングヘイロー、母父はSeatle Slew、母母父がSecretariatで、Sir Gaylord≒Secretariat 5・5×3を始めナスキロ満載。ゴールドシップのPrincely Giftも相まって非常に柔らかい馬なのだろうと想像できます。
柔らかい、乗り味が良いことは緩いことと表裏一体ですし、そもそもゴールドシップ産駒はズブい馬が多いので少し心配です。柔らかい筋肉をキチッと動かせるような締まりがあるのかどうかが見学のポイントになるでしょう(馬体わからないですが笑)。
ゴールドシップ産駒は意外と牝馬が走るので(ユーバーレーベン、ウインキートス、ウインマイティーetc)、牡馬である点も緩さが際立ちそうで気になります。牡での一番の活躍馬はマカオンドールで、母系がMoonlight's Boxで優秀、Nureyevの緩さを締める血が入っていることが特徴。本馬の場合はLast Tycoonとグッバイヘイローに入るBuckpasserがどれだけ仕事をするかが見所かなと。

<想像適正レース>
芝2,000m以上。この柔らかい血脈から、下り坂は非常に上手いはずで京都外は大得意だと思う。栗東入厩予定は好感。

<まとめ>
緩さへの不安、ゴルシ牡馬、京サラにしては高額なのでちょっと食指が伸びない。4点。

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②ボナデア2021(父エスポワールシチー、BMSルーラーシップ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021103996/
牡 鹿毛 2021/02/18生
1口価格:26,000円
生産牧場:高橋ファーム
育成:加藤ステーブル
予定厩舎:栗東・安達厩舎
測尺:体高155 胸囲175 管囲19.5 馬体重443 9/13計測

<血統概説>
ペイシャエス(ユニコーンS、JDD2着)を筆頭に、エスポワールシチー産駒の賞金上位馬10頭の母には必ずSadler's Wells、Mr. Prospector、Thatchのどれかが入っている。
これはつまり、ブライアンズタイムと脈絡してNashua≒Nantallahのクロスでパワーを増強することでダートで活躍していると考えられる。黒船賞・かきつばた記念連勝中の兵庫のイグナイターも同パターンだ。配合面での必要条件が分かりやすい種牡馬と言える。
本馬は母父父父KingmamboがMr. ProspectorとNureyevの両方を持ち条件クリア。更に母母コンコルディアはWar Relic≒Eight Thirty 7・7・7×6・6と別の方向でパワー増強の血脈をクロスしており、ダート牡馬として教科書的な血統表。父エスポと同じ安達厩舎なのも期待の表れか。

<想像適正レース>
ダート1600〜2000mあたり。小回りの方が得意そう。

<まとめ>
エスポ産駒として十分推せる配合。9点。

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③ストームトウショウ2021(父ホッコータルマエ、BMSスターオブコジーン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021103819/
牡 鹿毛 2021/02/22生
1口価格:26,000円
生産牧場:坂本 春雄
育成:加藤ステーブル
予定厩舎:栗東・岡田厩舎
測尺:体高157 胸囲177 管囲20.0 馬体重462 9/13計測

<血統概説>
ホッコータルマエ産駒はNijinsky持ちに活躍馬が多い、そうでない馬はDeputy Ministerを持っていることが多い。コパノリッキー、クリソライト、サウンドトゥルーといった彼の『ライバルの血』を感じざるを得ない。
本馬はそのどちらも持っていないので、その時点で少し評価が下がる。スターオブコジーンがナスキロ豊富で、樽前の高速コーナリングの特徴を殺すのか、いい感じにバランスを取るのか不明。それでも募集価格が高めなのだから、何か光るものがあるのだろう。これは是非実馬で確認したい。
全体的にアウトクロスで、かつ古馬でも筋肉の柔らかさには定評のあるコジーンを持つので、長い期間走ることの出来る馬だと思う。

<想像適正レース>
ダートのマイル以上。柔らかく出れば少し長めかも知れない。晩生気味。

<まとめ>
血統面で推せる点は少なめ。2点。

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④ハニーパイ2021(父カリフォルニアクローム、BMSサウスヴィグラス)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021104514/
牡 栗毛 2021/05/02生
1口価格:20,000円
生産牧場:前谷 武志
育成:グランデファーム
予定厩舎:栗東・浜田厩舎
測尺:体高149 胸囲170 管囲19.5 馬体重408 9/13計測

