70代の男性がいました。
晴れの日の日課である縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲んでいます。
ただ今日はちょっと風が強くそして冷たいです。
「うう・・・寒いな・・・」
ヒュウ
「おじいさん?今日は風が強いですからひなたぼっこは程ほどにしておいたほうがいいんじゃないですかぁ?」
奥からおばあさんが心配して声をかけてきました。
「いや、いいんだよ。今日は・・・」
「今日は?いつもなら一枚着込むって言うのにどうかしたんですか?」
おばあさんは寒いのが苦手なおじいさんなのに今日に限ってそのままなので不思議に思いました。
「ホラ・・・ご覧」
おじいさんが示すお茶碗の中を覗き込むと、深い緑の泉に一枚の淡い色の花びらが浮かんでいます。
「もう春って事さ」
「そうですね~。つくしが生えているのを見ましたし」
「つくしね~。ハックシ!」
おじいさんはくしゃみしました。
「おじいさん。風邪を引きますよ」
「だったらお前がそばにいれば良い話だろ」
「まぁ。おじいさんったら」
おばあさんが寄り添うようにして暫く二人でひなたぼっこしているのでした。
晴れの日の日課である縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲んでいます。
ただ今日はちょっと風が強くそして冷たいです。
「うう・・・寒いな・・・」
ヒュウ
「おじいさん?今日は風が強いですからひなたぼっこは程ほどにしておいたほうがいいんじゃないですかぁ?」
奥からおばあさんが心配して声をかけてきました。
「いや、いいんだよ。今日は・・・」
「今日は?いつもなら一枚着込むって言うのにどうかしたんですか?」
おばあさんは寒いのが苦手なおじいさんなのに今日に限ってそのままなので不思議に思いました。
「ホラ・・・ご覧」
おじいさんが示すお茶碗の中を覗き込むと、深い緑の泉に一枚の淡い色の花びらが浮かんでいます。
「もう春って事さ」
「そうですね~。つくしが生えているのを見ましたし」
「つくしね~。ハックシ!」
おじいさんはくしゃみしました。
「おじいさん。風邪を引きますよ」
「だったらお前がそばにいれば良い話だろ」
「まぁ。おじいさんったら」
おばあさんが寄り添うようにして暫く二人でひなたぼっこしているのでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます