むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

アキニレ:秋楡(冬が来る前に) 

2014-09-25 08:30:29 | 植物観察記録
アキニレ:秋楡(ニレ科ニレ属)の花が咲いている同じ枝に早くも緑色の翼果が大きくなっています。
本洲中部以西から名琉球、朝鮮、台湾、中国の温帯から亜熱帯地方に多く分布し、山地や川岸に生える落葉高木で、どちらかというと日本の北部に多く、春に花が咲くハルニレに対して、アキニレは名のとおり初秋9月ごろに、黄色い小さい花を枝先に集まってつけます。花被は鐘形で基部近くまで4裂し、4個の雄蕊の花糸は花被からのびでます。
11月ごろ熟す果実は扁平広楕円形の翼果で、翼の中心に長さ約5㎜の種子があります。
飢饉の時にはこの種子を食べたという話があり、ぷちっとした食感がありちょっといけますが、食べではなく、腹の足しにするには並大抵ではなさそうです。
9月に花をつけて、冬落葉する前に種子を実らせる忙しいアキニレです。
褐色の樹皮は、老木になると鱗片状に剥がれ独特の模様になり、 材がケヤキのように堅いことからイシゲヤキ、また川原に多く生えるところからカワラゲヤキなどの別名があります。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