野菜に関する怪情報を探る

テレビや書籍、ホームページなどから、野菜に関する記載について疑問に感じたことを綴るつもりです。

麻婆豆腐で頭がよくなるか?

2010-01-17 14:13:38 | Weblog
 テレビをみていたら、頭をよくする食品として麻婆豆腐が紹介されていました。ダイズに含まれるコリンが記憶形成に働き、トウガラシに含まれるカプサイシンが記憶の破壊に寄与するので、両方摂取できる麻婆豆腐が優れているとの説明でした。受験生を持つ家庭では麻婆豆腐が今晩の食卓にならぶのではと思います。
 豆腐は水の固まりかと思ってましたが、結構ダイズ由来の脂質とタンパク質を含んでいます。脂質としてフォスファチジルコリンを含むようですので、豆腐にはコリンが含まれないとは否定できないようです。ではコリンと記憶の関係についてですが、「豆腐を1日何丁食べればぼけないか」という研究例はないにしても、コリンの脳への影響については最近研究されてはいるようです。ではカプサイシンと記憶の関係については?こちらは何を根拠に言われたのかよく理解できません。(アルコールで記憶障害が起こる場合があるので、本当はエダマメとビールが最適の組み合わせと言いたかったのではないかと邪推します。ただ、受験シーズンですから、子どもにビールを飲ませるわけにはいかないので、アルコールに替わって刺激の強い唐辛子に差し替えた??)
 コリンが記憶に関係するかもしれませんが、コリンを含む豆腐を普通に食べたくらいで効果があるのか?コリンはマメにだけ含まれるものではありません。最も摂取しやすいのはタマゴだと思います。現代人はガリレオやダ・ビンチよりもコリンもトウガラシも多く摂取しているはずですが、彼らより頭のよい人はそれほど多くないものと考えます。諸葛孔明が麻婆豆腐を毎日食べていたという話もなさそうですので、麻婆豆腐が受験の救世主にはなりえないものと思います。むしろ、毎日豆腐では栄養バランスが崩れて、生長の障害になるかと心配です。
 
 


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