自分がコヴァ+フジサンケイグループ総落ちを告白し、サークルから消えた
M(仮)先輩、しかしまだ退部届けを出さずサークルには形の上では入っている
状態であった。
去年の五月ぐらいのことだったろうか、部室に行くと五年生のM先輩と就活中・内定ホルダーの
四年生の先輩達が珍しく集合していた。そして、熱い議論を交わしていた。
何一つ変わらないM(仮)先輩に対し、就活中の四年生がブチ切れたらしい。
四年生が「ヤバいところも受けろ」とか「地元に戻って就活しろ」とか「公務員狙え」とか
役立ちアドバイスをするものの全くM(仮)先輩は聞き入れようとしなかった。
あくまでもM(仮)先輩は「渋谷でアフター5に遊ぶ」という、一体何処から沸いてきたのか
さえ想像のつかない本人のジョブ(?)イメージに沿って就職しようとしているらしい。
しかし、M(仮)先輩のジョブ(?)イメージは、バブル期私大文系の学生ですら想像しなかった
だろうと思われる程度に人生を舐めきったソレ。堅実に公務員狙ったり、ゼミで勉強し金融の
内定をもらった諸先輩方には到底受け入れられるモノではなく、本気の説得に至ることに
なる。その様子を私は為す術もなく、ボーっと眺めていたのだが、とうとうM(仮)先輩は
究極の妄言を私たちの脳裏に刻むことになる。
M「チョソが全部悪いんだよ」
その後、とぼとぼとM(仮)先輩は部室を出て行った。これで全てが終わったかに思われたが、
私は彼に携帯番号とメアドを教えていたと言う痛恨のミスをしでかしていた。
翌日から連夜の電話攻撃。
いや、本人は攻撃しているつもりはないのだろうが、就活のことで二年生(当時)の私に聞かないで
くれ。頼むから。しかも、あくまでも彼は自分のおかしい就職イメージにこだわり、否定すると
チョソだのサヨクだのこっちを攻撃してくる。
最早リアル荒らし
幸いなことに電番晒しはされなかったが、私はその後彼の電話を着信拒否にした。ついでに
他の理由もあったし、厳しいゼミに入ったこともあったのだがサークルを辞めた。
大学時代は人間的に成長出来る年代であるらしい。確かにプレゼミで怒られ、バイト先で怒られ、
自動車教習所で怒られ、思い通りにならないことについて耐性がそれなりについた気がする。
上手く交わす技術を覚えたとも言えるだろう。それに世の中は思い通りに絶対いかないものだ。
M(仮)先輩は、バイトは全て落ちたと言っていた。ゼミは、激ヌルなことで有名な温厚な
先生のゼミだった。自動車の免許については、地方出身のくせに全く興味が無かった。
成績だけ取っていれば、就職もオールオーケーと踏んでいた辺り、高校生ぐらいのメンタリティ
から全く進化していなかったのではないだろうか?
コヴァは自分と違う考え方の人間が居ることを嫌う。経験や知識に裏打ちされたかたちの
頑固や偏屈とはちょっと違う、他者への過剰な同一化がもたらしたソレである。しかし、
彼らは基本的にまだ若い。人と出会えばいくらでもM編二回目の冒頭に並べた彼らのように変われる
はずなのだ。
M(仮)先輩はまだ、大学構内を彷徨っているはずだ。「就職はサヨク」とでも言いながら。
(完 関係者からの抗議等がありましたら、削除・変更があるかも知れませんです・・・)
M(仮)先輩、しかしまだ退部届けを出さずサークルには形の上では入っている
状態であった。
去年の五月ぐらいのことだったろうか、部室に行くと五年生のM先輩と就活中・内定ホルダーの
四年生の先輩達が珍しく集合していた。そして、熱い議論を交わしていた。
何一つ変わらないM(仮)先輩に対し、就活中の四年生がブチ切れたらしい。
四年生が「ヤバいところも受けろ」とか「地元に戻って就活しろ」とか「公務員狙え」とか
役立ちアドバイスをするものの全くM(仮)先輩は聞き入れようとしなかった。
あくまでもM(仮)先輩は「渋谷でアフター5に遊ぶ」という、一体何処から沸いてきたのか
さえ想像のつかない本人のジョブ(?)イメージに沿って就職しようとしているらしい。
しかし、M(仮)先輩のジョブ(?)イメージは、バブル期私大文系の学生ですら想像しなかった
だろうと思われる程度に人生を舐めきったソレ。堅実に公務員狙ったり、ゼミで勉強し金融の
内定をもらった諸先輩方には到底受け入れられるモノではなく、本気の説得に至ることに
なる。その様子を私は為す術もなく、ボーっと眺めていたのだが、とうとうM(仮)先輩は
究極の妄言を私たちの脳裏に刻むことになる。
M「チョソが全部悪いんだよ」
その後、とぼとぼとM(仮)先輩は部室を出て行った。これで全てが終わったかに思われたが、
私は彼に携帯番号とメアドを教えていたと言う痛恨のミスをしでかしていた。
翌日から連夜の電話攻撃。
いや、本人は攻撃しているつもりはないのだろうが、就活のことで二年生(当時)の私に聞かないで
くれ。頼むから。しかも、あくまでも彼は自分のおかしい就職イメージにこだわり、否定すると
チョソだのサヨクだのこっちを攻撃してくる。
最早リアル荒らし
幸いなことに電番晒しはされなかったが、私はその後彼の電話を着信拒否にした。ついでに
他の理由もあったし、厳しいゼミに入ったこともあったのだがサークルを辞めた。
大学時代は人間的に成長出来る年代であるらしい。確かにプレゼミで怒られ、バイト先で怒られ、
自動車教習所で怒られ、思い通りにならないことについて耐性がそれなりについた気がする。
上手く交わす技術を覚えたとも言えるだろう。それに世の中は思い通りに絶対いかないものだ。
M(仮)先輩は、バイトは全て落ちたと言っていた。ゼミは、激ヌルなことで有名な温厚な
先生のゼミだった。自動車の免許については、地方出身のくせに全く興味が無かった。
成績だけ取っていれば、就職もオールオーケーと踏んでいた辺り、高校生ぐらいのメンタリティ
から全く進化していなかったのではないだろうか?
コヴァは自分と違う考え方の人間が居ることを嫌う。経験や知識に裏打ちされたかたちの
頑固や偏屈とはちょっと違う、他者への過剰な同一化がもたらしたソレである。しかし、
彼らは基本的にまだ若い。人と出会えばいくらでもM編二回目の冒頭に並べた彼らのように変われる
はずなのだ。
M(仮)先輩はまだ、大学構内を彷徨っているはずだ。「就職はサヨク」とでも言いながら。
(完 関係者からの抗議等がありましたら、削除・変更があるかも知れませんです・・・)