<血統概説>
父カリフォルニアクロームは米二冠、ドバイWC、2014・2016年のエクリプス賞全米年度代表馬。そんな超一流馬が晩年でも無いのにアロースタッドで繋養されているなんてすごいですよね。種牡馬としては主にダートでの活躍が見込まれるものの、Sir GaylordやIncantationなど芝で通用する柔らかい血も持ち合わせているので配合次第では芝の大物も、というのが師匠の弁。
本馬に関しては、何と言ってもNumbered Account5・5×5が強烈で、他に柔らかい血も殆どクロスしないことからダートに出るでしょう。
母ハニーパイは2歳時にエーデルワイス賞(Jpn3,門別ダ1200m)勝ちですし、きょうだいを見ても仕上がり早く、距離も短めに出るはず。トモの発達具合は要確認ですね。

<想像適正レース>
ダート1200〜1400m。2歳から走れる。力の要る馬場の方が得意のはず。

<まとめ>
配合面で大きく弄ることはせず、伸ばすところを伸ばした感じ。速攻型期待。7点。

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⑤ビーウィッチド2021(父マジェスティックウォリアー、BMSハービンジャー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021103993/
牡 栗毛 2021/04/20生
1口価格:18,000円
生産牧場:高橋ファーム
育成:グランデファーム
予定厩舎:栗東・羽月厩舎
測尺:体高150 胸囲166 管囲19.5 馬体重417 9/9計測

<血統概説>
母母ロフティーエイムは福島牝馬S勝ち。ウィッチフルシンキングを祖として、サングレーザーやモルフェオルフェが近親。スマッシャー(ユニコーンS)とは母父以外3/4同血の関係。
父マジェスティックウォリアーは色々な血統構成の母から上級馬を出しているが、特徴としては近親に活躍馬が多め。
・シゲルタイタン-フェルメッツァ
・ライトウォーリア-ビッシュ
・レッドソルダード-母母スカーレットレディ
自己主張が激しいタイプではなく、母系の良いところを引き出すタイプの種牡馬だと思われる。そういった意味で、重賞馬と3/4同血の本馬は見込みがありそうだ。異なる部分である母父のハービンジャーとキングカメハメハはともにノーザンダンサーNDが濃い目で似ていて、まるでスマッシャー改のようだ。

<想像適正レース>
ダートマイル。比較的広いコースでストライドを伸ばして末脚使う方が合いそう。

<まとめ>
すごく褒めるところは無いが、特にケチをつけるところも無い。無難に走れそう。7点。

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⑥スカイウォリアー2021(父ベストウォーリア、BMSテレグノシス)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021100473/
牡 栗毛 2021/04/10生
1口価格:18,000円
生産牧場:三石ファーム
育成:グランデファーム
予定厩舎:栗東・中尾厩舎
測尺:体高161 胸囲174 管囲20.0 馬体重436 9/13計測

<血統概説>
父ベストウォーリアは今年2022年が初年度産駒がデビュー。生産は90頭以上いるが22/9現在まだ勝ち上がりなし。仕上がるまで少し時間がかかるのかも。
パット見のバランスは良さそうも、近親や母系にも活躍馬もおらず、特筆すべきクロスも見当たらない、、、かな。

追記

Silver Hawkとトニービンの間に、Amerigo≒Severn Bridgeがあるのを失念していました。スマートオリオン、ノーブルマーズやアーネストリーが出た組み合わせ。渋い活躍をする馬になりそうです。

 

<想像適正レース>
ダート1400〜1600mあたり。

<まとめ>
ベストウォーリアの種牡馬としての現状と配合面から推せる点は少ない。2点。

→動画の動きがやたら良かった点も追加して5点に変更します。

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⑦アーベントロート2021(父マジェスティックウォリアー、BMSフジキセキ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021106054/
牡 黒鹿毛 2021/03/04生
1口価格:16,000円
生産牧場:イワミ牧場
育成:加藤ステーブル
予定厩舎:栗東・羽月厩舎
測尺:体高156 胸囲176 管囲19.7 馬体重437 9/13計測

<血統概説>
京サラのオリエンタルキング(未勝利)の半弟。
父がアジアエクスプレスからマジェスティックウォリアーに変わったことで、War Relic≒Eight Thirtyクロスが薄くなった。母系の良さを引き出すマジェスティックからすると、本馬は引き出すものが少ない可能性がある。

