ようたといっしょ。

視点と物の言い方がちょっと不思議な男の子。
小学生となった息子の記録。

ようた、おうちへかえる。~余談~

2008-02-27 16:26:32 | ようた、はじまり。
私とようたを降ろした後、ふたおは車を返しに行った。

だが、あてにしていたガソリンスタンドが日曜で
開いておらず、ガソリンスタンドを探して
1時間以上もうろついていたのだ。
車を返したのは返却予定時間の少し前だった。

可哀想なふたお。ふたお、可哀想。

ようた、おうちへかえる。その2

2008-02-27 16:21:42 | ようた、はじまり。
ナビに自宅をセットし、高速道路へ向けてふたおの運転する車は走り出した。
実家からインターまではほんの10分。のはずだったが…
拡張工事していたのは知っている。
しかし、様変わりしていたインター付近に入り口がわからず、
結局小1時間もうろうろしてしまった…
だって古い道順しか案内しないんだもん
何故情報が古いこのカーナビ

すったもんだでインターに入り、再出発。
日曜だが高速は空いている。
ふたおに「絶対に法定速度以上にスピード出さないでね」
とお願いする。だって大事な小さな命を運んでいるんだもん。
他の車からみたら超ノロノロだろう。
追い越し車線をぐんぐんハイスピードの車が追い抜いていく。
ほどなくして、最初のサービスエリアへ立ち寄る。
ようたは実家から已然グッスリ眠ったまま。
ふたおだけトイレへ行き、私には
ソフトクリームを買ってきてもらった。

再び走り出した車は、相変わらずの80km運転。
ようたもまだ眠っている。
そして次のサービスエリアに到着。
ここは内容充実、大型サービスエリアとして知られてい所だ。
ふたおと私、はしゃがない訳がない。
交代でトイレ、テナントを冷やかしに行く。
浮かれた私は『ノンフライドーナツ』を箱で購入してしまった。
ふたおは小ダコとイカの串を1本づつ購入。
何故それをチョイスするのか全く分からない。
新車の車内が珍味くさい。しかも半生だった。
可哀想なふたお。ふたお、可哀想。

サービスエリアを出発、いよいよ首都高へ入る。
トラックが我々をウザそうに接近してくる。
大丈夫!だって手書きの
『赤ちゃんが乗っています』カードを貼ったんだも~ン
途中、無茶な車線変更をする車にビビりつつも自宅へ近づいて行く。

いよいよお自宅近くの街まで来た。もうすぐだ。
でも、おむつが無いのでアカチャンホンポへ寄る事にした。
だが店へ入るまでが大渋滞、こんな所でロスタイムが発生
 初めてのようたとの買い物。
風邪を移されやしないか、キョロキョロしながら
低姿勢•早足でようたを抱きしめながら進む。
最後にホンポへ来たのはまだようたがお腹にいる時。
ちょっと感傷にひたりながら、紙おむつと
寝る時の寒さ対策のスリーパーを購入。
時刻は夕方5時をまわっていた。

とうとう自宅へ到着した。
アパート入り口でお隣さんとバッタリ。
「子供が生まれたんですよ~。改めてご挨拶に伺いますので…」と早々に家へ。
久しぶりの我が家。私はお母さんになって戻って来た。
相変わらず眠っているようた。
ついに、家族3人での新しい生活がスタートしたのだ。

…後から思ったのだが、この時、ようたには大変な事をしてしまっていた。
眠っているから、とそのままベビーシートに寝かせておいたのだ。
しかも6時間以上も。
両親の無知さで最悪の事態になっていたかもしれない。
幸い、ようたには何もなかったのだが…
長時間の移動の後、亡くなってしまった新生児の話を聞いた。
今でも後悔、反省しきりだ。
親になった以上「知らなかった」では済まされない事が沢山ある。
これからはようたの為にいっぱい勉強しようと思う。
ようたの命を守れるのはふたおと私しかいないのだから。

次回からは現在のようたのこと、
くだらないことをポツポツ書いていきます。
どうぞこれからもお付き合いください





ようた、おうちへかえる。その1

2008-02-27 14:41:29 | ようた、はじまり。
12月16日。

いよいよ2ヶ月半ぶりに自宅へ帰る日が来た。
ようたにとって初めてのお家、新しい生活が始まる。
ふたおが車で迎えにくるのだ。
マイカーを持たない私達はレンタカーを用意した。

その前日。
両親と兄との間に何とも居たたまれない空気が流れていた。
無邪気にようたを抱っこする両親達。
努めて明るく振る舞っているのだが、悲しみの色が濃い。
私もなるべく明るく振る舞った。

帰宅当日。
「借りたよ~」とふたおから連絡が入る。
しかし予想していたより荷台が狭く、荷物が入るか怪しいとの事。
意外に増えちゃった私の荷物さんたちどうしよう…

パーキングエリアに着くたびに連絡が入る。
食事したりちょっとドライブを満喫している。
ものすごくうらやましい。
ようたは相変わらずスヤスヤ眠っている。これからの事を知らずに。


両親は早番で朝の8時に出勤してしまう。
見送りの時に「ありがとうね」というのが精一杯だった。
母は私の涙を手で拭いてくれ、「頑張りなよ」と一言言った。
母に顔を触れてもらったのはいつ以来だろう。
それを思うとまた涙が止まらなくなった。

出発から3時間後。父ふたおが無事やってきた。
兄も手伝い荷物を車へ運び入れる。案の定入りきらない。
とりあえず必要な物だけチョイスし、後日配送してもらう事に。

とうとう出発の時が来た。
ベビーシートにがっちり固定されたようたを見て兄は
「ようちゃん、ガンダムみたいだなぁ~!今はこんないい物あるんだねぇ」
と感心しきり。でも喋る事で寂しさをごまかしているのが分かる。
「ふたおさん、安全運転でお願いしますね」兄は頭を下げた。
そして私達は自宅へ帰るべく小旅行に出かけた。