樹の時間

樹木のように ゆっくりと しっかりと 日々を過ごしていきたい

クマの親子

2007年01月31日 | ひと・言葉
長野県は山に囲まれているからというわけではないけれど、どの地域にも猟銃を持ち、猟をする人がいる。
地元にも猟が好きで狩猟期間になると仲間と出かけていたおじいさんがいる。
そんなおじいさんから聞いた話。

去年のある日、山でクマの親子に出くわした。
子連れで気が立っていたのか、おじいさんの方へ突進してくる親グマ。
当然、おじいさんは身の危険を感じて親グマを撃つ。
親グマは倒れる瞬間に後ろに向きかえって子グマを抱きかかえるようにして倒れ、崖下に落ちていった。
おじいさんと仲間が崖下へ行くと、子グマの姿はなく、親グマは息絶えていたという。

撃つことそのものには慣れていても、こういう場面に出くわすと気持ちがぜんぜん違うのだろう。
おじいさんはこのこと以来、猟をする気をなくしてしまったようだ。
そして、この冬で猟をやめると話していた。
動物の親が子を守る話って、ときどき耳にするけれど。
経験した人の話ってよけいに心に迫る。

その子グマは、今、同じ山にいるのだろうか。
人間をどう思っているのだろう。

寒稽古

2007年01月30日 | よりみち
大寒を迎えたとはいえ、やはり暖冬。
去年のような寒さにはちょっと欠けている。
とは言っても、冷えた空気の中、剣(竹刀だけど)を振る姿は勇壮な感じがする。

剣道をやる知り合いの寒稽古をちょこっとのぞいた。
『め~ん』と叫ぶ声、同時に面を打つ音、床を踏む大きな音が部屋に響く。
素早い身のこなし、力強さ。
和太鼓みたいに振動で体に伝わる響き。
何だか新鮮だった。

おとなしく見ていようと思っていたのだけれど、知り合いが「樹さん、面打ちしてみる?」と声をかけてくれたので、ここはひとつやってみようと思って竹刀を手にした。
剣道なんて学校の授業以来だ。
授業といっても数回だけだから、やったことがないに等しい。
竹刀を持つ手も、構え方も見よう見まねでやってみた。
知り合いは私が打ちやすいように、打つ瞬間に自分の竹刀を横にそらしてくれるので気持ちよく面が決まる。
そのうちに見ていた人が「竹刀は左手で持つの。右は添えるだけで、打つ瞬間だけ力をいれればいい。」「足は…」と、いろいろ教えてくれた。
なんて初心者に優しいひとたちなんだ。
その構えにする理由とか、簡単にわかりやすく教えてくれて、無縁だった剣道にちょっと興味が持てた。
何度か繰り返すうちに、すっかり体が温まったし。
楽しい時間でした。

オケ

2007年01月29日 | チェロ
久々の合奏練習。
でも行きがけにつまずいて大幅遅刻。

今日は演奏会前半に演奏する曲の練習。
でも遅刻をしてしまったので、私は水上の音楽のみの練習となってしまった。
やっぱり音が多いと楽しい。

3月の演奏会までには1ヶ月ちょっとしかなくて、オケで練習できる回数は限られている。
いかに個人練習の時間を確保するか。
山ごもり計画中。

舞曲

2007年01月28日 | ひとりごと
ハンガリー舞曲を聴こうとCDを買った。
ハンガリー舞曲8曲とスラブ舞曲5曲などが納められた舞曲集。

舞曲という響きが何だか好き。
だから「Hungarian Dances」とか「Slavonic Dances」と書かれると、私の中でちょっと印象が違ってしまう。
ダンスというとストリートダンスみたいに元気いっぱいに踊るというイメージが強くて。
『舞曲』という方が情緒があるように思う。

舞曲といって真っ先に私の中で流れるのはスラブ舞曲の10番。
オーケストラの演奏も素敵だけれど、オケをバックにヴァイオリンとチェロで旋律を奏でる演奏も素敵だった。
私が聴いたのは、イツァーク・パールマンとヨーヨー・マの演奏だった。
ヴァイオリンとチェロのパターンは一般的なのだろうか。
それとも、そのときに特別にアレンジしたものなのかな。
いつか生演奏で聴いてみたいな。

それぞれの舞曲の一部が収められたCDだけれど、聴いたことのある曲の方が少ない。
おいおいと全部聴いてみたい。

初夢

2007年01月27日 | よりみち
秋からちょっと縁があって書道を始めた。
といっても、週に一度ほんの1時間ほど筆を持つだけなのだけれど。
これが結構楽しい。
職場で今度は書道クラブが立ち上がったのだ。
そしてバドミントン同様、知らないうちにメンバーになっていた。
(バドミントンは体育館の契約が切れたので、11月いっぱいで活動は終わっている。)

