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「金の月のマヤ 第1巻 ~黒のエルマニオ」~ レビュー 感想

2014-01-14 21:00:35 | 「ポポロ」シリーズ&「金の月のマヤ」関連
「金の月のマヤ ~黒のエルマニオ~」
作:田森庸介 (「ポポロクロイス物語」の原作者)
絵:福島敦子 (PSのゲーム「ポポロクロイス物語」シリーズのキャラデザイン)
発売:偕成社
価格:1050円(定価)

「エルマ」とは『精霊』のことで
「エルマニオ」とは『精霊使い』のことである。

「黒のエルマ」とは普通のエルマニオでは操れないもので
それを操れる「黒のエルマニオ」とは『最強のエルマニオ』のことである。

小学4年生のマヤは「シャドゥイン」という異世界に連れていかれた。
彼女は「救世主」だからだそうだ。
「シャドゥイン」は、精霊が溢れる世界でありとあらゆる物や現象などにも精霊が存在する。
ファンタジー世界でよくある「風」や「水」なんてのは勿論のこと
「木」「ケーキ」「本」の精霊なんてのもある。


彼女にはまだ自覚はなく、「シャドゥイン」に来たからといって即座に『エルマニオ』になったわけではなく魔法学校に行き「エルマニオ」になるため勉強に励んでいく。
現時点で例えば魔王がいてその魔王から放たれる魔獣によって大衆が苦しめられているという訳でもない。

魔法学校に通うマヤを通じて「シャドゥイン」のキャラクターたち、常識、慣習などを読者に伝えるのが主な1巻の内容である。


始まりという内容であるためツッコミも入れようがない。何かの伏線って事もあるしな。

「起承転結」の「起」部分。

ただ彼女自身の了解もなく「シャドゥイン」に入れられてしまうのはちとお気の毒。
だからと言って

??「僕と契約して『エルマニオ』になってよ」

などと奇妙な生き物にほざいてこられても困るが…(笑)

せいぜい気になったのは「シャドゥイン」の住人であるはマヤ達が住む現実世界「サニアル(シャドゥインでの言い方)」の事を知っているなと…
双方まるで知らない状態というのでは物語が進みにくいか…
「シャドゥイン」と「サニアル」は表裏一体の世界である。
きっと「シャドゥイン」がヤバイから「サニアル」もヤベェって展開になるんだろうな。

後は「緑の騎士」だな。
語尾に「ござる」と付けるところはまんまポポロクロイス物語の「白騎士」じゃねぇかと…挿絵の鎧も似ているし、意識しているんだろうなきっと…
ファンサービスの一種とも考えられる。


そうそう。挿絵。
「福島敦子」さんの絵はいいね。数ページ毎に小さくキャラが描かれているところとか
是非とも全部カラーで見たかったけどそこは贅沢って奴か…


後、全体的に言うこととすれば
全三巻で1巻完結というわけではないのでこの1巻だけ読んでも

「これで終わり?」

って感じ。続きが気になるわな。となると3巻揃えるしかない。
1冊1050円だから3150円か…(税込)
本をあまり読まない髭人としては高いと思うがコレを良心的かと思うか高いかと思うかは読者次第かな。
ポポロファンの親御さんが子供さんに買ってやって子供が興味をもったら

「この本を作った人達のゲームがあるんだよ」

って言って『ポポロクロイス物語』を勧めるのが理想の流れなのかもしれない。


さて、第2巻張り切って読みましょう!

↓せっかくなので帯なしの大きめの画像と今年の髭人の年賀状の版画





PS)Twitterで軽く宣伝したら公式からリツイートもらってフォローされた。
めっちゃ嬉しいぃぃぃぃぃぃ!!


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