宇治市植物公園にバンクシャーの花が咲いていました。よく見ると同じ木にまだ種子ができていない花後の姿があり、下には松笠に似た種子が落ちていました。オーストラリア原産で、現地では約170種が自生していて、高さは30mになるのもあります。円筒状の花の頭部には何百とう小さな蕾が密集してつき、ブラシ状の花はゆっくりと咲くので、生花業者は開花の段階によって収穫時期を見定めるといいます。 花のシーズンが終わると木のような硬い種のさやが形成されます。気温が高く、乾燥している時、またはオースラリアデ頻繁に起こる山火事が発生した際に、種がさや部分より弾け飛ぶように離脱し種子が散布されます。
ユーカリ、カリステモン(ブラシノキ)、などと同様に、火事を利用して繁殖する、オーストラリアならではの植物です。