この地域は近代書道の開拓者、比田井天来ゆかりの地。
その筋では有名な方にもかかわらず、私はこの地に来て初めてその方を知った。
縁あって住むことになった土地の文化に触れてみたいという気持ちや、書道には興味があったので、習ってみたいとは思ってた。
でも、時間があればチェロも弾きたいし、本格的に習うとなると敷居が高いのでは。。という思いがあって習いには行っていなかった。
なので、こういう機会に恵まれたのは嬉しい。

毎週木曜日なのだけれど、終業後すぐに始まってきっかり1時間なので木曜の練習には触らないあたりが助かる。
外部から先生が来てくれるほか、社内にも書道をたしなむ方がいるので先生がいっぱい。
社内の先生、A主任の「書くことを楽しめがいいんだ」という言葉がまた嬉しい。

年が明けてからの活動は先日が初めてだった。
1月も20日以上過ぎてからというのも何だけれど、書初めは書初め。
その日は『初夢』という字に挑戦。
写真はお手本のうちの1枚。
字も人それぞれでおもしろい。
私はまだ『書道』というより『お習字』という感じだけれど、気持ちに余裕ができて(今はチェロでいっぱい)、家でも筆を持つようになれば、どんどん楽しくなるんだろうな。

木曜の練習

2007年01月25日 | チェロ
カバレリア・ルスティカーナから練習が始まった。
緩やかな曲だけにごまかしがきかず、音の質がよくないといけない。
3月の演奏会の中で一番難しいかもねってメンバーの一人が言っていた。
私にとってはどれも難しいけれど、音の質を求められるのは確かに厳しい。

次に軽騎兵。
何かのCDに合わせて弾いてみたけれど、このCDがめちゃくちゃ速い。
私が持っているCDとはぜんぜん違った。
高い音がちょっと続くところ、一か八か的な面をなんとかしないといけない。

お茶をはさんでフィガロ。
最初や途中に出てくる旋律が速くて、ポジションチェンジが追いつかない。
変なポジションでやってるのかな。
一度先生に見てもらわないと。
それに、ときどき数え間違えて微妙にずれる。
たまにあからさまにずれた。
明らかに数え方を間違えていた。
木曜の練習は人が少ないだけに音が少ないからしっかり数えていないと危険だ。

最後は水上の音楽。
当たり前だけれど、他の音と合うと気持ちがいい。
ホーンパイプでは1本弦をはさんだ移弦が苦手。
親指を使うか、一音ずつポジションチェンジをした方がいいのかな。
これも次のレッスンで聞いてみよう。


ちょっと弾いただけでも課題がずらずら。
どこかにこもらないといけない事態だ。

土づくり

2007年01月24日 | ひと・言葉
異動で仕事の内容が大きく変わったとき、仕事のおもしろさを教えてくれた係長がいた。
その係長は仕事はものすごくできるし、人の気持ちを酌むのが上手で、普通の人が難儀することでも、さらっとこなしてしまう。
それでいて、ぜんぜん偉ぶらない。
会う人会う人、みんな味方にしてしまう不思議な人。
一緒にいるだけで勉強になった。
水戸黄門が大好きで、ちょっと人情味に欠ける人には「あの人は、きっと水戸黄門をみたことがないな。」なんて自論を持っていて、放送日は残業せずに帰宅していたのが微笑ましかった。
ずっと一緒に仕事をしたかったけれど、定年にはまだ早かったのに、子供さんが社会人になったのを機に仕事を辞めてしまった。
「今まで仕事中心でやってきたから、これからは妻との時間を大切にしたい。」と。
仕事が大好きな人だったから葛藤もあったのだろうけれど、それ以上に家族との時間を大切にしたかったのだろう。
中途半端な気持ちで決めたことではないことは確かだった。
私はもちろん同僚も他の上司も、係長が職場を去ることが悲しかったけれど、係長が選んだ道だからこそ何も言うことができなかった。

仕事を離れた今はマイペースな毎日をお過ごしのようだ。
その翌年、私は異動をした。
少し落ち着いた頃、異動の挨拶状を送ると近況を書いた手紙をくださった。
『仕事を辞めてから畑を始めた。いくら種を蒔いても、苗を植えても、土づくりがしっかりしてないと、ぜんぜん育たない。今までやっていた仕事と一緒だと感じている。』
そんなことが書かれていた。
本当にそう思う。
係長のことばは、すんなり心に入ってくる。
ちょうどその年に私も菜園を始めたので、係長の言葉と菜園の経験や普段の自分がリンクした。
最初に土台となるものをしっかりさせておかないと、物事はうまくいかない。

