広島県江田島市の海上自衛隊第1術科学校で特殊部隊「特別警備隊」の養成課程にいた3等海曹(25)が徒手格闘訓練中に頭を打って死亡した問題で、亡くなった3曹が倒れるまでの間、14人の隊員から計約230発の打撃を受けていた、という記録を海自側がまとめていたことがわかった。海自警務隊はこの記録を入手し、訓練の実態解明を進めている。
海自側の記録によると、9月9日夕にあった徒手格闘訓練は、全体で15分間の制限時間内に、3曹が順に15人と1人50秒間で対戦するルールで、防具とグローブも装着していた。3曹は10分余りの間に14人を相手に計約110発のパンチやけりを繰り出す一方で、計約230発の反撃を受けていた。14人目の3発目のパンチをあごに受けて倒れたが、相手にはそれまでに8発を返していた。
訓練後、立ち会った指導教官2人のうち1人が、訓練中の双方の攻撃数を集計するよう参加した隊員に指示し、まとめたという。隊員らには、3曹が一方的に殴られていたという印象はなかったという。
同様の徒手格闘訓練で以前、別の転出予定の隊員が16人と対戦してけがをしたことを受け、今回の訓練ではパンチなどを思い切り振り抜くことが禁じられていたといい、3曹が浴びた打撃の中には威力のあまりなかったものも含まれているという。
海自は当初、けが人が出た過去の訓練の時期を7月としていたが、その後、5月と訂正した。 【朝日新聞】
1 優秀な隊員であり国防に燃え特殊部隊を希望して、厳しい訓練を卒業し任地に向かう隊員への最後のハナムケノの訓練として通常行われて来たのかだろうか?
2 死亡した隊員にだけ限定して行われた徒手格闘訓練だったのか?
3 正規に訓練科目として規定されいていたのか?
上記の内どちらの目的で行われた徒手格闘だったのかが問題のような気がしてなりません。もし卒業祝いの門出として行ったとしての死亡と言うことであれば、本人も本気で勇んで挑戦した筈であり訓練途中の事故だった事が推測されますね。
しかし、訓練科目にも無く、本人だけに行われた徒手格闘で有るとすれば、2人の指導員が付きながら16人の回しで行われたとすれば危険と判断した場合中止を命じるはずです。
それを見過ごし続行したとすれば、許されない行為であり、そこいらの青少年がする、暴力に過ぎなかったような気がしますね。
国の防衛を任務とする自衛隊に入隊した以上、体力の限界までする過酷な訓練をすることもあるでしょうし、危険を省みず国民を守る訓練をすることもあるでしょう。
しかし同僚をも守れないような訓練を日常的に訓練している集団であるとすれば、自衛隊員は不要であり防衛省は不必要と言うことでしょう・・・・・
特殊訓練部隊の過酷な訓練に耐える訓練をする部隊と言いながらも1人の人間をも犠牲にしないで任務に対応する訓練をすべき事は当然と思うのですが・・・・・・