<想像適正レース>
ダート1400〜1600mくらいだろう。

<まとめ>
血統的な魅力は少なめ。3点。

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⑧タツサファイヤ2021(父アドマイヤムーン、BMSサクラバクシンオー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021107271/
牡 鹿毛 2021/02/09生
1口価格:16,000円
生産牧場:浜本牧場
育成:加藤ステーブル
予定厩舎:美浦・奥村武厩舎
測尺:体高162 胸囲184 管囲20.0 馬体重456 9/12計測

<血統概説>
アドマイヤムーン産駒の実績馬には、母系にあるSharpen Up〜Hyperionスタミナを増強するような血でスピードの持続力を付与する配合が成功している。(セイウンコウセイ、ファインニードル)
本馬は母父サクラバクシンオーにHyperionが3本、ナスペリオンがあり、同配合の活躍馬にハクサンムーンが居る。一方で、母母父がSeeking the Goldで全体としてはスピード×スピード×スピードとなっており、上級クラスでのスピードの持続力がこれで足りるのかどうか。そこだけ。

<想像適正レース>
芝ダート問わず1000〜1200m。出足が早ければワンチャン逃げ切りあり?

<まとめ>
もう少しスタミナが欲しかった。4点。

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⑨アマノブラウニイー2021(父パドトロワ、BMSサクラバクシンオー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021104519/
牡 鹿毛 2021/03/19生
1口価格:14,000円
生産牧場:前田牧場
育成:高橋ファーム
予定厩舎:栗東・高橋康厩舎
測尺:体高157 胸囲178 管囲20.0 馬体重450 9/8計測

<血統概説>
父パドトロワの代表産駒であるダンシングプリンスを見て分かることは、同じフォーティナイナー系のアドマイヤムーン同様に、母系にスピードを支えるスタミナ(Hyperion)が多量にあった方が良いこと。
本馬は母父サクラバクシンオーに3本、スキャンの奥の奥に1本。タツサファイヤ2021と同じ考察に落ち着く。

<想像適正レース>
芝ダート問わず1000〜1200m。

<まとめ>
もう少しスタミナが欲しかった。4点。

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⑩ハッピーディレンマ2021(父レインボーライン、BMSアグネスタキオン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021103400/
牡 鹿毛 2021/05/14生
1口価格:12,000円
生産牧場:アフリートファーム
育成:加藤ステーブル
予定厩舎:栗東・佐々木厩舎
測尺:体高153 胸囲171 管囲20.0 馬体重445 9/13計測

<血統概説>
父レインボーラインはマイル重賞勝ちもありながら最終的に天皇賞春制覇。その直後に惜しくも屈腱炎引退となった。ステイゴールド産駒の中では母父フレンチデピュティということから比較的パワー寄り(BCディスタフのマルシュロレーヌはオルフェ×フレンチ)で、仔はダート馬も出しそうな雰囲気がある。
まず3代母がマンファス(キンカメの母)に目が行く。そこにTitus LiviusがかけられてMill Reef 4×4。そこにアグネスタキオンをかけたのが母ハッピーディレンマ(金子馬)。母父アグネスタキオンは立ち気味の繋ぎも影響してか上級馬にノンコノユメ、ワイドファラオなどダート馬に出やすい傾向があり、これも加味すると本馬もダート馬かと思われる。ただ、サンデー3×3、屈腱炎で引退したレインボーライン、アグネスタキオン、キングカメハメハ(の母)が並ぶこの血統表…怪我が心配だ。また、つい先日のレインボーライン共用停止の報。関係者の評価はあまり高くないのかも知れない。

<想像適正レース>
ダート1400〜2000mあたりだろう。ストライドも大きめと思われ、繋ぎの立ち具合で判断したいが、芝も走れないことも無いと思う。

<まとめ>
ハマれば母系の良さも相まって活躍できそう。でも怪我怖い。5点。

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⑪アンドトゥモロー2021(父リヤンドファミユ、BMSハービンジャー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021107010/
牡 鹿毛 2021/05/18生
1口価格:6,000円
生産牧場:村上 進治
育成:グランデファーム
予定厩舎:美浦・伊藤伸厩舎
測尺:体高152 胸囲166 管囲19.0 馬体重404 9/9計測

