むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

オニツルウメモドキ:鬼蔓梅擬(ウメモドキの高所型) 

2016-10-24 07:25:24 | 植物観察記録

戸隠高原鏡池のほとりにオニツルウメモドキ:鬼蔓梅擬(ニシキギ科ツルウメモドキ属)が実をつけていました。
北海道~中部地方以北の山野に生える落葉つる性木本で、雌雄異株。葉は互生し、長さ5~10cmの倒卵形~楕円形で先は急にとがり、鈍い鋸歯があり、葉裏脈上に畝状の隆起があります。
5~6月、葉腋から短い集散花序を出し、黄緑色の小さい花を10数個つけます。花弁は5個あり、卵状長楕円形となります。
果実の先端には花柱が残存し、10~11月、黄色く熟すと3つに裂け、中の黄赤色の実が現れます。
最初オオツルウメモドキかと思いましたが、寒地の亜高山地帯であること、葉の先端がとがり、葉裏脈上の畝状の突起があるということでオニツルウメモドキと見立てました。