今年、北海道ツーリングの相棒はR1200GS で、これで行くのは初めてです。
昨年9月に知人が手放すのをレッドバロン経由で入手しました。
R1200GSと言うバイク、日本で一番売れているBMWでステータスも高く、フルモデルチェンジ前の世代には試乗したことがあり、乗り易い印象で期待していました。
ところが、入手したモデルは2013年の水空冷モデルで、BMWが時々やらかす革新的なマシンでした。エンジンは油空冷から水空冷、後方吸気・前方排気から上方吸気・下方排気、クラッチは単板から多板、ミッションはクラッチと共に直列に配置されていたのがエンジンの下になり、フライ・バイ・ワイヤー、ABS・ASC、セミアクティブ・サスなど、電子制御の多岐に渡って採用し、外観は似ていても中身はまるっきり違ってました。
フレームも剛性が高められ、結果エンジンは元気は良いが回り方が硬く、ミッションも硬く、フレームも硬い、ジャジャ馬のような性格で、中々連続したコーナーで一体感が得られないどころか、乗りにくい印象まで持っていました。
今年の東京モーターサイクルショーのBMWブースでそのことを話すと、「2万キロまで我慢して下さい、エンジンはぶん回して下さい。」と返事が来て、半信半疑でエンジンを回していたのですが、そんな状況が変わったのが5月末のこと、ツーリングで群馬・長野県境のぶどう峠を通らなければならず、気が重かったことを覚えています。
ところが細い峠道に入ると、切り返しは俊敏で、減速・加速もスムーズ、あれほど欲しかった一体感を感じることが出来ました。この頃、ODDは1.9万キロに達し、私自身もGSに慣れたようでした。
そして6月末日から北海道へ渡ります。
GSはジャンルの通り、マルチパーパスで万能でした。
雨が多くてもペースはそれほど落ちず、滑り易い路面でも滑り難く、ドライではロードスポーツ並みに俊敏でした。その上、穴ぼこだらけ未舗装路も砂利道も難なくこなし、長距離でも疲れ難い、オーナーが先に音をあげるほどタフでした。これなら北海道に多いフラットで長い未舗装林道にも挑戦出来そうです。
ようやくGSがベストセラーである理由が見えて来ました。
それにしても2万キロでようやく本調子になるとは、精度が高いやら何やら_| ̄|○