<血統概説>
母母はキストゥヘヴン(桜花賞)で、近親にはタイムトゥヘヴン(ダービー卿CT)やヒュミドール(小倉記念・福島記念2着)が最近活躍し出している。特にヒュミドールの父オルフェーヴルはリヤンドファミユの全兄なので、本馬とは3/4同血の間柄になる。
リヤンドファミユ産駒は頭数サンプルが少ないが、中央で2頭勝ち上がり。上級馬は出ていない。オルフェーヴル産駒の傾向を代用するのであれば、小柄で非力になりがちなので、母には米血パワーは補う配合が成功している。
ラッキーライラックやエポカドーロの母父はフォーティナイナー系、マルシュロレーヌの母父はフレンチデピュティだ。オーソリティは母がエピファネイア全妹なので良血で走っているがやや決め手に欠ける。
本馬の場合は母父ハービンジャーで欧血なので、馬力はあるもののスピードに変換出来るパワーかと言うと少し疑問。キストゥヘヴンがマイラーかつノーザンテーストを持っているので、そこで補完し切れるかどうかは実馬で確認したい。

<想像適正レース>
芝ダ1600m付近

<まとめ>
疑問符多めなので、あえて出資しようとはあまり思わない。3点。

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⑫アンティグラビティ2021(父シニスターミニスター、BMSエンパイアメーカー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021107259/
牝 鹿毛 2021/01/31生
1口価格:18,000円
生産牧場:浜本牧場
育成:加藤ステーブル
予定厩舎:美浦・中川厩舎
測尺:体高154 胸囲176 管囲18.5 馬体重404 9/13計測

<血統概説>
シニスターミニスターは代表産駒にテーオーケインズ。無難にダートで走っているが、個人的には掴みどころの無い種牡馬のイメージ。
母アンティグラビティは山上さんの持ち馬で小倉ダ1000mで2勝。父、母父が中距離に対して1/4スプリンターという配合系はケインズと同じで好感。牡馬だったらこれで良いが牝馬にしては全体的にパワーに寄り過ぎて漢臭い印象。牝馬で活躍したシニミニ産駒のヤマニンアンプリメは母父サンデーでナスキロ血脈も持っていた。

<想像適正レース>
ダート1400~1800mあたり。

<まとめ>
シンプルで走れそうな配合だと思う。牡馬なら7点だが牝馬なので4点。

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⑬ウマヤノニウシ2021(父リーチザクラウン、BMSストリートセンス)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021106973/
牝 芦毛 2021/04/30生
1口価格:17,000円
生産牧場:村上 欽哉
育成:加藤ステーブル
予定厩舎:美浦・中川厩舎
測尺:体高159 胸囲181 管囲20.0 馬体重462 9/13計測

<血統概説>
まず目につくのは母名…ではなく、クラシッククラウン 3×4の牝馬クロス。Mr. ProspectorとSecretariatという大種牡馬のクロスはストライドの広さ、柔らかさに繋がりリーチザクラウンのような馬が出たのだろう。
そのリーチザクラウン産駒の活躍馬、クラウンプライド、キョウヘイは共にサンデーサイレンスのクロスを持つ。一方で、本馬はHaloクロスに留まるだけで上記のパターンからは外れる。全体的に軽めの米血で固めており稍重ダートあたりが走りやすそうだ。また、リーチザクラウン然りスペシャルウィーク肌はAureoleの影響を受けやすく馬群が苦手なことが多い。活躍するには逃げ、大外一気、外枠がポイントだろう。
望田潤セレクトで選ばれており、その理由として先のクラシッククラウン 3×4が繁殖として活力がありそうな点、Street Cry、クロフネがディープインパクトやキングカメハメハと脈絡する点だと思う。

<想像適正レース>
ダート1400〜1800mあたり。東京ダ1400mが向きそう。

<まとめ>
特徴はあるがこの代で活躍できるかどうかは怪しいかも。4点。

-----
⑭ティザチック2021(父Omaha Beach、BMS Tiznow)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021104511/
牝 栗毛 2021/04/07生
1口価格:16,000円
生産牧場:前谷 武志
育成:加藤ステーブル
予定厩舎:美浦・和田勇厩舎
測尺:体高155 胸囲172 管囲18.5 馬体重402 9/13計測