菜園を3年、そしてバラを育てるようになった今、当時感じたことに少しプラスして思う。
1回やったから大丈夫というものではないこと、植物によって必要な土の状態には違いがあるし、足りないといけない、でもやりすぎてもいけない、ちょうどいい加減を見極めること。
そんなふうに様子を見て変化を感じて必要な手を加える、そんな毎日の積み重ねが次への土づくりで、土づくりは自分そのものだと。
そんな当たり前のことを最近しみじみ感じた。
頭でわかっていても、実感としてわかっていないことがまだたくさんあるんだろうな。
これから何度、そういうことに気づかされるんだろう。

経過観察

2007年01月23日 | 庭の花

挿し木をして10日目。
嬉しいことに芽が出始めているのは気のせいではないようだ。

手前の3本がジュリアで、奥の5本が多分イボンヌラビエ。

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まずはジュリア。
剪定をしたとき唯一葉のついていた1本の枝を3分割にして挿した。
一番動きが確認できるのは、枝の一番下部分。

   
 1月23日                 1月17日

でも芽が動き始めたせいか、最初についていた葉の元気がなくなった。

これは挿し木をした枝の成長の流れとして普通のことなのか、枝に元気がなくなってきたことなのかもよくわからないけれど、とりあえず、あるがままを見ていこう。

真ん中の枝も、ゆっくり芽を膨らませている。

  
1月23日                    1月17日            

挿し木にするなら芽はあまり根元にこないようにと書かれていたけれど、この枝の下の芽は下すぎるのかな?
これもこのまま様子を見てみよう。
いけなければ、なぜいけなかったのか勉強の種に。


一番上の枝は最初のうちは変化がみられなかったけれど、ここ2日ばかりの間に芽を出し始めた。

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イボンヌラビエだと思う方の枝も、青々した芽が見え始めている。

この枝は葉がついた部分がたくさんあったので、長さいろいろで試してみた。


一番背が高い枝


一番のおちびちゃん

どれもがんばって芽を出そうとしている。
植物ってすごい。
これからどんな成長をとげるのか。
楽しみだな。 


オケ

2007年01月22日 | チェロ
今回で弦と管の分奏練習は終わり。
今日の練習は、軽騎兵とカルメン。

軽騎兵は馬の足音のところの弓をもう少し安定させたい。
あとはユニゾンのところ。
高い音になるほどびくびく。
自信を持って音を取らなきゃ。

カルメンはアラゴネーズのピチカートが好き。
全体的には満足な演奏はできていないからもっと弾かないと。

まだ弾いてもいない曲もあるのに、練習期間は1ヵ月半くらい。
曲として間に合うのかなという心配もあるけれど、それ以前に自分のレベルを上げなきゃ話にならない。
がんばろう。


普段オケの練習をする場所は2箇所のうちのどちらか。
今日は最近練習している場所とは違う会場だった。
この会場から帰るとき、通りがりにあるお寺さんの掲示板が目に留まる。
そこには今日のひと言が張り出されている。
今日の言葉は『心の姿勢を正す』
はい。

レッスン~ドッツァー

2007年01月21日 | チェロ

ミニバラを買って、もうすぐ1ヶ月経つのにまだ咲き続けたまま。
花びら1枚も落ちない。
いつまで咲き続けるんだろう。
さらに横芽もでてきているようなので、ピンク色の方を切って短い茎を挿すのにちょうどよかったキャンドルホルダーに活けた。

さあ、レッスン。
今日はドッツァー22番。
好きな感じの練習曲だ。
1回何も考えずに弾く。
その後、先生に「頭の音がどれなのか意識して弾いてみましょう。」
と言われて弾いたとたん、何かが混乱してぼろぼろ。

リズムばかりか、音まで間違えてしまう始末。
もう一度ゆっくり弾いて、少し落ち着く。
どうもこういう形は、頭の音を意識するのが苦手かも。
でも、意識しないと曲としてはだめなんだろうな。
意識するかしないかで、聴こえ方も違ってくるんだろうな。

「次のレッスンも22。」と言いながら、「あ、でも次もリーではなくドッツァーやりましょう。23も見ておいて下さい。」と、お手本を弾き始め、注意点などを並べる。
そして、なんだかんで「次は23モード」になってしまった感じ。
でも 断固として22からやるぞ。

今日のレッスン
ドッツァー:22番