<血統概説>
父Omaha Beachはダート6~9FのG1ウイナーでWar Front産駒らしくスピード豊かな競走馬だった。
本馬の特徴は2つあって、1つ目はRelaunch=Moon Glitter 6・7×4の全きょうだいクロス。Tapitとの配合でもこのクロスは実現でき、Tiz the Lawがその代表格で米血の活力あるトレンドの1つ。これを持ってるだけでカッチョいい。
2つ目は3代母のJeano。コントレイルの4代母と同じ。そこにナスキロのKris.S、Tiznowの順にかけられているので、ロードクロサイトに近い配合と言える。将来キズナなんかを種付けしたくなります笑
つまり、卓越したスピードとコントレイルに三冠を取れせたパワーを持ち合わせていると言っても過言では無いでしょう。前谷武志さんは望田さんの配合大喜利にも協力して下さっているだけあって、多分師匠の配合アドバイスを相当受けているに違いない笑

<想像適正レース>
ダート1200〜1600mあたりと推測。活躍した場合に牝馬の番組が少ないのはマイナス

<まとめ>
イカす現代トレンドな血統表。個人的には牝馬であることに少し疑念があるので、是非実馬を見て出資判断したい。8点。

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⑮ベストレート2021(父イスラボニータ、BMSゼンノロブロイ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021103995/
牝 青鹿毛 2021/04/14生
1口価格:12,000円
生産牧場:高橋ファーム
育成:グランデファーム
予定厩舎:美浦・伊坂厩舎
測尺:体高146 胸囲169 管囲18.5 馬体重413 9/9計測

<血統概説>
イスラボニータ産駒はフレンチデピュティのようにWar Relic≒Eight Thirtyを持っていれば、フジキセキ同様ダートに振れると思われる。本馬は9代以上遡ってほんの僅かに2本ある程度なので、比較的パワーがありそうな血統をしているがダート馬と決めつけるのは時期尚早だろう。
イスラボニータの特徴は何と言ってもあの猫ストライドなので、そのストライドをいい感じに締めるように出ていれば。歩様はしっかり確認したい。

<想像適正レース>
ベストレートはNF産のG1レーシングの馬で新潟芝2200m(未勝利)勝ち。
芝中距離を一応イメージしておく。

<まとめ>
実馬判断要素が強めかも。血統的には真ん中をとって5点。

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⑯スラスラスイスイ2021(父シュヴァルグラン、BMSパイロ)
https://db.netkeiba.com/horse/2021102766/
牝 栗毛 2021/03/03生
1口価格:12,000円
生産牧場:グランデファーム
育成:グランデファーム
予定厩舎:美浦・鈴木慎厩舎
測尺:体高153 胸囲181 管囲20.0 馬体重442 9/13計測

<血統概説>
ハーツクライとWild Againの組み合わせはニックスで、ジャスタウェイを代表に高い勝ち上がり率を誇っていた。理由はナスペリオンのニアリークロスで、父シュヴァルグラン自身もNureyev, Blushing Groomを通じてこのニアリークロスを持っていた。本馬は母母父Wild Againでナスペリオンを継続クロスしている点は好感。
また、母スラスラスイスイはWeekend Suprise≒Naevus 4×4(ボルキロ+Tom Fool+ウォーラトロ)のニアリークロスを持っており、走れるような仕掛けが見て取れる。全体的にはキツいクロスが無いので晩生傾向は強そうだ。
あとは母系が少し古臭いので活力不安な点と、1つ上の半姉ローレル馬のワクワクルンルン(ウインバリアシオン産駒)がダートで3戦未勝利な部分をどう取るかだろう。同じハーツ産駒でもシュヴァルグランの方がファミリー;Glorious Songはしっかりしている。

<想像適正レース>
芝ダ1800〜2200m、もっと長いかも。

<まとめ>
やることはやっているが、スピードがどこまであるか心配。あれば晩生を見守りたい。5点。

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⑰ウィアーワン2021(父:サトノクラウン、BMSアドマイヤジャパン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021102760/
牝 鹿毛 2021/04/18生
1口価格:12,000円
生産牧場:グランデファーム
育成:グランデファーム
予定厩舎:栗東・笹田厩舎
測尺:体高156 胸囲179 管囲20.0 馬体重446 9/13計測

<血統概説>
父サトノクラウンは自身のような本格芝中長距離馬ばかり出すのかと思いきや、現状では牝馬が短距離マイルで勝ち上がっている。想像以上にジョコンダⅡの影響が強いようだ。サトノクラウンの全姉ライトニングパールは英・芝6Fの2歳G1勝ち馬というのを見るに、もしかしたら牡牝で距離適性も成長曲線も変わる種牡馬なのかも知れない。本馬は牝馬なので、狙いはクラシックではなく、短マイルでどうかの視点で見ていきたい。
血統を見ていく。ジョコンダⅡの父Rossiniと、母ウィアーワンの2代母Lady Elgarとの間でかなり凝ったクロスをしていて、まずTouch of Greatness(Rossiniの母)≒Sadler's Wells(Lady Elgarの父)4×4を持つ。このクロスを持つ活躍馬にはタワーオブロンドンやファストアプローチなど比較的短い距離で走ったのはプラス要素。更にRossiniとLady Elgarの2代母は同じIvory WandだからRossini≒Lady Elgar 3×3と見れなくもないし、更に世代を上げてもND+ナスキロラトロ+Tom Foolの組み合わせのクロスを継続している点やMachiavellianとDanehillがNDと同じNatalmaを祖としている点からしてジョコンダII≒マイホープ 2×2と取ることも出来そう。
まとめると、牝馬ではジョコンダⅡの影響を受けていそうなサトノクラウン産駒において、そのジョコンダⅡの構成血脈を濃密なクロスにて強く刺激しているのが本馬である、ということです。
これまで触れていない母父アドマイヤジャパンはサークルオブライフを出しており、何と言ってもビワハイジラインですから良い母父として捉えられるでしょう。アドマイヤジャパンはラトロやTom Foolを持っておらず、血統表全体としては1/4異系の立場。悪い印象はありません。

<想像適正レース>
全姉は高知で新馬勝ち。
芝ダ1200〜1600m。2歳から走れそう。

<まとめ>
快速牝馬・繁殖として期待出来る。募集価格も安いので複数口も見据えたい。10点。

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⑱ミラクルベリー2021(父オルフェーヴル、BMSファルブラヴ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021107278/
牝 鹿毛 2021/04/08生
1口価格:12,000円
生産牧場:浜本牧場
育成:グランデファーム
予定厩舎:栗東・宮本厩舎
測尺:体高152 胸囲174 管囲19.5 馬体重407 9/13計測

<血統概説>
近親にダイワキャグニーがおり、母ミラクルベリーは中央1勝。ダートで勝ち上がり芝短距離で2,3着にもなった。まさに『牝馬のファルブラヴ』といった馬。
父オルフェーヴルはサドラーズウェルズ系との相性は悪くなく、活躍馬にラッキーライラックやオセアグレイトがいる。母父父Fairy KingはSadler's Wellsの全きょうだいであり、Lt. Stevens=Thong 5×6となる点、メジロアサマの持つLa Troienneもクロスする点からも母父との相性は悪くないと思われる。母系4代目にサンデーサイレンスを持つ点からもモーベット(アイムユアーズの仔)と構成血統が似ており、適正も芝マイル近辺だろう。
2代母のミラクルワウがHalo≒Sir Ivor 3×3を持つ点やダイワキャグニーのレースぶりを見ても、起動力や足捌きに優れた馬になるのではないかと思われる。

<想像適正レース>
芝マイル付近。もう少し短めかも。

<まとめ>
無難にまとめた配合だと思うが、キャラ的に勝ちきれないレースは多そう。5点。

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<あとがき>
点数の高い馬は以下のようになりました。
10点 ⑰ウィアーワン2021(父:サトノクラウン)12000円
9点 ②ボナデア2021(父エスポワールシチー)26000円
7点 ④ハニーパイ2021(父カリフォルニアクローム)20000円
7点 ⑤ビーウィッチド2021(父マジェスティックウォリアー)18000円

見学会ではこれらの馬を特に注目しつつ、全馬チェックしたいと思います!楽しみ過ぎる!!!!
とは言っても馬体とか歩様は全くもって分かりませんが^^;
パンフレットの血統評価が、師匠とどれだけ被るのかも楽しみです!

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第89回東京優駿予想〜ディープインパクトとは何だ?〜

2022年05月28日 22時15分00秒 | 予想

第89回東京優駿(日本ダービー)

◎イクイノックス

○ダノンベルーガ

 

7万人の観衆、30℃の熱気。
ダービーが帰ってくる。

明日は久々のダービー現地参戦。
非常に楽しみになってしまい、久々に予想日記を書いてみる。

***

基本的に競走馬は自国のダービーを勝つために配合されていくのだから、過去の好走馬の血統がリーディング上位種牡馬で埋まるのは至極当然。
・過去10年の勝ち馬の父
ディープインパクト:7勝(3着内でも7,3,3で計13頭)
キングカメハメハ:2勝
ハーツクライ:1勝

しかし、もうこの世にディープもキンカメも居ない。
昨年は新興勢力エピファネイアが戴冠寸前のところでディープが差し切った。
貫禄のディープか、まだ現役のハーツクライか、世代交代か、はたまたディープ・キンカメ後継か。そんな父系の目線で今年のダービーは楽しみたい。


本命は◎イクイノックス
新種牡馬キタサンブラックの世代交代を取る。

そもそも、なぜディープインパクトが強いのか?
それはHalo≒Sir Ivorのニアリークロスの切れ味を強く遺伝する種牡馬であったから。
代表産駒達はStorm Cat(Terlingua)やUnbridled's Song(Incantation)やTiznow(Cequillo)などを通じてHalo≒Sir Ivorを刺激し、ダービーや他大レースを制してきた。

高速馬場の日本競馬の流れは変わっていないのだから、この好走血統の流れも変わらないはず。
イクイノックスの父父ブラックタイドはご存知ディープインパクトの全兄で同じ血統構成。父母キングヘイローは父ダンシングブレーヴ・母グッバイヘイローの超良血で、その血統の肝はHalo≒Sir Ivor≒Drone 4×3・4。
イクイノックスで考えるとHalo≒Sir Ivor≒Drone 4・6×5・4・5。Alzao≒ダンシングブレーヴ 4×3、なんならブラックタイド≒キングヘイロー 2×2と言っても良いかも知れない。
ここから分かることは、イクイノックスは「ディープインパクト」の文字は1ミリも入っていないが、Halo≒Sir Ivorの刺激という、ディープの成功の秘訣が満載ということだ。

父ブラックタイド産駒や父父キタサンブラックは前で粘り込む競馬が得意だが、ことイクイノックスにその気配は未だ感じない。その理由は上記の切れ味増幅配合によるものだろう。
加えて、イクイノックスはナタ斬れおなじみのWorden≒Le Fabulexのニアリークロス(フィエールマンやショウナンパンドラが有名)も持っており、東京芝の差し勝負に滅法強い。

以上から、ディープインパクトが強い日本ダービーを勝つのはディープの成功法則を踏襲しているイクイノックスだ。というのが私の予想。世代交代と言いながら、中身は一緒だったというのがミソ。

東スポ2歳から惚れこんでいるので、無事出走にこぎつけてくれて嬉しい。




○ダノンベルーガ
ハーツクライを早期に仕上げるには、母から強い筋肉をもらうこと。
・Danzigを貰ったのがワンアンドオンリーやヌーヴォレコルト、サリオス(Danehill)
・Unbridled's Songを貰ったのがスワーヴリチャードだ。
ダノンベルーガは母父Tizway(その母系にDanzig)から米血を貰っている。
ダービー連対以上の血統構成、前走の敗因は枠とトラックバイアスで明確、東京コースでの実績、圧巻の1週前追い切り。
間違いなく勝てる!と皆が思っていても2着になるのがハーツクライ笑。私の場合は本命は揺るがないことから馬連、馬単の相手筆頭に。


それ以下は決めかねていますが、面白そうだなと思っているのが、アスクワイルドモアとデシエルトの岩田親子。

△アスクワイルドモア
Cコース替わりのダービーはひたすら1枠の好走が多い。
父キズナ、母ペルーサ全妹、藤原厩舎。怖さはある。
なんでも出来るBlushing Groomと、岩田息子が内をうまく捌けばあるいは。

☆デシエルト
母アドマイヤセプターは全兄にダービー馬ドゥラメンテ。そこに新種牡馬ドレフォンの組み合わせ。種牡馬ドゥラメンテはSharpen Up持ちと相性が良く(タイトルホルダーなど)、当馬はそれを父母逆さまにした格好。Sharpen Upはスタミナが持ち味ですから、前での粘り込みには妙味。トニービンの前受けという見方も出来る。
気性から逃げ濃厚だが、どうも左回りではしっかりハミを取るし折り合いもつくらしい。岩田パパが文字通り自分のペースに持ち込めれば。

 

それでは、良いダービーを。

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